電動スクーターなどの交換式バッテリーの分野をリードする台湾のGogoroが、2022年3月16日に新しいSSmartcoreテクノロジープラットフォームを発表しました。なおこの技術は今年後半に、PBGN=Gogoro連合の各メーカーも利用可能になると、Gogoro創設者兼CEOのホレス・ルークは明言しています。
文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)
※この記事は「ロレンス」で2022年3月18日に公開されたものを一部編集し転載しています。

最新のテクノロジープラットフォームの採用により、電動スクーターの利便性と安全性が大幅に向上!

この度Gogoroが発表した「SSmartcore」は、次の世代のテクノロジープラットフォームであり、トラクションコントロール、クルーズコントロール、そしてLTEワイヤレス接続などの機能により、電動スクーターの便利さや安全性を大幅に向上させています。

「SSmartcore」はECU(電子制御ユニット)とMCU(モーター制御ユニット)の処理速度などを高め、従来型プラットフォームよりも多くのメモリを搭載し、より高度なI/O(入出力)制御を可能としています(従来型比で3倍のコンピューティングパワーを発揮)。

「SSmartcoreは新世代の統合E-トラクションコントロールなどの安全機能の向上、より応答性の高いスロットル制御などの機能向上を可能とし、また、LTE接続無線通信によるアップデートや位置情報を利用した機能を有しています」とGogoro創設者兼CEOのホレス・ルークは説明しています。

画像: 現在は新製品のスーパースポーツのみに導入されているSSmartcoreの技術ですが、今後GogoroやPBGNの電動スクーターに順次採用されていくことになります。トラクションコントロール、クルーズコントロールなどの新機能を利用するには、電動スクーターのOS(オペレーションシステム)のようなiQシステムの最新版(バージョン6.7)をインストールする必要があります。 www.gogoro.com

現在は新製品のスーパースポーツのみに導入されているSSmartcoreの技術ですが、今後GogoroやPBGNの電動スクーターに順次採用されていくことになります。トラクションコントロール、クルーズコントロールなどの新機能を利用するには、電動スクーターのOS(オペレーションシステム)のようなiQシステムの最新版(バージョン6.7)をインストールする必要があります。

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画像: LTE無線接続により、24時間365日のアクティブアラート、ロック/アンロック、トランクオープン、リアルタイムの位置情報など、新たに高レベルのリモートコントロール/アクセス/車両認識が可能になっています。さらに、より正確なリアルタイムの診断とシステムステータス確認を可能にします。つまり整備士にチェックしてもらわなくても、スクーターの状況を正確に把握することができるわけです。 www.gogoro.com

LTE無線接続により、24時間365日のアクティブアラート、ロック/アンロック、トランクオープン、リアルタイムの位置情報など、新たに高レベルのリモートコントロール/アクセス/車両認識が可能になっています。さらに、より正確なリアルタイムの診断とシステムステータス確認を可能にします。つまり整備士にチェックしてもらわなくても、スクーターの状況を正確に把握することができるわけです。

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画像: Gogoroが誇らしげにうたう"世界初の2EV用デジタル・トラクションコントロールシステム"は、SSmartcoreの高度な演算処理により、ホイールの回転とモーター出力をミリ秒単位で監視。グリップの低下を検知して、トラクションが回復するまで瞬時にトルクを調整します。 www.gogoro.com

Gogoroが誇らしげにうたう"世界初の2EV用デジタル・トラクションコントロールシステム"は、SSmartcoreの高度な演算処理により、ホイールの回転とモーター出力をミリ秒単位で監視。グリップの低下を検知して、トラクションが回復するまで瞬時にトルクを調整します。

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画像: 搭載される「FLO DRIVE SPORT」ドライブトレインは、最高出力7.6kWのモーターにより0〜50km/h加速3.9秒、最高速度96km/hというパフォーマンスを発揮します。またSSmartcoreにより、周囲の交通に適応するアクティブクルーズコントロールを使用することが可能になっています。 www.gogoro.com

搭載される「FLO DRIVE SPORT」ドライブトレインは、最高出力7.6kWのモーターにより0〜50km/h加速3.9秒、最高速度96km/hというパフォーマンスを発揮します。またSSmartcoreにより、周囲の交通に適応するアクティブクルーズコントロールを使用することが可能になっています。

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PBGN=Gogoro連合の各社の電動スクーターにも、順次導入予定!

SSmartcoreの技術は、パワード・バイ・ゴゴロ・ネットワーク(PBGN=Gogoro連合)のためのGDK(Gogoro デベロップメント キット)を通じて、Gogoro連合各社にも提供される予定です。現在、Gogoro連合には10の異なるメーカーが参画し、47種類のGogoroプラットフォームを採用する2EVが販売されていますが、今年の暮れにはSSmartcore技術搭載の電動スクーターが、Gogoroブランド以外からもラインアップされているかもしれませんね?

画像: スーパースポーツの名に恥じない、ラジアルマウントの対向4ピストンキャリパーを装着。ABSはボッシュABS10を採用しています。 www.gogoro.com

スーパースポーツの名に恥じない、ラジアルマウントの対向4ピストンキャリパーを装着。ABSはボッシュABS10を採用しています。

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SSmartcore技術によって、GogoroとPBGN勢はバッテリー交換式電動スクーターの分野で、ライバルたちとの差をさらに拡大することになるのでしょうか? 今後の動向を注視していきたいです!

画像: Gogoro SuperSport|Be One With Your Ride|Gogoro www.youtube.com

Gogoro SuperSport|Be One With Your Ride|Gogoro

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文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)

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