ギリシャで生まれた高性能エアフィルター|DNA「モトフィルター」
ホコリなどの汚れが混じった外気を濾過し、クリーンな空気をFIまたはキャブレターに供給するのがエアフィルターの役割。純正フィルターは濾過能力と吸気抵抗のバランスを取って設計されている。
2002年にギリシャで設立された『DNA』は、吸入効率、集塵性能、耐久性を徹底追求。フィルター表面積の拡大、独自の素材と形状、エアクリーナーボックスと隙間なくフィットするシール素材など、拘り抜いた製品作りによって性能にシビアなレースシーンでの評価も高い。現物をチェックすると実に丁寧な作りで、精度も抜群。装着したニンジャ1000はインジェクションを使っているので補正機構が働き、燃調やアイドリング調整も必要なかった。
装着したばかりで性能的な違いは体感できていないが、吸入抵抗が減れば馬力や燃費の向上を期待できる。 なお、現在のオートバイの多くはビスカス式エレメント採用しているため、ホコリを捕捉・蓄積して汚れたら新品に交換するしかない。対してDNA製品は4層コットンフィルターを細いアルミワイヤーで挟んだ構造により、サービスキットを使えば繰り返し使用できることも特徴。日本での販売元はアクティブが務めている。
テスター太田安治の欲張りリクエスト
エレメントの表面積を増やすことで流速が落ち、吸入抵抗を減らしてパフォーマンスをアップ。丁寧かつ凝った作りだし、3回以上繰り返し使えば純正品交換とのコスト差は回収できるので価格も妥当だと思う。
文:太田安治/写真:南 孝幸