モデルチェンジを果たし車名も変更されたドゥカティ「スーパースポーツ950」。現代の新型車として電子制御装備を充実し、スタイリングはパニガーレのイメージに一新している。
文:小松信夫/写真:DUCATI

ドゥカティ「スーパースポーツ 950/950S」車両解説

DUCATI SUPERSPORT 950/950S
総排気量:937cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブL型2気筒
最高出力:110PS/9000rpm
最大トルク:9.5kg-m/6500rpm
希望小売価格(税込):170万5000円(受注生産)/189万円9000円~

電子制御をアップデートすると共に、最先端イメージのフォルムに変更

かつてドゥカティの最高峰モデルとして誕生したSSシリーズだが、40年余りの長い歴史を経てその立ち位置は変わっていった。近年は「スーパースポーツ」を名乗り、ドゥカティの中でも、バランスが良いスタンダードスポーツとして根強い人気を集めるようになった。

2021年モデルでは、車名を「スーパースポーツ950」に改めるとともにモデルチェンジを果たした。一見して目につくのがスタイリング面での変化だ。

新デザインのLEDヘッドライトが目立つフロントマスクなどに、ドゥカティ・スーパーバイクシリーズの最高峰、パニガーレV4のレーシーで先端的なイメージを大胆に取り入れることで、シャープなイメージを強調したスポーティでエレガントなフォルムへと変身。

伝統のスチール製トレリスフレーム、片持ちスイングアームなど、爽快な走りを支える車体は従来モデル譲り。オーリンズ製の前後サスペンションを備える上級版の950Sもラインアップ。

最新仕様のテスタストレッタ11°937cc水冷ツインエンジンは、幅広い状況で快適で爽快に走れるフラットな特性を備え、ユーロ5もクリア。

電子制御デバイスも最新仕様にアップデートされ、3パターンのライディングモードや6軸IMUで高精度に制御されるコーナリングABS、トラクションコントロール、ウィリーコントロール、クイックシフトなどで、スポーティさをフレンドリーに楽しめるように進化した。

ドゥカティ「スーパースポーツ 950/950S」主なスペックと価格

全長×全幅×全高NA
ホイールベース1478mm
最低地上高NA
シート高810mm
車両重量210kg
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブL型2気筒
総排気量937cc
ボア×ストローク94×67.5mm
圧縮比12.6±0.5
最高出力81kW(110PS)/9000rpm
最大トルク93Nm(9.5kg-m)/6500rpm
燃料タンク容量16L
変速機形式6速リターン
キャスター角24°
トレール量NA
タイヤサイズ120/70ZR17・180/55ZR17
ブレーキ形式(前・後)Φ320mmダブルディスク・Φ245mmディスク
希望小売価格 170万5000円(受注生産)/189万円~(消費税10%込)

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