皆さんこんにちは。流浪のハンターカブ旅人NOBUです。さて、自分の愛車であるCT125・ハンターカブを林道や長旅も楽しめる仕様にするべく、カスタムを進めているこの企画。前回はかなりパーツの装着や交換をしましたが、さらに快適さを向上すべく今回も手を入れたいと思います。
文・写真:櫻井伸樹(NOBU)

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キタコ「フロントキャリアー」を装着する

画像: ▲キタコのフロントキャリアは装着すると「CT110」のルックスにぐっと近づく。税込価格:5500円

▲キタコのフロントキャリアは装着すると「CT110」のルックスにぐっと近づく。税込価格:5500円

ハンターカブはノーマルのままでも非常に大きなリアキャリアを持っていますので、キャンプ道具の積載に困ることはありません。でもイメージされているベース車両であるかつての「CT110」には、ヘッドライトの上に小さなキャリアがありますよね。僕はどうにもあのキャリアに憧れがあって、このCT125を買ったときから、あのフロントキャリアは再現しようと思っていました。

そこで、僕が選んだのはキタコの製品です。フロントキャリアは様々なメーカーからリリースされていますが、これが一番CT110のイメージに近かったことと、取り付け部がフロントフォークに共締めという点です。

数あるキャリアの中には、ヘッドライトのステーに共締めするものもありますが、ヘッドライトステーは耐荷重が低いので、実際に荷物を積むと破損する懸念もあります。その点、フロントフォークへの装着であれば強度的にはかなり安心。

画像: ▲取り付けは簡単で、フロントフォークのボルトに共締めなので、強度も抜群。

▲取り付けは簡単で、フロントフォークのボルトに共締めなので、強度も抜群。

もちろん装着は非常に簡単。フォークのノーマルボルトを外し、中にスペーサーを噛ませて専用ボルトでキャリアを共締めするだけ。説明書もありますが見なくてもできるほど。ただフロントフォークなので、締め込みの規定トルク(4カ所とも29N-m)だけは守って締めるようにしましょう。

画像: ▲こうしてブランケットなどを載せると、旅の雰囲気が色濃くなってロマンがある。

▲こうしてブランケットなどを載せると、旅の雰囲気が色濃くなってロマンがある。

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キジマ「スポークラップ」(ブラック)を取り付ける

画像: ▲キジマのスポークラップはしっかりした作りだが、少々割高(税込価格:3025円)。Amazonで販売されている中国製のものでも機能は問題ない。

▲キジマのスポークラップはしっかりした作りだが、少々割高(税込価格:3025円)。Amazonで販売されている中国製のものでも機能は問題ない。

今回の僕のカスタムのテーマに、パーツ類はできるだけ黒で統一したい、というものがあります。そこで足回りのちょっとしたカスタムとして、スポークにラップを巻くことにしました。選んだのはキジマのスポークラップ(40本)です。

装着は、スポークラップの割れ目をこじ開けてスポークに沿って押し込み、余った部分をカットするだけ。装着にややクセがありますが、慣れれば前後のホイールで1時間ほどで完了します。当初は40本で足りると思っていたのですが、実際はまったく足りず、後からAmazonで調べたら、72本で1000円前後の物があったのを発見。多少品質は落ちますが、機能としては充分なので、これを追加して前後のスポークに被せました。

装着してみると、足回りがややマッチョになった感じがしてすごくかっこいい。林道の泥や雨、跳ねた石などからスポークも守ってくれるので一石二鳥ですね。

装着前と装着後で比べると、装着したほうが圧倒的に無骨でかっこいい。ダートでの跳ね石などからもスポークを守ってくれるでしょう。

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マフラーガードを塗装する

画像: ▲ノーマルはシルバー。これを黒くしていきます。

▲ノーマルはシルバー。これを黒くしていきます。

先ほども申し上げたように、パーツ類のブラック化がテーマの一つでもあるので、ノーマルマフラーのガードも黒に塗装することにしました。このガードは外すのもすごく簡単。ガードは前部と後部の二つのパーツで構成されています。

それぞれ2本のヘックスボルト(5mm)で固定されているので、これを緩めるだけ。後部ガードには、樹脂製のガードの熱からタンデムライダーの足を守るガードがさらに盛られていますが、これは取り外せないので、そのまま塗装することにします。

画像: ▲5mmの六角レンチで前後のガードは簡単に外れる。

▲5mmの六角レンチで前後のガードは簡単に外れる。

画像: ▲用意した塗装道具。ゴム手袋、パーツクリーナー、水性スプレー塗料、ミッチャクロン(下地剤)、キッチンペーパー。

▲用意した塗装道具。ゴム手袋、パーツクリーナー、水性スプレー塗料、ミッチャクロン(下地剤)、キッチンペーパー。

塗装で重要なのは下処理。まずはパーツクリーナーでしっかりとパーツを脱脂して乾燥。続いて塗料のノリをよくするための下地剤として「ミッチャクロン」を塗布します。下地剤がしっかり乾いたら、マットブラックを塗布。今回はアトムハウスペイントの艶消し黒を塗りました。

画像: ▲パーツクリーナーとキッチンペーパーで脱脂したら、下地剤を塗布。しっかり乾かす。

▲パーツクリーナーとキッチンペーパーで脱脂したら、下地剤を塗布。しっかり乾かす。

画像: ▲塗装は気温が20度以上30度以下で風のない日がベスト。塗装物を少し浮かせると、横側もしっかり塗れる。今回はレンガで浮かせた。

▲塗装は気温が20度以上30度以下で風のない日がベスト。塗装物を少し浮かせると、横側もしっかり塗れる。今回はレンガで浮かせた。

画像: ▲塗装後もしっかり乾燥。今回の塗料は気温20度以上で約30分で乾燥するが、最低1時間は触らない。

▲塗装後もしっかり乾燥。今回の塗料は気温20度以上で約30分で乾燥するが、最低1時間は触らない。

下地剤にしても塗料にしてもあまり厚く塗らずに、塗ったらしっかりと乾かすのが塗装を成功させるポイント。またマットブラックだと失敗してもある程度、表面のごまかしが効くのでこのマフラーガードにはちょうどいいですね。

しっかり乾かしたら元通り装着して完成。シルバーよりも全体のイメージがぐっと引き締まって、すごくいい感じになりました。こうなるとエンジンもブラック化したくなってきます。

ここまでのカスタムポイント

今回は3カ所に手を入れてみましたが、前回の分と合わせると8項目のカスタムになりました。詳細は以下の内容です。

01 ステップのゴム外し
02 ナックルガードの装着
03 ハンドルブレースの装着
04 ミラーの交換
05 ブレーキレバーの交換
06 フロントキャリアの装着
07 スポークラップの取り付け
08 マフラーガードの塗装

これでかなり自分の理想に近い形になってきましたね。でもまだ不満点はあるので、次回も引き続きカスタムを進めることにしたいと思います。

文・写真:櫻井伸樹(NOBU)

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櫻井伸樹(NOBU)プロフィール

16歳よりバイクに乗り始め、日本および世界を旅する。ツーリング雑誌の編集者を経てフリーへ。現在BMW専門誌「BMWBIKES」(日栄出版)の編集長を務め、キャンプ、釣りなどアウトドア歴も永いためキャンプ用品のプロデュース(テンマクデザイン・炎幕シリーズ)やYouTuberとしても活動中。YouTubeのチャンネル名は「SHIT NOBU OUTDOOR」。

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