好バランスで、シーンを問わず楽しめる万能スポーツネイキッド、ヤマハ・MT-07がモデルチェンジを果たした。兄貴分のMT-09にも負けない、インパクト充分なフロントマスクに目を惹かれるが、新型は扱いやすさはそのままに環境性能も向上。欧州で先行発表された車両を見ながら特徴を紹介する。

ヤマハ新型「MT-07」車両解説

画像: ヤマハ新型「MT-07 ABS」 総排気量:689cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒 シート高:805mm 車両重量:184kg ※写真・スペックは欧州仕様車 国内での発売予定時期は2021年春以降

ヤマハ新型「MT-07 ABS」

総排気量:689cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
シート高:805mm
車両重量:184kg

※写真・スペックは欧州仕様車
国内での発売予定時期は2021年春以降

クセが強めの新世代MTシリーズのスタイルは、2020年型のMT-25から投入された。2021年型は、MT-09&MT-07もLED一眼のフェイスデザインを踏襲するが、左右独立のポジション灯をY字をモチーフとした配置としているのはMT-07の特徴だ。

他にも燃料タンクカバー周りのデザインを一新するとともに、ハンドル位置を12mmアップ。よりフィットしたホールド感やゆったりとしたライティングポジションが得られるよう改良されている。

エンジンは、排出ガス規制に適合したことで74.8PSから73.4PS(欧州仕様)に微減しているが、吸排気系とECUの仕様変更などでレスポンス特性が向上。また、ミッションの改良で2、3速の加速時によりダイレクト感が得られるものとした。

3世代目のMT-07もコンセプトは不変、軽量な車体でストリートを自在に駆け抜けるだろう。

ヤマハ新型「MT-07」新フィーチャー

画像: ヤマハ新型「MT-07」新フィーチャー

ヤマハ新型「MT-07」各部装備・ディテール解説

画像: 新世代MTスタイルを獲得した新型MT-07。270度クランクの並列2気筒エンジンや鋼管バックボーンフレームなどの基本装備は不変だ。 805mmのシート高は従来型と同じ。ハンドルが12mm高く32mm幅広くなり、上半身のライディングポジションに余裕を持たせた。

新世代MTスタイルを獲得した新型MT-07。270度クランクの並列2気筒エンジンや鋼管バックボーンフレームなどの基本装備は不変だ。

805mmのシート高は従来型と同じ。ハンドルが12mm高く32mm幅広くなり、上半身のライディングポジションに余裕を持たせた。

画像: バイファンクションLEDヘッドランプは、コントロールユニットをタンデムシート下に設置することでコンパクトにしている。

バイファンクションLEDヘッドランプは、コントロールユニットをタンデムシート下に設置することでコンパクトにしている。

画像: 従来は別体パーツだったエアスクープをタンクカバー本体と一体化。前方に張り出した造形とすることでパワー感を表現している。

従来は別体パーツだったエアスクープをタンクカバー本体と一体化。前方に張り出した造形とすることでパワー感を表現している。

画像: 歴代のMT-07シリーズで初めてとなるLEDウインカーを採用。高輝度タイプでかなりスリムな形状となっている。

歴代のMT-07シリーズで初めてとなるLEDウインカーを採用。高輝度タイプでかなりスリムな形状となっている。

画像: 新しい黒バックの液晶メーターは、時計や燃料計、ギアポジションインジケーターなどを表示する。タコメーターはバーグラフ式だ。

新しい黒バックの液晶メーターは、時計や燃料計、ギアポジションインジケーターなどを表示する。タコメーターはバーグラフ式だ。

画像: CP2エンジンは、2into1のエキパイがマフラーと一体型仕様に。ECUやFIセッティングも変更しレスポンス特性が向上した。

CP2エンジンは、2into1のエキパイがマフラーと一体型仕様に。ECUやFIセッティングも変更しレスポンス特性が向上した。

画像: フロントブレーキのディスク径は282→298mmに拡大され制動力を強化。重量は従来型と同等に抑えられている。

フロントブレーキのディスク径は282→298mmに拡大され制動力を強化。重量は従来型と同等に抑えられている。

画像: タイヤはウェット性能に優れたミシュランのロード5を採用。リアブレーキのディスク径は245mmでMT-09と同サイズだ。

タイヤはウェット性能に優れたミシュランのロード5を採用。リアブレーキのディスク径は245mmでMT-09と同サイズだ。

ヤマハ新型「MT-07」主なスペック(2021年モデル・欧州仕様車)

全長×全幅×全高2085×780×1105mm
ホイールベース1400mm
最低地上高140mm
シート高805mm
車両重量184kg
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
総排気量689cc
ボア×ストローク80.0×68.6mm
圧縮比11.5
最高出力54kW(73.4PS)/8750rpm
最大トルク67N・m(6.8kgf・m)/6500rpm
燃料タンク容量14L
変速機形式6速リターン
キャスター角24.5゜
トレール量90mm
タイヤサイズ(前・後)120/70 ZR 17M/C(58W) ・180/55 ZR 17M/C(73W)
ブレーキ形式(前・後)298mmダブルディスク・245mmシングルディスク

まとめ:オートバイ編集部

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