1980年代終盤から1990年代前半にかけて盛り上がった、いわゆる「レプリカブーム」。そのブームの中心にいたともいえる存在がホンダ・NSR250Rだ。
ホンダ「NSR250R」の特徴
レーサーレプリカブームに輝いた圧倒的パフォーマンス
今なお高い人気を誇り、2スト250レプリカの代名詞ともなっているNSR250Rは、1986年のデビューから1999年の販売終了まで、足掛け13年に渡って生産されたロングセラー。レーサーレプリカブームの最高潮から終焉までを支え続けた。
その魅力は何といっても圧倒的な高性能。当時国内で多くのエントリーを集め、各メーカーがレース用モデルを投入していた2スト250レプリカによるレース・SP250クラスでの速さを追求。NSR500を頂点とするワークス2ストレーシングマシン直系の技術で、妥協を廃した造り込みのモデルチェンジを繰り返し、高い完成度でライバルたちを圧倒。そのサーキットでの好成績が一般のライダーからも注目され、さらにNSR人気が高まっていったのだ。
月刊『オートバイ』で毎年開催している読者による人気モデル投票「ジャパンバイクオブザイヤー」では、126~250ccの部門で1987・88・89・92・93年と計5年間第1位に輝いた。
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ホンダ「NSR250R」(MC16)各部装備・ディテール解説
ホンダ「NSR250R」(MC16)主なスペック
全長×全幅×全高 | 2035×705×1105mm |
ホイールベース | 1360mm |
最低地上高 | 135mm |
シート高 | 750mm |
車両重量 | 141kg |
エンジン形式 | 水冷2ストケースリードバルブ90度V型2気筒 |
総排気量 | 249cc |
ボア×ストローク | 54.0×54.5mm |
圧縮比 | 6.2 |
最高出力 | 45PS/9500rpm |
最大トルク | 3.6kgf・m/8500rpm |
燃料タンク容量 | 16L |
変速機形式 | 6速リターン |
タイヤサイズ(前・後) | 100/80-17 52H・130/70-18 63H |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・シングルディスク |
当時価格 | 55万9000円 |