世界中に衝撃を与えた「テージH2」の発表から2年。現代のビモータとカワサキのコラボレーション第2弾となるモデル「KB4」が発表された。カワサキモータースジャパンが総輸入元となり国内販売される。
文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:南 孝幸

ビモータ「KB4」の特徴

画像: bimota KB4 総排気量:1043cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 シート高:810mm 車両重量:194kg 税込価格:437万8000円

bimota KB4

総排気量:1043cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:810mm
車両重量:194kg

税込価格:437万8000円

独創的なアイデアと扱いやすさを両立

独創的なアイデアと上質な仕上がりが自慢のイタリアの名門・ビモータ。カワサキとの業務提携以降、メカニカルコンポーネントはカワサキのものを使うこととなったが、開発の自由度は変わらないようで、2019年のテージH2に続く第二弾、KB4も独創的なアイデアに満ちたマシンとなっている。

かつての名車・KB1を思わせるクラシカルなスタイルだが、エンジンと電子制御系にはニンジャ1000SXのものを採用。これをトレリスフレームに搭載し、オールカーボンの外装をまとい、ニンジャ1000SXより43kgも軽量に仕上げている。

また、ユニークなリアラジエター方式とすることで前後荷重分布を53.6対46.4とし、優れたハンドリングも確保。ニンジャなみの扱いやすさで軽快なパフォーマンスを楽しめる。それがKB4の魅力なのだ。

スタイリングと走りのイメージはビモータの名車をオマージュ

国内発売の発表会には、ビモータの開発責任者、ピエロルイジ・マルコーニ氏もオンラインで参加。今回のKB4の開発テーマが「スタイリングは往年のKB1、走りはDB1にインスパイアされた」と語っている。

KB1はカワサキエンジンを使用した初のビモータ。DB1はドゥカティのLツインを軽量な車体に搭載し、優れたフットワークが光るマシン。時代は変わり、環境が変わっても、ビモータのDNAはしっかり受け継がれている。

画像: bimota KB1(1978年)

bimota KB1(1978年)

画像: bimota DB1(1985年)

bimota DB1(1985年)

宮崎敬一郎が「KB4」の実車をチェック!

画像1: ビモータ「KB4」を詳解|ビモータ×カワサキのコラボ第2弾はNinja1000SXの4気筒エンジンを採用したライトスポーツ

大胆に割り切った造りが印象的

ユニークなリアラジエターは、渋滞路できっと冷却ファンが頻繁に唸るだろうが、そんなことは気にせず、このフォルムと走りのために採用したという。ビモータらしい優先順位のハッキリした造りが印象的だ。

エンジン、電制ライディングアシスト群はニンジャ1000SXのままということは、パワードライバビリティはリッタークラスの中ではトップクラスの扱いやすさが保証されている。そして、ハンドリングはDB1を目指したという…DB1はビモータの中では従順さと素直さを、超ハイレベルな走りとともに提供したモデル。このKB4も、200馬力超えのリッターSSたちより遥かに扱いやすいスプリンターに仕上がっているはずだ。

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