ホンダCRF1100Lアフリカツインとのバイクライフを楽しむラリーストの三橋淳さん。今回は、日本海へ。旅のテーマは「グルメ」、美味しいものを求めて能登を走る!
以下、文・写真:三橋 淳

富山から能登へ|白エビとのどぐろを求めて

今回は美味しいものを食べに日本海へ。林道一切なしのオンロード・グルメツアーだ。

アフリカツインに乗り出してからツーリングが楽しくなった。舗装路の移動が苦じゃなくなったからね。高速道路が楽ちんだというのが何よりありがたい。林道も楽しいけど、オンロードの方が走行距離が長いのだから、そりゃ快適な方がいいよね。

友人Fと富山駅合流し、そのまま能登半島を一周。再び富山に戻って美味しいものを食べて、白馬で最後の夜を迎えるという流れ。

お昼に富山駅に待ち合わせしたのは、駅ビルにある富山名物「白エビ」を堪能するためだ。駅前はバイク止めるの苦労すると思ったのだが、富山駅前の駐車場にはバイクもとめることができた。

画像1: 富山から能登へ|白エビとのどぐろを求めて

出ました、白エビの天ぷらと丼ぶり! 駅ビルとはいえなかなか侮りがたし。Googleレビューで星4つの「白エビ亭」。スタートから絶品にありつけた。好調な出だしだ。

画像2: 富山から能登へ|白エビとのどぐろを求めて

ここから一気に能登半島を駆けあがる。次に向かったのが石川県珠洲市にある本日の宿「ランプの宿」。一度泊まってみたいと以前から思っていた秘湯の温泉宿だ。

入江に作られた宿は、能登の家をイメージしたもので、なんとも面白い。部屋にはテレビはないけれど、ランプはある。でもさすがに電球だった。

画像3: 富山から能登へ|白エビとのどぐろを求めて

部屋に専用露天風呂が付いていたが、おっさん2人が入るには狭すぎる、というか気持ちが悪いので大きな露天風呂へ。ここは目の前が海。しかもプライベートビーチというなんとも贅沢な作りになっている。

画像4: 富山から能登へ|白エビとのどぐろを求めて

夕飯はこれまた豪華で、のどぐろの一夜干しがドーン! これがうまい。 のどぐろは刺身で食べるよりも焼いた方が断然うまいと思う。

画像5: 富山から能登へ|白エビとのどぐろを求めて

翌朝。のんびり起きて能登をぐるりと堪能しようと、まずは宿の周りを探索する。

面白い展望台を見つけた。高所恐怖症の人にはちょっと厳しいかもしれないが、浮遊感は半端ない。

画像6: 富山から能登へ|白エビとのどぐろを求めて

その隣に「青の洞窟」なるものがあるので寄ってみたが、入場料が意外と高かった。とはいえせっかくなので入ってみると、青の洞窟というよりは、青く照らしてる洞窟といった方が正しいか……? なんでもここにある白い石を持って帰ると願いが叶うんだそうだ。

画像7: 富山から能登へ|白エビとのどぐろを求めて

能登一周、千里浜なぎさドライブウェイへ|ふぐとカラスミ、ホタルイカを堪能

さて、いよいよ能登ツーリングである。ランプの宿が能登半島の先端にあるので、本来なら輪島方面に向かうのだが、ここでミスが発覚。どうしてもみてみたかった旬のスポットが昨日通ったルート上にあったのだ。本当は戻りたくなんかないけれど、仕方がない。

そこまでしてみたかったのがこれ、能登町「イカの駅つくモール」のモニュメント。イカ釣り漁船で有名なエリアに因んだものなのだろう。

画像1: 能登一周、千里浜なぎさドライブウェイへ|ふぐとカラスミ、ホタルイカを堪能

が、このモニュメントが一躍有名になったのはイギリスBBCのニュースに取り上げられたから。というのも、このモニュメントはコロナ対策給付金の2500万円で作られたというから、そりゃ話題にもなりますよ。

