空冷4発×キャブでこそ味わえる醍醐味を内包

バイクの基本的な形と言えるネイキッド。それは1989年のカワサキ・ゼファー(400)、’90年のゼファー750、’93年のゼファー1100というゼファーシリーズのラインナップ完成とともに、はっきりとこうカテゴライズされた。エンジンも吸排気系もツインのリヤサスも外から見えていて、バイクらしさを表現する。丸目ヘッドライトやダブルシートからは何にでも使えるベースとして、オーナーが好きにしたらいいという大らかさも見せる。実際にネイキッドはストリートからレースまで、さまざまに使われてきた。

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このケイファクトリー・ゼファー1100は、そんなネイキッドが何にでも使われてきた同車の、現役当時の感覚を表現するようなまとまりを持った1台となっている。4-1のマフラーはケイファクトリー・フルチタン、キャブレターはFCRφ41mm。今のFIと異なるアナログの機械的な動き、エンジンの暖まり具合や気温などとも対話をするような感じで操作する感じが懐かしくもあり、味にもなっている。このあたりは、まるでかつてのレーサー、時代が下れば草レースでもいい。そんな雰囲気。そのエンジンは1052ccのノーマルながら、各部カバーはケイファクトリーの削り出しにして精悍に、カムカバーも同社製の丸型でさらに味わいを深めるといった感覚で仕立てる。

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車体側もケイファクトリー製スイングアームや削り出しトリプルツリー、ハイパープロ前後ショックや17インチの鍛造ホイールなどによって、そんなエンジン&吸排気系の動きをしっかり受け止めて反映するような仕様になっている。ここもかつてのレーサーが備えていたような、セットアップの幅や衝撃吸収/トラクション向上といったものが、ストリートにも応用されていると言える。

仕上げはそんな車両構成を引き締めるフルペイント。こうしたパーツ群があれば、バイクの新しい面や楽しみ方が改めて発見できる。このゼファー1100は、そんなケイファクトリーの考えをさりげなく表現する提案車でもある。

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ハンドルバーはマジカルレーシングのカーボン製。フロントブレーキ&クラッチのマスターシリンダーはACTIVEのゲイルスピードを装着する。削り出しのレバーガードはK-FACTORYオリジナル。火の玉パターンを生かした外装ペイントはアラタカデザインがオールペンした。

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小物入れやナンバー灯・ウインカーはノーマルそのままを使える。焼け色が映えるチタン製のナンバープレートホルダーもK-FACTORY製だ。

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4-1集合で集合部をエンジン下センターでまとめられるように、オイルパンも専用品となるこだわり設計のケイファクトリー・チタンマフラー。オイル容量は減るが、オイル流通経路と放熱性も考慮しているため、純正オイルラインそのままでも問題なくOKだ。

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エンジン左右のクラッチカバー/ジェネレーターカバー/パルシングカバー/クランクエンドカバー、エンジンマウント、そしてスイングアームピボット付近のカバープレートは、いずれもケイファクトリーオリジナルのアルミ削り出し製品群。精悍さが大幅アップするのが分かるだろう。

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ワンポイントで装着するパーツながらもエンジンの造形がグッとゼファーのルーツ、Zらしくなるシリンダーヘッドのカムプラグ用カバー(ノーマルの角型ヘッドカバーに丸型カバーをプラス)は、ケイファクトリー製品の中でも人気商品だ。キャブレターはFCRでφ41mmを選択。

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ケイファクトリー製トリプルツリーは、ノーマル比でフロントフォークオフセット量が10mm減る設定(40→30mm。オプションのカラーで28mmまたは32mmにも調整可)で、フロントホイールの18→17インチ化にも対応する。フロントフォークはハイパープロのφ43mm。ブレーキはニッシン6ピストンキャリパー+サンスターディスクの構成で、フロントフェンダーはマジカルレーシングによるカーボン製を装着する。

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リヤにはブレンボの2ピストンキャリパーをマウント。前後ホイールはアルミ鍛造品のLAVORANTEで、サイズは3.50-17/6.00-17となっている。

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スイングアームもケイファクトリー製アルミ目の字断面で、アジャスターを一番手前にしたところでノーマル同等長となる。リヤショックはハイパープロで、ライディングステップはノーマル比でバー位置が後ろ×上①45×40(mm、以下同)、②45×50、③55×40、45×50の4ポジションに設定できるケイファクトリーオリジナル製品。ドライブチェーンは530サイズをセットしている。

取材協力:ケイファクトリー

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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