2022年3月19日~21日に開催された「第38回大阪モーターサイクルショー2022」。新型コロナウイルスの影響により2020年・2021年は中止となりました。ウィズコロナ時代で初の開催となった当イベントのレポートと、会場でとくに注目を集めていたモノやコトを紹介。さらに間もなく開催される東京&名古屋モーターサイクルショーに出かける予定の方にお伝えしたいことも!
レポート:西野鉄兵

大阪モーターサイクルショー2022 イベント・レポート

画像1: 大阪モーターサイクルショー2022 イベント・レポート

コロナ禍での開催、新たなモーターサイクルショーのスタイル

これまでの大阪モーターサイクルショーとの最大のちがいは入場方法だったかもしれません。会場での当日券は販売されず、入場するにはオンライン予約(電子チケット)が必要でした。入場時にはアルコール消毒・検温が徹底され、マスクの着用もルール化。

また密を避ける工夫として、場内の通路が広く設けられました。その分展示エリアを拡大。これまでインテックス大阪の1・2号館で開催されてきましたが、今回は3号館も追加。各館に入場できる人数も管理され、入り口には混雑状況を示す看板も設置。

そのおかげで、コロナ禍以前では考えられないほど歩きやすくなりました。落ち着いて興味のあるブースを見られるため、結果的に楽しみやすくなったという声も。かつては満員電車のような息苦しさを感じることもしばしばありましたが、今回は人とぶつかることさえありませんでした。

大阪では屋外でのデモンストレーションや試乗会、屋内のステージイベントなど人が集まりやすい催しは一切行なわれず、この点は少し寂しく感じた方が多いかもしれません。

画像2: 大阪モーターサイクルショー2022 イベント・レポート

開催期間中はおおむね天候にも恵まれ、春を感じさせるバイク日和に。駐輪場には、原付から大型車まで多種多様な無数のバイク。すべてのバイク好きが楽しめるのはモーターサイクルショーならでは。これを見て、懐かしさと嬉しさが込み上げてきたのは私だけではないはずです。

ここからは会場でとくに注目を集めていたと私が思うモノやコトを紹介します。

大阪モーターサイクルショー2022に話題となったモノやコト

新型車に人気が集中、にぎわうブースをじっくり見られる時間帯は閉館前1時間前後

会場でもっとも大きなブースを構えているのは車両メーカー。今回はインテックス大阪1・2号館に国内4メーカーが集まり、独立する3号館には主だった外国車メーカーが集結しました。

画像: 大阪モーターサイクルショー2022に話題となったモノやコト

人気が際立っていたのはホンダブース。ブース内での人数制限も設けられているため、にぎわうブースでは順番待ちの行列ができました。今後の東京や名古屋のモーターサイクルショーでも盛況となるでしょう。ホンダをじっくり観たい方は、午後から閉館時間にかけて訪れるのがよさそうです。

ホンダは展示台数がとにかく多く、しかもその大部分がカスタム車。触れて跨れる車両ばかりで、ライダーの方はもちろんファミリーやカップルも楽しそうに過ごしていました。さらに「ホーク11」「ダックス125」を世界初公開。これらをいち早く見るために大阪会場へ来た人も多いはず。

画像: ▲ホンダ HAWK11(ホークイレブン) 大阪モーターサイクルショー2022で世界初公開 www.autoby.jp

ホンダ HAWK11(ホークイレブン)

大阪モーターサイクルショー2022で世界初公開

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画像: ▲ホンダ ダックス125 大阪モーターサイクルショー2022で世界初公開 www.autoby.jp

ホンダ ダックス125

大阪モーターサイクルショー2022で世界初公開

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カワサキはブランニューモデル「Z650RS」や、Zブランドの50周年記念車、先日国内モデルが発表されたばかりのNinja H2 SX SEなどが目玉に。

画像: ▲カワサキ「Z650RS 50th Anniversary」「Z900RS 50th Anniversary」「Z900 50th Anniversary」 www.autoby.jp

カワサキ「Z650RS 50th Anniversary」「Z900RS 50th Anniversary」「Z900 50th Anniversary」

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ヤマハブースも3日間を通して大盛況。これから国内モデルが発表されるであろう新型「XSR900」や新型「TMAX560」、新型「MT-10」を中心に、隣のワイズギアブースとともに跨れるバイクを多数展示。