このイカくんの是非はともかく、見つけた時にはなぜかテンション・マックス。

画像: ▲こんなことしたり、

▲こんなことしたり、

画像: ▲こんなことしたり。

▲こんなことしたり。

思いっきり楽しんじゃっています。愛称は公募していたが2021年6月、「イカキング」に決定したそうだ。

思いのほか盛り上がっちゃったおっさん2人は、いよいよ輪島方面へと向かうのだが、イカキングのインパクトが強すぎてテンションが上がらず。時期的に外したようで、千枚田を見てもイカキングには勝らない。

画像: ▲白米千枚田

▲白米千枚田

輪島の町中に入り、気分が上がったのが永井豪記念館だったが、残念ながらお休みでしょんぼり。

いや、輪島はいいところなんだよ! 素敵な街なんですよ。でもその前に寄ったイカキングでテンション上げすぎた……。

そこからは海岸線を南下する。目指すは、有名な千里浜なぎさドライブウェイだ。

途中素晴らしい海岸線があったけれども、写真撮らず。ホントおじさんってバイク止めないよねー。なんでだろう? そんななか唯一止まったのがこの岩の前。

画像2: 能登一周、千里浜なぎさドライブウェイへ|ふぐとカラスミ、ホタルイカを堪能

トトロの岩!

ちゃんと目も用意されていて、確かにトトロに見える。ちなみに後ろ側から見ても何だかは分からないので向かう際はご注意を。

さてさて向かった千里浜は、もう何度も来ている場所ではあるけれど、やっぱり気持ちがいい。今年はSSTRが無事開催されるといいね。10月に予定されている。楽しみにしているライダーは多いことでしょう。

画像3: 能登一周、千里浜なぎさドライブウェイへ|ふぐとカラスミ、ホタルイカを堪能

さて、今夜の宿は再び富山に戻り、富山駅を通り過ぎて金太郎温泉へ。なんで金太郎? なのかはよく分からなかったが、部屋はちゃんとしていたし、温泉が素晴らしい。酸が強めのお湯は、まさに温泉に入っている気分にさせられる。

画像4: 能登一周、千里浜なぎさドライブウェイへ|ふぐとカラスミ、ホタルイカを堪能

この夜から富山に住む友人Yと合流した。Yさんコーディネイトで今日と明日のご飯を堪能するのです。地元の友人がいるとこんなに心強いことはないね!

タクシーで向かったのが魚津の駅前。「ねんじり亭」というお店だ。

画像5: 能登一周、千里浜なぎさドライブウェイへ|ふぐとカラスミ、ホタルイカを堪能

こぢんまりとしたいい感じの店構え。中に入るとカウンターと座敷の小さな居酒屋という感じである。

まず最初に登場したのがフグ! 身がぷりぷりだ。

画像6: 能登一周、千里浜なぎさドライブウェイへ|ふぐとカラスミ、ホタルイカを堪能

刺身、天ぷらと続く。これまた絶品。
極めつけはカラスミ。こんなにねっちょり濃厚なカラスミは初めてだ。

画像7: 能登一周、千里浜なぎさドライブウェイへ|ふぐとカラスミ、ホタルイカを堪能

〆は生きたままのホタルイカ。生も初めてだし生きたままなんて食べられるんだ! と大興奮。

画像8: 能登一周、千里浜なぎさドライブウェイへ|ふぐとカラスミ、ホタルイカを堪能

「これな、生きてるから刺激与えると光るんだよ」とオーナーさんが店内を暗くしてくれたので、シャッターチャンス! と思い構えるが、光らず。たまらず箸でぐるぐるかき回すもののホタルイカさん一向に光る気配なし。おかげでただ真っ黒な動画ファイルだけがiPhoneに残った。

「ほら、こうやって光るんだよ」と隣の常連さんが光った時の写真を親切に見せてくれた。……生で光ってるのを見たかったなぁ。

さて、味である。これがコリっとしてサッパリしていてツルンといけてしまう。絶品だ、ちょっとびっくり。

富山の日本酒ともバッチリあって、もう最高の気分。この「ねんじり亭」は2021年のミシュランガイドのビブグルマンに選ばれたそう。そりゃ美味しいわけだ。

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