並列3気筒というエンジン形式を選択したMT-09。そのキャラクターを存分に生かしたスポーツ性がXSR900、そしてトレーサー900という発展異種を生み出した。この記事ではトレーサー900を中心に、並列3気筒エンジンを搭載するこの3機種について考察していく。
文:中村浩史/写真:折原弘之

ヤマハ「トレーサー900」各部装備・ディテール解説

画像1: ヤマハ「トレーサー900 GT」ツーリング・インプレ(2021年)なぜだか走る距離が伸びてしまうトレーサーの秘密に迫る
画像2: ヤマハ「トレーサー900 GT」ツーリング・インプレ(2021年)なぜだか走る距離が伸びてしまうトレーサーの秘密に迫る

MT‐09をルーツとする水冷並列3気筒。「非4気筒」としたヤマハのチャレンジが、稀代の名エンジンに仕上げてみせた。120度クランクの等間隔爆発は、フリクションロスが少なくレスポンスいいエンジンに仕上がる仕様で、本文中にもある3段階のパワーモード、3段階のトラクションコントロールが装備される。

モデルチェンジを受けた2017年モデル以降はこの顔つき。左右対称の端正な顔立ちデザインで、LEDヘッドランプを標準装備。

重量物を車体センターから外さないため、ショートマフラーを採用。残念なのはマフラー、チャンバーの溶接仕上げが美しくないこと。

画像1: ヤマハ「トレーサー900」各部装備・ディテール解説

ラジアルマウントされた4ピストンキャリパーとΦ298mmローターの組み合わせが強力。フォークは900GTのみ圧側減衰力調整機能を加えたフルアジャスタブル。

画像2: ヤマハ「トレーサー900」各部装備・ディテール解説

プリロードをリモートダイヤルで調整できるのも900GT独自の機能。駆動力を有効に路面に伝えるロングリアアーム設計。

画像3: ヤマハ「トレーサー900」各部装備・ディテール解説

タンク容量はツーリングモデルに相応しい18L容量。今回の試乗では約23km/Lをマークしたから、フルタンク400kmオーバー。

画像4: ヤマハ「トレーサー900」各部装備・ディテール解説

バーグラフ式タコメーターと、中央にデジタルスピード表示のある、美しく見やすいフルカラーTFT液晶。「GT」のみの装備だ。

画像5: ヤマハ「トレーサー900」各部装備・ディテール解説

取り付け部分を変更することで、手動で850/865mmに高さを変更できるシート。シートクッションは硬めでお尻ちょっと痛し。

画像5: ヤマハ「トレーサー900 GT」ツーリング・インプレ(2021年)なぜだか走る距離が伸びてしまうトレーサーの秘密に迫る
画像6: ヤマハ「トレーサー900 GT」ツーリング・インプレ(2021年)なぜだか走る距離が伸びてしまうトレーサーの秘密に迫る

右の赤キルスイッチ下のジョグダイヤルでメーター表示をオド/ツイントリップ/平均燃費/瞬間&平均燃費などに切り替えられる。左にトラコンとクルーズコントロール設定スイッチ。

画像6: ヤマハ「トレーサー900」各部装備・ディテール解説

純正アクセサリーのサイドケースを装着すると左右幅約720mm。ミラー左右幅は約850mmなので、ハンドルが通るスキマならOK!

手動で10段階に高さを変えられるスクリーン。Loでも防風効果は高く、Hiにすると小雨でも上半身をぬらさない。

画像7: ヤマハ「トレーサー900」各部装備・ディテール解説

片側22L容量のサイドケース (7万5900円)がトレーサーGTによく似合う。取り付けには専用アタッチメントが必要。

ヤマハ「トレーサー900」主なスペック・価格

全長×全幅×全高2160×850×1375mm
ホイールベース1500mm
最低地上高135mm
シート高850mm
車両重量214kg(GTは215kg)
エンジン形式水冷4スト4バルブ並列3気筒
総排気量845cc
ボア×ストローク78.0×59.0mm
圧縮比11.5
最高出力85kW(116PS)/10000rpm
最大トルク87N・m(8.9kgf・m)/8500rpm
燃料タンク容量18L
変速機形式6速リターン
キャスター角24°00′
トレール量100mm
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17M/C (58W)・180/55ZR17M/C (73W)
ブレーキ形式(前・後)ダブルディスク・シングルディスク
メーカー希望小売価格
TRACER900 GT ABS122万1000円(消費税10%込)
TRACER900 ABS113万3000円(消費税10%込)

文:中村浩史/写真:折原弘之

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