ヤマハ「アクシスZ」インプレ（2021年）長期間＆長距離を走って感じた原付二種モデルに大切な“大衆性”

2021-07-27

山口銀次郎 @ webオートバイ

約1カ月に渡り、ヤマハ「アクシスZ」で通勤生活を送っていた。ときには往復150kmのツーリングに出ることもあった。今回、密に付き合ってみて感じたアクシスZの特徴と、伝統のアクシス・ブランドの意義について触れていきたい。
文：山口銀次郎／写真：山口銀次郎、西野鉄兵

ヤマハ「アクシスZ」各部装備・ディテール解説

フェイスデザイン

伝統的なハンドル一体化のヘッドライトカウルは、ウインカーを装備せずヘッドライトのみ装備することで小顔な印象を与える。

コンビニフック

可動式上側のホルダーがあることで、買い物袋などの落下を抑止するコンビニフック。手さげ部分が太いビジネスバッグにも対応する。

キーシリンダー

鍵穴をブロックするキーシャッターを標準装備。ロックはツマミを使用し、オープンはキーに付随しているマグネットロックを使用する。

給油口

フロントカバー内側にある給油口は、キー穴カバーが装備されメカニカルな外観を演出する。給油口はヒンジタイプで、脱落する心配がない。

実測燃費は34km/Lだった。

メーター

時計すらもないシンプルなアナログ式スピードメーター。各種ワーニングランプの他、燃料計を配置する。

ハンドルスイッチボックス（左）

ヘッドカウルと一体化の左ハンドルスイッチボックスは、ヘッドライトHI&LOWスイッチ、ウインカー、ラッパマークのホーンスイッチといったシンプルなもの。

ハンドルスイッチボックス（右）

右側のハンドルスイッチボックスも右側同様のヘッドカウルと一体型で、セルスタータースイッチのみを配置する。グリップのロゴが誇らしげだ。

フットボード

現行の同クラスモデルの中ではフラットな面が広いフットボード。フロント部分のせり上がりに足を乗せると、確実に足先が出てしまうサイズとなる。

タンデムステップ

羽の様な意匠のアルミ製のタンデムステップは、収納時はシットリとした吸い付きで折り畳まれ、出す時は軽くステップ自体をプッシュするとポップアップする。

エンジン

「走りの楽しさと、燃費＆環境性能の両立を高次元で具現化するエンジン設計思想」の、空冷4ストSOHC124cc 2バルブのブルーコアエンジン採用。

テール周り

テールカウル周りを覆うテールランプは、ウインカー＆ストップランプ一体式。ウインカーはクリアレンズタイプとなる。小さな音叉マークがワンポイントで入る。

グラブバー

シート後端をグルリとカバーするタンデムグリップは、ウイング的に流れるようなデザインとしながら、高いホールド感を確保する。

ウインカー

フロントカバーに配置されたウインカーはクリアタイプで、上面がウインカーで、下面がマーカーランプとなる。スピード感あるデザインは精悍な顔立ちを演出する。

フロントポケット

フロントカバー内側の右側には、ポケットを装備。意外と奥行きがあり、小さな物を入れてしまうと、取り辛い可能性があるので注意した。

シート下収納スペース

シート下トランクは容量37.5Lを確保し、デザインにもよるがオープン型ヘルメット2個が収納できる場合も。また、A4ファイルも入る幅だ。

シート

細かいエンボスのある表皮を採用したシートは、666mmのロングタイプとなる。ライダーもタンデムライダーも自由度が高い広々設定。

フロント足回り

テレスコピック式フロントフォークに10インチホイールを装備。ブレーキは、ディスクブレーキの1ポットキャリパーを採用。