画像: ▲ヤマハ 新型「MT-10」 www.autoby.jp

ヤマハ 新型「MT-10」

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スズキは新型車「GSX-S1000GT」をメインステージに配置。またMotoGPマシンと世界耐久選手権チャンピオンマシンを披露しました。伝統の物販コーナー「スズキ ファンショップ」もにぎわっていましたよ。

画像: ▲スズキ「GSX-S1000GT」 www.autoby.jp

スズキ「GSX-S1000GT」

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画像: ▲スズキはブース内でオリジナルグッズを販売するのが伝統。レアなアイテムも多く、開場と同時にこちらに向かうファンも多いんです。

▲スズキはブース内でオリジナルグッズを販売するのが伝統。レアなアイテムも多く、開場と同時にこちらに向かうファンも多いんです。

なお、ホンダとスズキは自社サイトでのオンラインモーターサイクルショーを開催中。こちらはいつでも無料で楽しめます。

インテックス大阪3号館は外国車をいっぺんに見比べて、跨り比べられる希少な場でした。ハーレーダビッドソンやBMWの人気は相変わらずですが、今回はインディアンやピアッジオグループのブースも存在感を示していたように思います。

画像: ▲インディアンモーターサイクル「スカウト ローグ」 www.autoby.jp

インディアンモーターサイクル「スカウト ローグ」

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また、ロイヤルエンフィールドやファンティック、GPX、フェニックスエンジニアリングなど普通自動二輪免許で乗れる機種を扱うブランドには若いライダーが多く訪れていました。

画像: ▲フェニックスエンジニアリング「ガンナー125」 www.autoby.jp

フェニックスエンジニアリング「ガンナー125」

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用品関連では、ヘルメットメーカーはみなさんマストなチェックポイントだったようです。

なかでも大きなブースで見せ方を工夫していたのはSHOEIでした。バイク用品店には置ききれないほどのグラフィックモデルを展示。さらに、ヘッドアップディスプレイによってナビ情報を視覚で得られる革新モデル「オプティクソン」(試作品・最新版)を公開。体験コーナーには行列ができていました。

画像: ▲SHOEI「オプティクソン」 www.autoby.jp

▲SHOEI「オプティクソン」

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用品は、カスタムパーツはもちろんツーリングアイテム、メンテナンスグッズまで何でもそろっています。これは今後の東京・名古屋モーターサイクルショーも同様です。市場に出回る前に、ありとあらゆる新製品を一挙に見て、流行を先取りしちゃいましょう。

車両やアイテム以外にも、ツーリング好きには欠かせない観光PRブース、バイク関連の協会ブース、バイク関連の最新雑誌など出版物いっぺんにチェックできるメディアブースなどもモーターサイクルショーならでは。一見「自分には関係ないかな」と思える出展内容でも、のぞいてみると新たな発見があって面白いんですよ。抽選会などお楽しみ企画を実施しているブースも大阪では目立っていました。

画像: ▲webオートバイでもおなじみの梅本まどかさんがアンバサダーを務める「日本二輪車普及安全協会」。 梅本さんは、このあと東京モーターサイクルショー&名古屋モーターサイクルショーでも同ブースに全日登場予定です。

▲webオートバイでもおなじみの梅本まどかさんがアンバサダーを務める「日本二輪車普及安全協会」。

梅本さんは、このあと東京モーターサイクルショー&名古屋モーターサイクルショーでも同ブースに全日登場予定です。

ちなみに私の「大阪モーターサイクルショー2022」での1日の歩行距離は8~10kmほどでした。取材のためにあちこち駆け回っていたこともありますが、ショーイベントは歩きやすい靴で臨むのがおすすめです。荷物が多い場合は、コインロッカーを使うといいですよ。過去には館内が異様に暑い年もありました。体温調節できる身軽な格好が吉!

レポート:西野鉄兵

東京モーターサイクルショー、名古屋モーターサイクルショーに訪れる予定の方は、それぞれのチケット情報や駐輪場情報など、いま一度ご確認を!

第49回 東京モーターサイクルショー

開催期間:2022年3月25日(金)~27日(日)
会場:東京ビッグサイト
東京都江東区有明3-11-1

Twitter: @webautoby tweet

twitter.com

第1回 名古屋モーターサイクルショー

開催期間:2022年4月8日(土)~10日(日)
会場:Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)
愛知県常滑市セントレア5-10-1

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