文:中村浩史/写真:富樫秀明/ライダー:太田安治、小野塚雅人、木川田ステラ
ストリートでの気持ちよさが光るZ250
![画像: Kawasaki Z250 エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒 総排気量:248cc メーカー希望小売価格:税込61万500円 2020年モデルの発売日:2019年11月1日](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/08/17/56468c62ed7247515351138b79da607ba9886e03_xlarge.jpg)
Kawasaki Z250
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
総排気量:248cc
メーカー希望小売価格:税込61万500円
2020年モデルの発売日:2019年11月1日
カワサキ・Z250は、250ccフルカウルスポーツの人気モデル、ニンジャ250のネイキッドバージョン。ニンジャの陰に隠れがちだが、リラックスポジションの、オールマイティなスポーツモデルとして人気を誇っている。
ニンジャ250との差はニンジャのフルカウルとZのビキニカウル、さらにハンドルポジションもニンジャが低く、Zがコブシひとつ分くらい高い。重量はニンジャがフルカウル分の2kg重く、価格はZが4万円ほど安価になっている。スタイリング以外はほぼ同じモデルだと言っていい。
![画像: Kawasaki Ninja250 メーカー希望小売価格:税込65万4,500円 2020年モデルの発売日:2019年9月1日](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/08/17/99b9806d3ccb730561f118ed75bf47a084e45b41_xlarge.jpg)
Kawasaki Ninja250
メーカー希望小売価格:税込65万4,500円
2020年モデルの発売日:2019年9月1日
けれど、ニンジャとZは明確に違う。それは、フルカウルの有無による前方視界のクリアさと、快適ポジションによるイージーなライディングだ。もちろん、ニンジャの前方視界が悪いわけではない。Zの前方視界が、メーターと低いライトカウルしかなく、スッキリしているという意味だ。
ニンジャとZのエンジンは水冷4バルブ並列ツイン。先代モデルから大きくパワーアップされていて、特に高回転域の力強さは250ccスポーツとは思えないほど。低回転から中回転域のつながり、さらに高回転域への伸びがシャープなスポーツエンジンだ。
![画像: ストリートでの気持ちよさが光るZ250](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/08/17/53cbf185eab1e0998e309f8aecb3e39dc316c507_xlarge.jpg)
全回転域での力強さのバランスは、おそらく250ccスポーツナンバーワンで、これがニンジャとZのアピールポイントになっている。
ここまではニンジャとZの差はナシ。差を感じるのはハンドリングで、ここでハンドル高さが関係してくるのだ。
ハンドルの低いニンジャは、ライダー体重がフロントにかかりやすく、コーナリングでフロントからグイグイ曲がっていく印象。
ただ、このキャラクターはのんびり走りたい時には気疲れしやすい。そこでZのハンドリングが光るのだ。
![画像: Z250](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2020/08/17/ce4fd5495d5f2875407a28d8f7d3f60dc67bbc6c_xlarge.jpg)
Z250
Zのハンドリングはフロントに荷重が乗りすぎないニュートラルなもので、タイムアタックをするとニンジャの方が上だろうが、気持ちよく峠を流したい、ロングツーリングをしたい、という時には、先にあげた視界のことも合わせて、Zの快適性が上回るのだ。
ちょうどニンジャ1000とZ1000の関係性にも似る250兄弟。選択に、乗り手のセンスが問われるのだ。