秘めたスポーツ性を強調した欧州発カスタム

この“CMXスポーツ”は、CMXボバーと同様に、フランスのFCRオリジナルが製作したカスタムだ。

CMXボバーともオーバーラップするように見えながら、フロントに小ぶりなビキニカウルを装着。ぐっと伸びた丸パイプのスイングアームを加工してリヤにスポーツネイキッドのCB500F用17インチホイールを履いた上で190/55サイズ・ワイドタイヤ化(そもそものレブル1100ノーマルは180/65-16サイズ)したり、低めでワイドなハンドルバーを装着したりすることで“毎日スポーツライド出来る楽しみ”という、元々のルックスからくる印象をさらに超えて、良く走るというレブル1100の素性を引き出しつつ延ばしたものだ。

画像: 秘めたスポーツ性を強調した欧州発カスタム

ボバー同様に、3Dスキャナによってノーマル外装をなぞった上で複合樹脂で燃料タンクを起こし直したり、ライダー側のみとしてシンプルな形状を追求しながらも個性を作り出すようなシートも製作するなど、単にスケッチを起こした造形だけではない点にも注目したい。

このCMXスポーツ、先のCMXボバーともに、本来ならばフランス南西部のリゾート地・ビアリッツで開催される毎年恒例のイベント、“ホイール&ウエーブス”で公開予定だったもの。2021年もコロナ禍での中止によって、リモートでの公開となった。それでも、“自由にやろう”というレブル(rebel)に元々(1987年に登場した初代の250cc2気筒モデル時点で)込められた意味を生かしたこのFCRオリジナル製CMXカスタムの作り、確かに自由だし、理解もできる。

レブル1100はもちろん、ベースコンセプトを同様に貫いている兄弟車、500/300(輸出のみ)/250にも応用できるのではないだろうか。

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Detailed Description 詳細説明

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ヘッドライトは純正LED4灯で小型カウルを追加。赤×黒の塗色はトリコロール以前のホンダに敬意を表しつつイメージしたものだ。

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燃料タンクは3Dスキャンで起こされ、ストレートなレッド×ブラックの塗り分けの境目にCMXロゴが入る。キャップはスクリュー式に変更されている。

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ラジエーターサイドカバーは、2-1デザインのエキゾースト同様にFCRのオリジナル製作パーツだ。

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シートはアルカンターラ表皮で、ショートテールにはLEDテールランプを収める。スイングアームは加工してオーリンズ・ブラックラインリヤショックをセット。リヤホイールはCB500F用、フロントはノーマルのままとして前後18/17インチとし、フロントフェンダーは25mm下げてある。

取材協力:Honda Motor Europe

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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