現代17インチの動きやジェントルさも盛り込む
2021年春に仕上がったというタジマエンジアリング製CB900F。同店らしい作り込みが、車両の各部から見て取れる。
「5年くらい前のことですが、当店のCB1100Rオーナーさんがご友人と来られて、そのご友人が当店でCB-Fに興味を持たれて、“Fに乗りたい”と。それでショップにストックしてあったパーツを使って組み上げた車両なんです」と、同店メカニックの村嶋さんは説明する。
「バイク歴はあるけれどCB-Fは所有したことがないとのことでしたので、“今CB-Fに乗るならこんな感じの車両”と、“初めてFに乗るにも無理のないような作り”というコンセプトを立てて、作っていきました。実際には3年ほど前に組み上がっていったのですが、そこから、今だからこそ使える手法やパーツを使っていこうと、少し時間をいただいて仕上げました」(村嶋さん)
![画像1: 現代17インチの動きやジェントルさも盛り込む](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/12/20/ae5d7849595275b2825c20eb7eb250fb27da4ed6_xlarge.jpg)
要望やオーナーのバックグラウンドを聞き入れた上で、初めてのCB-Fのために今のバイクとも違和感がないように。そこに向けて、車体はタジマ流で作り込む。フレーム各部を現代ラジアルタイヤに合わせてしっかり補強し、ディメンションは前後17インチホイール向きに。
足まわりはコストを抑えつつ、無理なく現代の市販車の感覚で乗れるように、ホンダの現代モデルから流用して構成。フロントまわりはVFR800F、スリムなスポークのホイールはCBR1000RR。スイングアームは強度も十分としてCB400SFを使っているが、アクスルシャフトを大径化した分、スタビを加えてバランスを取った。
![画像2: 現代17インチの動きやジェントルさも盛り込む](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/12/20/809f1921b1f3e23d5e6331a3b9572b3d0e0cef3e.jpg)
エンジンはCB900Fをオーバーホールする中にポート加工や軽量クランク加工等、おなじみのタジマメニューを盛り込んだ。マフラーもヤマモトエンジニアリング製4-2-1のアップタイプ=タジマ仕様で、音量も音質も今流にジェントル、かつスムーズパワーを実現。今ならではのCB-Fとしての要素満載の1台となった。
▶▶▶ヘリテイジ&レジェンズが取材した最新のカスタム・バイクはこちら!
Detailed Description 詳細説明
![画像1: Detailed Description 詳細説明](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/12/20/6cc5ed839bd622445e560f3a60e2a4926004c481_xlarge.jpg)
VFR800Fのステム、アッパーブラケットにポストを立ててZパーツバーをセット。メーターはCB-F用でSTACKエンジン回転計を組み込む。
![画像2: Detailed Description 詳細説明](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/12/20/473aa2b77631791a5ebbee06dc2d04bf3c4ae9fa_xlarge.jpg)
シートはスポンジを盛り表皮もリフレッシュ。ステップはチェイス製。フレームはタジマ流補強、外装はフィットでFBカラーに塗装した。
![画像3: Detailed Description 詳細説明](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/12/20/fe1ce294745e5aafddc1644a732675d3389b3f62_xlarge.jpg)
シートはスポンジを盛り表皮もリフレッシュ。ステップはチェイス製。フレームはタジマ流補強、外装はフィットでFBカラーに塗装した。
![画像4: Detailed Description 詳細説明](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/12/20/37bdebe75c1fb75b985a162c15ac9d9122eda1e4_xlarge.jpg)
エンジンはCB900Fをベースにオーバーホールを行い、合わせてポート加工やクランクへの軽量加工&バランシングなど、タジマエンジニアリングのCB-Fエンジン定番メニュー(スムーズで長寿命)を施す。外観再塗装やヘッドカバ-の縮み塗装も同様。発電系も強化済み。
![画像5: Detailed Description 詳細説明](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/12/20/0d3d87901f1f9b7ec2c87683c5a444c2284b3b9f_xlarge.jpg)
キャブレターはCRスペシャル。組み合わされるマフラーはチタン4-2-1のヤマモトエンジニアリング製SPEC-A。タジマ特注仕様で同店でオーダー可能だ。
![画像6: Detailed Description 詳細説明](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/12/20/056e00a88a10115a18ebca397d0016d705b35944_xlarge.jpg)
前後足まわりはホンダの現代車用純正パーツを駆使して構成されている。ここではショーワφ43mmフロントフォーク/TOKICO4ピストンキャリパー/ブレーキディスクにVFR800F用を使う。タイヤは現代スポーツラジアルのブリヂストンS21の120/70ZR17・190/55ZR17を履く。
![画像7: Detailed Description 詳細説明](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/12/20/ee337de1430d7dc07c4c00d69f1391f9c8173c5d_xlarge.jpg)
3.50-17/6.00-17と現代スポーツモデルサイズとした、変則10本スポークのキャストホイールはCBR1000RR用。リヤブレーキもCBR用だ。
![画像8: Detailed Description 詳細説明](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/12/20/221f72640f4ce5af8c009185c4ac99b669be7573_xlarge.jpg)
スイングアームはCB400SF用だがアクスルシャフトをφ17→25mmに大径化するのに合わせて、このアクスル支持周辺部を強化するように下側補強を加えている。SF用スイングアームは剛性も十分として使われているが、他の大排気量車で400用パーツを使うことはない。