文:小松信夫
北米向け2022年モデルも登場、南北アメリカ大陸を制覇!?
![画像: Honda NAVI アメリカ仕様・2022年モデル 総排気量:109.2cc エンジン形式:空冷4ストOHC2バルブ単気筒 シート高:764mm 車両重量:107kg](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/11/19/279e9a12945c5d6b450dbd1a767e37768881f209_xlarge.jpg)
Honda NAVI
アメリカ仕様・2022年モデル
総排気量:109.2cc
エンジン形式:空冷4ストOHC2バルブ単気筒
シート高:764mm
車両重量:107kg
ホンダのちょっと変わったスクーターとして、知る人ぞ知る存在であるナビ。インドで生産されているコンパクトなスクーターなんですが…ご覧のように、足をフロアボードに下ろして「座る」スクータースタイルではなく、シートに「跨る」スポーツバイクのようなライディングポジションが特徴。
![画像1: 北米向け2022年モデルも登場、南北アメリカ大陸を制覇!?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/11/19/a1f29ee5bced463a058c2044bc27562ab82967bb_xlarge.jpg)
で、そのニーグリップをするためのタンク部とか、ヘッドライト周りとかに、初代グロム風のデザインを採用している。そのことでも分かるように、軽量コンパクトでお手軽に楽しめる、グロムの弟分的なオートマチック・ファンバイクという位置付け。この構造だとタンクの下、本来ならフロアボードである部分がデッドスペースになるのを、荷物の収納に使えるストレージボックスにしてます。
![画像2: 北米向け2022年モデルも登場、南北アメリカ大陸を制覇!?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/11/19/b521d6ac56c4f400e939d05605095c46d14fd100_xlarge.jpg)
ちょっと世代の古い空冷109.2cc単気筒エンジンでパワーもそれなり、ブレーキも前後ドラムだけど、その分価格も抑えられてる。かつてのスズキ・ストリートマジックも似たようなロードスポーツ風スクーターだったけど、ナビはコンセプトもスタイルも価格も、もう少し親しみやすい雰囲気。
ところでナビは、2022年モデルで新たにアメリカやカナダでも発売開始(日本ではたまに並行輸入車を見かけるくらい)。というかインドとその周辺諸国以上に、なぜだか知らないけど中南米でえらく人気なんですよ、そもそもが。そしてついにアメリカ上陸で南北アメリカ大陸を制覇! ということらしい。でね、ナビを売ってる中南米諸国の中でも、一部の国ではスタンダードモデルに加えて、新たな要素をちょい足ししたバリエーションモデルまで用意されてるのも興味深いところで。
![画像3: 北米向け2022年モデルも登場、南北アメリカ大陸を制覇!?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/11/19/129580b371d657071979cc0ca405f88fb7461376_xlarge.jpg)
その代表が、コロンビアやチリなどで販売されてるナビ・アドベンチャー! ヘッドライトガード、ハンドガード、エンジンガード、アンダーガード、ミニスクリーン、リアキャリアを装着。専用のグラフィック入りカラーやツートーンシートも組み合わせて、ナビの小さなボディを頑張ってアドベンチャー風に仕上げてます。これが結構凝ってて、完成度高いんだよね。
![画像4: 北米向け2022年モデルも登場、南北アメリカ大陸を制覇!?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/11/19/131cc0e136452633e99f0b49b65b846636f2dffa_xlarge.jpg)
同じような仕様のモデルはメキシコでも販売されてるみたいで、こちらはスタンダードのソリッドカラーがベースだったり。
![画像5: 北米向け2022年モデルも登場、南北アメリカ大陸を制覇!?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/11/19/61c21651cba35b42de362795e61e83dca15fce22_xlarge.jpg)
そうかと思えば、こういうポップなグラフィックもあったりして。さらに、装備的には似たような感じなんだけど、スクリーンがもっとショートになってるナビ・トラベルとか、他にも何だかいろいろあるみたい。各国の現地法人のホームページを見てても説明不足で、正直その全貌がよく分かりませんな。
![画像6: 北米向け2022年モデルも登場、南北アメリカ大陸を制覇!?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/11/19/02ca3517d1577e9b31447440377fe5dcf8f57e2b.jpg)
そもそも、ナビはスタンダードモデルのカラーバリエーションからして豊富なのが、いろんな意味でゆるい、独特なキャラクターに合ってるのですよ。仕向地とか年式によってもラインナップは違うんだろうけど、まあ、なんとも目に鮮やかな色をチョイスすること。
![画像: グラスホッパーグリーン](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/11/19/7ceaed3ad9b2a928f43d033e74cbe7c6ab35f3b7_xlarge.jpg)
グラスホッパーグリーン
![画像: レッド](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/11/19/678be5392ed662821ef0b8e02f52bf81299dbad9_xlarge.jpg)
レッド
![画像: レンジャーグリーン](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/11/19/fe6ee684f286484de20228411566df8830c3ba17_xlarge.jpg)
レンジャーグリーン
![画像: ナットブラウン](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/11/19/81ead88ce45b8c077c4e5dacbb82fd97ec247c04_xlarge.jpg)
ナットブラウン
最新のアメリカ向けモデルでもこの通り、グラスホッパーグリーン、レッド、レンジャーグリーン、ナットブラウンの4色が揃うんだから。
![画像7: 北米向け2022年モデルも登場、南北アメリカ大陸を制覇!?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/11/19/99c0db166d1ab2fde8e20a0a86538efdb57991c1_xlarge.jpg)
スペックやメカニズムが特に凄いわけではないナビ。しかし、グロム風のユニークなスタイルとスクーター的な扱いやすさ、優れた実用性や経済性を兼ね備えていることと、そしてなにより全体を貫く遊び心にあふれたコンセプトが、根強く支持されるポイントなんでしょうかねぇ。
それでも、異常なほど中南米で支持されてる理由はよく分からんです。ラテン気質に合うのかね、コレ? 価格の問題っていうのはあるとは思うけど…アメリカで1807ドルだから約20万円、これは確かに今時安いもんね。
文:小松信夫
アメリカの動画|2022 Honda Navi: Inside Look
www.youtube.comチリの動画|HONDA NAVI
www.youtube.comコロンビアの動画|HONDA NAVI
www.youtube.comホンダ「ナビ」(アメリカ仕様)の主なスペック
全長×全幅×全高 | 1806×739×1044mm |
ホイールベース | 1285mm |
シート高 | 764mm |
車両重量 | 107kg |
エンジン形式 | 空冷4ストOHC2バルブ単気筒 |
総排気量 | 109.2cc |
ボア×ストローク | 55×55.6mm |
圧縮比 | 9.5 |
燃料タンク容量 | 3.4L |
変速機形式 | CVT |
キャスター角 | 27.5° |
トレール | 82mm |
タイヤサイズ(前・後) | 90/90-12・90/100-10 |
ブレーキ形式(前・後) | ドラム・ドラム |
※インチ・ガロンなどの単位を編集部により換算済 |