2021年の大ヒットモデルとなったGB350。このバイクを選ぶ人はツーリングはもちろん、街乗りも楽しみたいと考えていることがきっと多いはず。この記事では、普段の使い勝手に関してレポートしいきたい。
文・写真:西野鉄兵

普段使いをしてみて分かったGB350のあれこれ

実測燃費

試乗期間中の実測燃費は約31km/Lだった。330.8km走り、給油量は10.6L。そのうち80kmほどは高速道路で残りはほぼ東京都心部の街中走行。私の体重は70kgほど。燃料タンク量は15Lなので、まだまだ走れる。

燃料計はサイドスタンドを立てた状態だと、少し多めに表示されるようだった。

給油キャップは完全に外れるタイプ。油面が見やすく、給油はしやすい。油種はレギュラー。


画像: 実測燃費

排気音

このノーマルマフラーはいい音を奏でていると思う。ただ音量は個人的に少し大きく感じ、夜中に入り組んだ住宅街を抜けるのはためらわれた。


画像: 排気音

シーソー式シフトペダル

シーソー式シフトペダルは、GB350の特徴のひとつ。GB350Sには、一般的なシフトペダルが採用されている。シーソーペダルは、足の甲を使わずにシフトアップできるので、スーツに革靴で通勤するライダーにはうってつけ。

しかし今回の短い期間では使いこなすまでにいたらなかった。逆にかかとでのホールディングができないので違和感があり、もし私が所有したら真っ先に通常のペダルにカスタムしたい。慣れればいいのかもしれないが。


シート高・足つき性

シート高は800mm。身長175cm・70kgの筆者は両足かかとまでは接地できなかった。私の脚が太く短いのも原因だが、サイドカバーが張り出しており、どうしても少し足が開く状態となり、真っ直ぐ下ろしにくい。

ただ跨った状態でも余裕で前後に動かせるので、まったく不満はない。


画像: シート高・足つき性

ハンドル・ライディングポジション

幅が広めのバーハンドルは切れ角もたっぷりあり、扱いやすさに大きく貢献している。

個人的に過去最高と思えるフィット感のライディングポジションだった。視野が広く確保でき、身体のどこにも力が入らずリラックスしきった状態で乗れるのが嬉しかった。個人的にもっとも魅力に感じたのも見た目をのぞけば、ライポジだ。


画像: ハンドル・ライディングポジション

積載性

通勤といえど、自宅から職場へ、職場からどこかへと荷物を運ぶこともあると思う。バイク用のシートバッグはもちろん、積み荷用のストラップやコードも使いやすく、積載性の高さは現行機種ではかなり上位だ。

ホンダ「GB350」主なスペック・価格

全長×全幅×全高2180×800×1105mm
ホイールベース1440mm
最低地上高166mm
シート高800mm
車両重量180kg
エンジン形式空冷4ストOHC単気筒
総排気量348cc
ボア×ストローク70.0×90.5mm
圧縮比9.5
最高出力15kW(20PS)/5500rpm
最大トルク29N・m(3.0kgf・m)/3000rpm
燃料タンク容量15L
変速機形式5速リターン
キャスター角27゜30′
トレール量120mm
タイヤサイズ(前・後)100/90-19M/C 57H・130/70-18M/C 63H
ブレーキ形式(前・後)シングルディスク・シングルディスク
メーカー希望小売価格55万円(消費税10%込)

文・写真:西野鉄兵

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