この週末は、三重県・鈴鹿サーキットで、全日本ロードレス第2戦「NGKスパークプラグ 鈴鹿2&4」が行なわれています。このレースは、バイクはJSB1000クラスのみの開催で、2&4=つまり4輪のレースも開催されてます。2輪も4輪も国内最高峰クラスの、JSB1000とスーパーフォーミュラ。ホンダN-ONEが走るオーナーズカップレースも行なわれます。
![画像: 盤石の強さを見せた中須賀克行 ヤマハファクトリーレーシングチーム](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/04/24/48ba88908d8e9bec19f085c0d28512e925e2e326_xlarge.jpg)
盤石の強さを見せた中須賀克行 ヤマハファクトリーレーシングチーム
そしてこの鈴鹿2&4、JSB1000クラスのエントラントにとっては重要な意味を持つことになります。それは、11月に行なわれることになった鈴鹿8耐への選抜レース! このレースで規定以上の成績を獲得しないと、鈴鹿8耐に出られない、ってレースなのです。
そのため、JSB1000クラスには総勢62台がエントリー! あれ?こんなにJSB1000勢がいたっけ?って感じだけど、鈴鹿のみに出場するチームもあれば、今回は鈴鹿8耐への選抜レースってことで、ST1000クラスのマシンも出場するのです。開幕戦もてぎ大会で、ST1000クラスの決勝レースで、スタートですさまじいブッチギリ劇を見せてくれた渥美 心(TONE RT SYNCEDGE4413 BMW)なんかがそうですね。JSB1000とそん色ないタイム出してるからわかりにくいんだけどね。
![画像: 中須賀に太刀打ちできるかずすくないライダー 清成龍一 AstemoホンダドリームSIレーシング](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/04/24/e9e7dcea141406cc3b6703ca5ecaae9d12f0cd34_xlarge.jpg)
中須賀に太刀打ちできるかずすくないライダー 清成龍一 AstemoホンダドリームSIレーシング
鈴鹿での今シーズン初レースってことで、今大会は22日木曜から事前走行が開始されています。公式記録に残るのは金曜からで、この金曜の走行では1/2回目とも中須賀克行(ヤマハファクトリーレーシング)がトップタイムをマーク! 2番手には、1回目に清成龍一(AstemoホンダドリームSIレーシング)がつけますが、2回目の2番手には名越哲平(MuSASHi RT ハルクプロホンダ)がつけ、4番手には今やスーパーモトでもトップライダーとなっている日浦大治朗(ホンダドリームRT桜井ホンダ)がつけました。こういう、フレッシュな名前が挙がってるの、楽しみでワクワクします!
![画像: ランキング3位の速さ、見せつけてます 濱原颯道 ホンダドリームRT桜井ホンダ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/04/24/831895b9c95ac1ed2265ee616b5b7ac16b9329fa_xlarge.jpg)
ランキング3位の速さ、見せつけてます 濱原颯道 ホンダドリームRT桜井ホンダ
土曜午前には公式予選。A/Bの2グループに分けられたタイムタックでは、まず清成がトップタイム! 清成は開幕戦もてぎ大会のレース2では、レース終盤にマシントラブルでピットイン→リタイヤしていますが、この調子じゃ心配なさそう。2番手に岩田悟(TeamATJ)、3番手に亀井雄大(ホンダ鈴鹿レーシングチーム)が入りました。
グループBでは、やはりというか、中須賀がトップタイム! 2番手に濱原颯道(ホンダドリームRT桜井ホンダ)、3番手には加賀山就臣(TEAM KAGAYAMA)がつけました。ユッキー、今大会いいタイムで来てますね。ちなみに、おなじスズキ勢のヨシムラスズキからスポット参戦で出走予定だった渡辺一樹は、練習走行での転倒で負傷、決勝レースへの不出場が発表されました。
総合結果は以下の通り。昨年の最終戦以来の鈴鹿での走行となりますが、コンディションは晴れ寄りの曇り、日曜も雨の心配はなさそうです。
![画像: <全日本ロードレース>鈴鹿2&4 まず中須賀が先手!
~カギは4輪走行後の路面状況?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/04/24/22decf4624dbbf38dc2293f42ea00232a906f5fb_xlarge.jpg)
中須賀克行
「きのうはNewタイヤを履かずにセットアップを出してました。マシンは去年の最終戦と同じ仕様で、今回の問題はやっぱり、4輪の走行後に走るってことで、4輪のラバーとスキッドプレート跡が乗った状態で走ることでしょうね。今日も明日も、その路面にうまくタイヤを合わせられたライダーが前を走ると思います」
中須賀が言う「4輪のタイヤラバーとスキッドプレート」っていうのは、スーパーフォーミュラ(=SF)のマシンの走行後、履いてるタイヤが路面にグリップして、そのラバーが路面に残るのと、スキッドプレートっていうのは、スーパーフォーミュラのマシンの底面にある合板+樹脂の板のことで、SFのマシンって、これを路面にこすりつけて走るんです。
そうすると、路面の目に合板と樹脂が詰まってグリップしなくなっちゃう、ってことです。今回も走行の感じを見てると、思わぬところでコースアウトしたり、ブレーキングで止まれないぃぃ!ってマシンを何度か見かけましたが、それがスキッドプレート痕の影響、って考えていいかもしれませんね。
![画像: 予選4番手 #6 岩田悟 TeamATJ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/04/24/316f9e7f5e8371e1d0e85a2cd33c3b44514b0d22_xlarge.jpg)
予選4番手 #6 岩田悟 TeamATJ
![画像: 予選5番手 #10 加賀山就臣 TeamKAGAYAMA](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/04/24/5c6dd2513c93d502edc23bf90f7ba7b2836dc9f7_xlarge.jpg)
予選5番手 #10 加賀山就臣 TeamKAGAYAMA
![画像: 予選6番手 #11 亀井雄大 ホンダ鈴鹿レーシングチーム](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/04/24/246d057b0a4f3ca2b485ba78f75c0e744264d85e_xlarge.jpg)
予選6番手 #11 亀井雄大 ホンダ鈴鹿レーシングチーム
![画像: 予選7番手 #41 日浦大治朗 ホンダドリームRT桜井ホンダ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/04/24/301caa32b0811ee449818902f354a97af1823edb_xlarge.jpg)
予選7番手 #41 日浦大治朗 ホンダドリームRT桜井ホンダ
![画像: 予選8番手 #25 名越哲平 MuSASHi RTハルクプロホンダ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/04/24/a73493a3ca3ac3283d6128c7108a90130a76ae3a_xlarge.jpg)
予選8番手 #25 名越哲平 MuSASHi RTハルクプロホンダ
![画像: 予選9番手 #18 秋吉耕佑 MURAYAMA. TJC.RT](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/04/24/81192571136b90697c40d04b65cf983cd56b117a_xlarge.jpg)
予選9番手 #18 秋吉耕佑 MURAYAMA. TJC.RT
![画像: 予選10番手 #13 児玉勇太 TeamKODAMA](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/04/24/db0b1e2eacde7aaf4a7d922a1c757cda79fd849d_xlarge.jpg)
予選10番手 #13 児玉勇太 TeamKODAMA
ともあれ、そんなコンディションでも、きょう土曜にレース1、あす日曜にレース2が行なわれます。SFとのレース順もいろいろカギになりそうですが、鈴鹿にいらっしゃっていない方も、MFJのライブチャンネルで見られますので、おうちでも熱狂してください!
MFJライブチャンネル→https://www.youtube.com/watch?v=8USN-xOzwI8
写真・文責/中村浩史