まだ普及が始まったばかり・・・と言える大型2輪EVは、カスタマイズの素材として選ばれる例が少ないです。しかし、あと10年もすれば・・・大型2輪EVの作例は見慣れたものになっているかもしれません? そんな近未来? を先取りした、ライブワイヤー ワンをベース車とした作品を紹介します。
文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)
※この記事は「ロレンス」で2021年12月26日に公開されたものを転載しています。

ロサンゼルスの「オートピア2099」に展示!

2021年12月にロサンゼルスで開催された「オートピア2099」は、電動の4輪、トラック、モーターサイクル、自転車などなど、あらゆる電動モビリティを展示する展示会です。今年初開催された、生まれたばかりのイベントですが、堅苦しく「環境問題」とか「カーボンニュートラル」を訴えるタイプの催しではなく、ビンテージカーのEVコンバートや、各種EVのレーシングマシンなどなど・・・電動モビリティの楽しさをアピールする展示物が多いのが特徴でした。

この「オートピア2099」には、ハーレーダビッドソンから独立したEVブランド、ライブワイヤーの「ライブワイヤー ワン」をベースにしたカスタムも登場しました。シンセティック・ヘイズに塗られたダミータンクが印象的な「E/マルホランド」は、カリフォルニア州パサデナの名門美術大学「アートセンター・カレッジ・オブ・デザイン」の講師もつとめているアレックス・アール(アール・モーターズ)が生み出した作品です。

画像: フロントフェンダーとダミータンクに塗られた「シンセティック・ヘイズ」という色は、第二次世界大戦時、航空機用に開発されたものです。灰色から青にフェードする色調は、航空機を空の色に溶け込ませ、発見されにくくする効果を発揮します。 www.facebook.com

フロントフェンダーとダミータンクに塗られた「シンセティック・ヘイズ」という色は、第二次世界大戦時、航空機用に開発されたものです。灰色から青にフェードする色調は、航空機を空の色に溶け込ませ、発見されにくくする効果を発揮します。

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ライブワイヤー ワンの基本骨格を活かしつつ、テールセクションとシートを独自に製作。シート高をアップさせつつ、低い位置にハンドルバーをセットすることで、レーシーなライディングポジションを与えています。その作品名のとおり、カリフォルニアのバイカーたちが愛する峠・・・マルホランドを駆け抜けるのに相応しい電動バイクのデザインと言えるでしょう。

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アメリカの"ホットロッド"文化は、電動時代も健在です!

もうひとつのライブワイヤー ワンをベースにした、オートピア2099展示のカスタムマシンは、カリフォルニアのロングビーチに本拠を置く、SMCO=スーサイド・マシン・カンパニーの作品です。アーロンとショーンのグアルダード兄弟が主宰するSMCOは今年、AMA・モトアメリカの「RSDスーパーフーリガンレース」のラグナセカラウンドに、スタンダードのライブワイヤーで参戦。その際の経験を元に、より速く走れるライブワイヤー ワンをデザインしました。

画像: LiveWire ONE™ Electric Motorcycle: SMCO Races RSD Super Hooligans at MotoAmerica Laguna Seca www.youtube.com

LiveWire ONE™ Electric Motorcycle: SMCO Races RSD Super Hooligans at MotoAmerica Laguna Seca

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SMCOの作品は、まずBST製のカーボンホイールを採用することでバネ下重量を削減。そしてスタンダードの外装をすべて取り外し、それを元にカーボン外装を製作。そしてロードレースでよりアグレッシブなコントロールをするためにフートレストを新作するなど、各部に手を入れています。

激アツなロードスター・・・そもそもホット・ロッドの文化は、第二次世界大戦後のモータリゼーション大衆化と、戦場から帰ってきた若者たちが青春を取り戻すべくクルマに熱中したことから、爆発的に加速していったカルチャーですが、クルマもモーターサイクルは"イジる"のが当たり前・・・というトラディションは、電動化時代の今も不変なのかもしれません。

ICE(内燃機関)車に関しても、「キャブレター時代に比べると、最近のインジェクション化されて、電子制御だらけのクルマやモーターサイクルはイジれない・・・」とボヤくカスタム愛好家の声は少なくないですが、近い将来アメリカの愛好家たちは、電動モーターやバッテリー、そして制御装置をイジった2&4EVの"スープアップ"を楽しんでいるのかもしれないですね? 

文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)

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