ホンダ・ヤマハのスクーターや輸入車などに採用されている「スマートキー」。クルマでは当たり前のアイテムだけど、バイクの場合はどんな利点があるのか? この記事では、メリットやトラブルの対処法などを紹介していきます。

毎日使うバイクでとくに便利さを感じるスマートキー

画像: ▲ホンダ・PCX (2021年モデル)

▲ホンダ・PCX(2021年モデル)

2021年2月に2週間ほどホンダ・PCXで通勤ライフを送っていました。普段はクラシカルな大型バイクに乗っているので、最新の125ccは生活するうえで何て便利な乗り物なんだと思ったものです。

なかでも「スマートキーって最高だなあ」と、あらためて感じました。バイクでもずいぶん前からスクーターや大型バイクなどの一部の機種に採用されていますよね。

画像: ▲ホンダ・フォルツァX (2004年モデル)

▲ホンダ・フォルツァX(2004年モデル)

世界で初めてスマートキーを採用した二輪車は、2004年4月に発売されたホンダ・フォルツァZ。「Hondaスマート カード キーシステム」という名称でした。使い勝手や考え方は、現行機種に採用されている「Honda SMART Key システム」と大きく変わりません。

画像: ▲2004年当時「Hondaスマート カード キーシステム」のスマートキー。

▲2004年当時「Hondaスマート カード キーシステム」のスマートキー。

毎日使うバイクで、買い物や通勤など短い距離を走る場合は、なおさらそのありがたみを感じるものです。ジャケットやパンツのポケットに入れておけば、イグニッションをオンにすることも、シートや給油口を開けることもできるのですから。

ただ日々乗り続ける中で、「これ電池が切れたり、万が一壊れたらどうすればいいんだろう?」と少し不安な気持ちに……。この記事では、ホンダ車のスマートキー「Honda SMART Key システム」についてのあれこれを紹介します。

画像: ▲「Honda SMART Key システム」のスマートキー(現行PCXのもの)。

▲「Honda SMART Key システム」のスマートキー(現行PCXのもの)。

スマートキーの作動範囲と、扱ううえで気を付けたいこと

画像: ▲PCXのメインスイッチ。

▲PCXのメインスイッチ。

「Honda SMART Key システム」の作動範囲は、施錠時と解錠時で異なります。

施錠時(鍵をかけている状態)では、車体から約2mが作動範囲。ただ使用環境により作動範囲は広くなったり狭くなったりするとのこと。

たとえば、スマートキーの電池が消耗しているときや、近くにテレビ塔や発電所、空港など強い電波を発生する設備があるとき、スマートキーと一緒にノートパソコンや携帯電話などを携行しているとき、スマートキーが金属に接していたり覆われているとき、などなど。これらの状況では通常どおりに作動しないこともあります。

画像1: スマートキーの作動範囲と、扱ううえで気を付けたいこと

「スクーターならシート下の収納スペースいれてもいいの?」という疑問があるかと思います。結論からいうと避けるべき。作動範囲の2m以内ではありますが、シート下の中で何かに覆われていたり、荷物の下に入り込み電波が遮られる可能性が多分にあります。

なので、スマートキーでもいわゆるインロックをさせてしまうことは起こり得るのです。中に入れた状態で、電池が切れたら一巻の終わりですしね。

走行中に絶対に落とさないと思えるジャケットやボディバッグのポケットにしまっておくのがおすすめ。

スクーターなら鍵なしで開くことができるフロントインナーボックスに入れるのもあり。だけど、その中でスマートキーが暴れて振動で壊してしまうかも。また、車両に入れておくと降車時に取り忘れる可能性も。なので個人的には、やっぱり身に着けておくのが一番安心だと思います。

画像2: スマートキーの作動範囲と、扱ううえで気を付けたいこと

またスマートキーによって起きる悲劇のひとつに「盗難」もあるでしょう。最近よく耳にする「リレーアタック」。四輪の高級車がたびたび被害にあっています。

スマートキーの便利な仕組みを逆手に取り、盗難する手口です。対策としては、自宅でスマートキーを保管する際に、電波を遮断できるケースに入れたり、侵入者が近づいてきそうな玄関や外壁から離しておいたりするのが一般的だと思います。

現行PCXの「Honda SMART Key システム」は、作動停止状態にすることも可能です。

画像: ▲下のボタンが「ON/OFFスイッチ」。長押しすることで、作動状態と停止状態を切り替えられます。

▲下のボタンが「ON/OFFスイッチ」。長押しすることで、作動状態と停止状態を切り替えられます。

もし「あれ? 突然スマートキーが動かなくなった」と思った場合は、まず不意にポケットの中などでこの「ON/OFFスイッチ」が押されてしまった可能性を疑ってみてください(僕も2週間PCXに乗っていたときに一度この現象が起きて焦りました)。

とくに気を付けたいのは、「リレーアタック」など高度な手口によるものではなく、シンプルなうっかりです。ガラス越しなどでは少し離れていても作動してしまう可能性があるのです。

たとえばおしゃれなカフェで自分の愛車を眺めながら、幸せなひとときをおくっているとき、キャンプ場で愛車をテントのそばに停めて就寝しているとき、など。その距離でスマートキーが作動しないかどうか、気を付ける必要があります。作動してしまうと、メインスイッチをひねるだけで普通にエンジンがかかってしまいますからね。

画像3: スマートキーの作動範囲と、扱ううえで気を付けたいこと

ここまでは施錠時の作動範囲についてでした。解錠時(メインキーをオンにしている状態)の作動範囲はグッと狭まります。

だいたいライダーがシートにまたがって両手を真横に伸ばした幅くらいでしょう。メインキーがオンの状態でキーに触るのは、跨っていたりバイクのすぐそばにいる場合のみですからね。安全管理上、狭めているのだと思います。

スマートキーの電池が切れてしまった場合の対処法

画像: ▲PCXのスマートキーの電源はボタン電池 CR2032。

▲PCXのスマートキーの電源はボタン電池 CR2032。

スマートキーのトラブルでもっとも多いのは、電池切れだと思います。カード型のスマートキーはボタン電池を採用している場合がほとんどなので、交換を行なえばまた元通り使えるでしょう。

「Honda SMART Key システム」は、スマートキーの電池が消耗している場合、バイクのメーターに備わっている鍵マークの警告灯が5回点滅する、という機構を搭載。なので交換時期の目安が分かるようになっています。

電池交換の方法は、車両の取扱説明書に記載されています。スマートキー本体はシンプルな作りですが、分からない場合は販売店で交換してもらうのがおすすめ。やみくもに分解して壊しちゃったりしたら、大変ですからね。

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