登場した当初は高級品ばかりだったバイク用のエアバッグ製品。現在では価格も手が届かないというほどではなくなってきている。ジャケットにエアバッグを内蔵した使い勝手のいい製品を紹介しよう。
文:太田安治/写真:森 浩輔/モデル:平嶋夏海

ヒットエア「モトラッド2」|テスト&レポート

画像: hit-air Motorrad-2 税込価格:53,900円 カラー:ライトグレー/ブルー、ダークグレー、ブラック/レッド サイズ:M、L、XL、2XL、3XL

hit-air Motorrad-2

税込価格:53,900円
カラー:ライトグレー/ブルー、ダークグレー、ブラック/レッド
サイズ:M、L、XL、2XL、3XL

日常的に着用できるエアバッグジャケット

MotoGPではエアバッグ着用が義務化され、国内レースシーンでもベスト型のエアバッグやエアバッグ内蔵スーツの着用率が上がっている。その保護性能の高さは誰もが認めるところだが、街乗りやツーリングで着用している人はごく僅か。ジャケットの上に着用するベスト型は見た目のスマートさに欠け、ヨーロッパブランドの電子制御式エアバッグベストは高価で再使用が面倒、というのも普及の妨げになっている。

これまで多くのエアバッグ製品を試してきた僕が、現状の効果と価格、見た目を考え合わせて推奨するのは機械制御式エアバッグ内蔵ジャケット。ライダー用エアバッグのパイオニアであるヒットエアは5種類のジャケットを揃えているが、今回は「モトラッド2」を紹介する。

エアバッグのシステムは、ジャケット右胸部分に取り付けられたガスボンベと車両をワイヤーで接続し、転倒などでライダーと車両が離れるとワイヤーが引っ張られて炭酸ガスが噴出。首回り、胸、背中、脇、尻部分に配置されているエアバッグを瞬時(約0.1〜0.2秒)に展開するという仕組み。乗り降りのたびにワイヤーを着脱する手間はあるが、通常のジャケットと大差ない製品価格で、展開した後の再使用(ボンベ交換)も簡単に行える。

正直言ってエアバッグの効果は絶大。安全に拘るなら是非お試しを。


画像: テスト用ハンドルを引っ張って展開させてみた。膨張速度は想像するよりも遙かに速いので、転倒時に展開が間に合わないという心配は無用。

テスト用ハンドルを引っ張って展開させてみた。膨張速度は想像するよりも遙かに速いので、転倒時に展開が間に合わないという心配は無用。

画像: 展開直後はパツパツに膨らんでいるので平嶋夏海ちゃんの本気キックなど簡単に跳ね返してダメージは皆無。首回りの保護性能が高いことにも注目。

展開直後はパツパツに膨らんでいるので平嶋夏海ちゃんの本気キックなど簡単に跳ね返してダメージは皆無。首回りの保護性能が高いことにも注目。

ボンベ下部にリリースバルブがあり、ワイヤーが引かれてキーボールが外れると炭酸ガスが噴出して瞬時にエアバッグを膨らませる。

車両側ワイヤーの装着は走行中に邪魔にならない場所に。ジャケットとの接続はワンタッチバックルなので乗り降りも素早く行える。

画像: エアバッグ内蔵型ジャケットは今後のスタンダードとなるか? ツーリングライダーにとってのメリットや使い勝手を解説

テスター太田安治の欲張りリクエスト

世界に先駆けてライダー用エアバッグを開発したヒットエアが長年改良を重ねているだけに完成度は高い。さらに軽量化して着心地を良くして欲しいが、エアバッグシステムを内蔵している限りは難しいかな。

文:太田安治/写真:森 浩輔/モデル:平嶋夏海

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