文・写真:櫻井伸樹(NOBU)
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キタコ「フロントキャリアー」を装着する
![画像: ▲キタコのフロントキャリアは装着すると「CT110」のルックスにぐっと近づく。税込価格:5500円](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/06/15/6df30141791dd779f49599da41e367fc174387c7_xlarge.jpg)
▲キタコのフロントキャリアは装着すると「CT110」のルックスにぐっと近づく。税込価格:5500円
ハンターカブはノーマルのままでも非常に大きなリアキャリアを持っていますので、キャンプ道具の積載に困ることはありません。でもイメージされているベース車両であるかつての「CT110」には、ヘッドライトの上に小さなキャリアがありますよね。僕はどうにもあのキャリアに憧れがあって、このCT125を買ったときから、あのフロントキャリアは再現しようと思っていました。
そこで、僕が選んだのはキタコの製品です。フロントキャリアは様々なメーカーからリリースされていますが、これが一番CT110のイメージに近かったことと、取り付け部がフロントフォークに共締めという点です。
数あるキャリアの中には、ヘッドライトのステーに共締めするものもありますが、ヘッドライトステーは耐荷重が低いので、実際に荷物を積むと破損する懸念もあります。その点、フロントフォークへの装着であれば強度的にはかなり安心。
![画像: ▲取り付けは簡単で、フロントフォークのボルトに共締めなので、強度も抜群。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/06/15/9441d764ee39daafd91ceb46a775a1f8cc4c4948_xlarge.jpg)
▲取り付けは簡単で、フロントフォークのボルトに共締めなので、強度も抜群。
もちろん装着は非常に簡単。フォークのノーマルボルトを外し、中にスペーサーを噛ませて専用ボルトでキャリアを共締めするだけ。説明書もありますが見なくてもできるほど。ただフロントフォークなので、締め込みの規定トルク(4カ所とも29N-m)だけは守って締めるようにしましょう。
![画像: ▲こうしてブランケットなどを載せると、旅の雰囲気が色濃くなってロマンがある。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/06/15/5f1f87e6fa107534f603f518d0064cda5fbcff8e_xlarge.jpg)
▲こうしてブランケットなどを載せると、旅の雰囲気が色濃くなってロマンがある。
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キジマ「スポークラップ」(ブラック)を取り付ける
![画像: ▲キジマのスポークラップはしっかりした作りだが、少々割高(税込価格:3025円)。Amazonで販売されている中国製のものでも機能は問題ない。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/06/15/396fbc939a93b91e2b94532dce9f71cf113a69bf_xlarge.jpg)
▲キジマのスポークラップはしっかりした作りだが、少々割高(税込価格:3025円)。Amazonで販売されている中国製のものでも機能は問題ない。
今回の僕のカスタムのテーマに、パーツ類はできるだけ黒で統一したい、というものがあります。そこで足回りのちょっとしたカスタムとして、スポークにラップを巻くことにしました。選んだのはキジマのスポークラップ(40本)です。
装着は、スポークラップの割れ目をこじ開けてスポークに沿って押し込み、余った部分をカットするだけ。装着にややクセがありますが、慣れれば前後のホイールで1時間ほどで完了します。当初は40本で足りると思っていたのですが、実際はまったく足りず、後からAmazonで調べたら、72本で1000円前後の物があったのを発見。多少品質は落ちますが、機能としては充分なので、これを追加して前後のスポークに被せました。
装着してみると、足回りがややマッチョになった感じがしてすごくかっこいい。林道の泥や雨、跳ねた石などからスポークも守ってくれるので一石二鳥ですね。
![画像: 【装着前】(ノーマル状態)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/06/15/56a5e9d74af99e84ae2a6dff3ab6804a48d5239f_xlarge.jpg)
【装着前】(ノーマル状態)
![画像: 【装着後】](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/06/15/6e4e1d74f307fdab536580a7c0d245ac12b13df7_xlarge.jpg)
【装着後】
装着前と装着後で比べると、装着したほうが圧倒的に無骨でかっこいい。ダートでの跳ね石などからもスポークを守ってくれるでしょう。
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マフラーガードを塗装する
![画像: ▲ノーマルはシルバー。これを黒くしていきます。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/06/15/c67f7e505a87590e87733fd024ac94eee1e80feb_xlarge.jpg)
