月刊『オートバイ』の恒例企画、その年の人気ナンバーワンバイクを読者投票で決める「ジャパン・バイク・オブ・ザ・イヤー」は、2020年で42回目を迎えました。今回はその中から排気量126cc~250ccの「250ccクラス」でトップ10に輝いたバイクを紹介します!

第3位

ホンダ CBR250RR

メーカー希望小売価格(税込):82万1700円(写真のカラーのみ85万4700円)

画像: ●水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒●249㏄●41PS/13000rpm●2.5㎏-m/11000rpm●790㎜●168㎏●14L●110/70R17・140/70R17

●水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒●249㏄●41PS/13000rpm●2.5㎏-m/11000rpm●790㎜●168㎏●14L●110/70R17・140/70R17

新型は3PSアップの41PSを達成! 価格据え置きでライバルを迎え撃つ

250ccフルカウルスポーツの頂点に立つべく、最強エンジンとスロットル・バイ・ワイヤなどの先進装備、超アグレッシブなデザインのフルカウルを引っ提げて2017年に登場したCBR250RR。2020年モデルは、それ以来初となる大きな改良を受けて9月18日に発売された。

一番の注目はやはりエンジンで、従来の38PSから41PSへとパワーアップを果たしたこと。新しいピストンの採用で圧縮比がアップするとともに、各部のフリクションを低減させ、最高出力発生回転が500rpm上昇。他にもマフラーの内部構造変更など、大きくメスを入れてきている。

さらに、シフトアップ/ダウンに対応するクイックシフターを純正アクセサリーに設定。発進時以外は、クラッチレバーを握らずに変速が可能で、素早い操作が可能となるものだ。順位は昨年の3位から2位に浮上しており、再び人気が加速しそうだ。

画像: 最も個性的なフェイスデザインは不変。LEDヘッドライトとアイブロー状のポジション灯が睨みを効かせる。

最も個性的なフェイスデザインは不変。LEDヘッドライトとアイブロー状のポジション灯が睨みを効かせる。

画像: 改良されたエンジンは、アシストスリッパークラッチを採用しクラッチレバーの操作荷重を軽減している。

改良されたエンジンは、アシストスリッパークラッチを採用しクラッチレバーの操作荷重を軽減している。

画像: フロントサスはフリクションの低減とダンパーの最適化で路面追従性が向上。ホイールは全色ゴールドを採用。

フロントサスはフリクションの低減とダンパーの最適化で路面追従性が向上。ホイールは全色ゴールドを採用。

画像: クイックシフターは、ロッドの部分にセンサーをセットするもの。オートブリップ機能で回転も合わせてくれる。

クイックシフターは、ロッドの部分にセンサーをセットするもの。オートブリップ機能で回転も合わせてくれる。

第2位

スズキ ジクサーSF250

メーカー希望小売価格(税込):48万1800円

画像: ●油冷4ストOHC4バルブ単気筒●249㏄●26PS/9000rpm●2.2㎏-m/7300rpm●800㎜●158㎏●12L●110/70R17・150/60R17

●油冷4ストOHC4バルブ単気筒●249㏄●26PS/9000rpm●2.2㎏-m/7300rpm●800㎜●158㎏●12L●110/70R17・150/60R17

まったく新しいSOCSを開発! 50万円を切る低価格も実現

ジクサーは、海外におけるGSX-Rの愛称。これを正式名として2017年に154ccシングルのジクサーが国内で発売されたことは記憶に新しい。そして2020年は4月24日に、SOSC=スズキ・オイル・クーリン・グシステムを採用したジクサー250SFが新発売された。デビューイヤーで当企画いきなりのクラス2位に輝いた。

スズキファンならずとも、1980年代後半にレースで大活躍した油冷機GSX‐R750に対するリスペクトは大きい。一方、令和に登場したジクサーSF250は、レースとは一線を画すコンセプトながら、油冷の軽量コンパクトという美点を受け継ぎ、さらにシンプルな油冷機構の恩恵となるコストパフォーマンスの高さも実現した。

フルカウルのスタイルは、GSX-Rシリーズに通じるLEDヘッドライトが個性的で、グラマラスな造形はライバルに引けを取らない迫力を生み出す。若年層にとっては最初の一台に最有力な選択肢になりそうだ。

画像: 尖ったカウルの形に合わせて矢印形のLEDライトを新作。油冷とともにGSX-R由来の血筋を表現。

尖ったカウルの形に合わせて矢印形のLEDライトを新作。油冷とともにGSX-R由来の血筋を表現。

画像: SOCSはエンジンオイルを燃焼室周りに循環させることで冷却する。オイルクーラーにはファンを設置。

SOCSはエンジンオイルを燃焼室周りに循環させることで冷却する。オイルクーラーにはファンを設置。

画像: メーターは液晶ディスプレイを採用。タコメーターはバーグラフでギアジションなど多彩な表示ができる。

メーターは液晶ディスプレイを採用。タコメーターはバーグラフでギアジションなど多彩な表示ができる。

画像: ABSを標準装備。タイヤはラジアルでフロントフォークはニンジャ250と同じΦ41㎜と装備も充実。

ABSを標準装備。タイヤはラジアルでフロントフォークはニンジャ250と同じΦ41㎜と装備も充実。

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