型CBRのメーターが持つ、多彩なモードと表示方法をご紹介しよう。あまりの多機能ぶりで、オーナーはコクピットドリルが必要になりそうだ!
走行状況に合わせて選択可能な3つのモード
CBR1000RR-R FIREBLADE/SPのライディングモードは3種類。プリセットされたパワーと各種ライディングアシスト群の制御をまとめて変化させる。モード1から3の順に、トラック、スポーツ、レインだ。パワー設定で言うと、トラックとスポーツはわずかな差だが、スポーツはトルクコントロールの介入度も高められている。
そのおかげで、スポーツの方がコーナーからの脱出速度やフルバンク時のパワーコントロールがまろやかだった。レインはもっともまろやかなレスポンスと徹底した対スリップ対応でパワー制御がマイルドになる。ここまではSP、スタンダードともに同じだ。
SPは電子制御サスのセッティングも連動して変わり、さらにそれを細かくセッティング可能。トラックがA1、スポーツがA2、レインはA3だ。
文:宮崎敬一郎
徹底解説! 各モード+表示メニュー
[主要セッティングメニュー]
P:パワー(1~5)
文字通りエンジン出力のレスポンスを調整するもの。1がフルパワー、5が最もマイルド。
T:トルクコントロール(0~9)
HSTCと呼ばれる、俗にいうトラクションコントロール。0がオフ、9が介入度最強。
W:ウイリーコントロール(0~3)
発進時の出力を抑制してウイリーを防ぐシステム。0がオフ、3が介入度最強。
EB:エンジンブレーキ(1~3)
エンジンブレーキの強弱を調整する機構。1が強くエンブレが効き、3が最弱。
モード1 (トラック)
モード2 (スポーツ)
モード3 (レイン)
表示スタイルは全部で5種類!
文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:赤松 孝、南 孝幸、鶴身 健