▲ノーマルはシルバー。これを黒くしていきます。
先ほども申し上げたように、パーツ類のブラック化がテーマの一つでもあるので、ノーマルマフラーのガードも黒に塗装することにしました。このガードは外すのもすごく簡単。ガードは前部と後部の二つのパーツで構成されています。
それぞれ2本のヘックスボルト(5mm)で固定されているので、これを緩めるだけ。後部ガードには、樹脂製のガードの熱からタンデムライダーの足を守るガードがさらに盛られていますが、これは取り外せないので、そのまま塗装することにします。
![画像: ▲5mmの六角レンチで前後のガードは簡単に外れる。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/06/15/c0368ec9fcff73e72ca5edb8683d12fcf7717859_xlarge.jpg)
▲5mmの六角レンチで前後のガードは簡単に外れる。
![画像: ▲用意した塗装道具。ゴム手袋、パーツクリーナー、水性スプレー塗料、ミッチャクロン(下地剤)、キッチンペーパー。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/06/15/338066916fdeda6813a245631b3f32b482b9396d_xlarge.jpg)
▲用意した塗装道具。ゴム手袋、パーツクリーナー、水性スプレー塗料、ミッチャクロン(下地剤)、キッチンペーパー。
塗装で重要なのは下処理。まずはパーツクリーナーでしっかりとパーツを脱脂して乾燥。続いて塗料のノリをよくするための下地剤として「ミッチャクロン」を塗布します。下地剤がしっかり乾いたら、マットブラックを塗布。今回はアトムハウスペイントの艶消し黒を塗りました。
![画像: ▲パーツクリーナーとキッチンペーパーで脱脂したら、下地剤を塗布。しっかり乾かす。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/06/15/b5f594297f62fcc2d746ceeac28e6a0f81feb4c5_xlarge.jpg)
▲パーツクリーナーとキッチンペーパーで脱脂したら、下地剤を塗布。しっかり乾かす。
![画像: ▲塗装は気温が20度以上30度以下で風のない日がベスト。塗装物を少し浮かせると、横側もしっかり塗れる。今回はレンガで浮かせた。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/06/15/b6c4e062cfa9cec6dd31e75fff3fc14cecb0fa51_xlarge.jpg)
▲塗装は気温が20度以上30度以下で風のない日がベスト。塗装物を少し浮かせると、横側もしっかり塗れる。今回はレンガで浮かせた。
![画像: ▲塗装後もしっかり乾燥。今回の塗料は気温20度以上で約30分で乾燥するが、最低1時間は触らない。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/06/15/de45dd04397aa53e192403496f24ac8745a7a81c_xlarge.jpg)
▲塗装後もしっかり乾燥。今回の塗料は気温20度以上で約30分で乾燥するが、最低1時間は触らない。
下地剤にしても塗料にしてもあまり厚く塗らずに、塗ったらしっかりと乾かすのが塗装を成功させるポイント。またマットブラックだと失敗してもある程度、表面のごまかしが効くのでこのマフラーガードにはちょうどいいですね。
しっかり乾かしたら元通り装着して完成。シルバーよりも全体のイメージがぐっと引き締まって、すごくいい感じになりました。こうなるとエンジンもブラック化したくなってきます。
![画像: 【塗装前】(ノーマル状態)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/06/15/e0c558565304fecb72e32f6e27b6401b68344338_xlarge.jpg)
【塗装前】(ノーマル状態)
![画像: 【塗装後】](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/06/15/de1542b17622086540e0e64368efda46c44fbf9f_xlarge.jpg)
【塗装後】
ここまでのカスタムポイント
今回は3カ所に手を入れてみましたが、前回の分と合わせると8項目のカスタムになりました。詳細は以下の内容です。
01 ステップのゴム外し
02 ナックルガードの装着
03 ハンドルブレースの装着
04 ミラーの交換
05 ブレーキレバーの交換
06 フロントキャリアの装着
07 スポークラップの取り付け
08 マフラーガードの塗装
これでかなり自分の理想に近い形になってきましたね。でもまだ不満点はあるので、次回も引き続きカスタムを進めることにしたいと思います。
文・写真:櫻井伸樹(NOBU)
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櫻井伸樹(NOBU)プロフィール
16歳よりバイクに乗り始め、日本および世界を旅する。ツーリング雑誌の編集者を経てフリーへ。現在BMW専門誌「BMWBIKES」(日栄出版)の編集長を務め、キャンプ、釣りなどアウトドア歴も永いためキャンプ用品のプロデュース(テンマクデザイン・炎幕シリーズ)やYouTuberとしても活動中。YouTubeのチャンネル名は「SHIT NOBU OUTDOOR」。