ヤマハ「YZF-R1」「YZF-R1M」2020年モデル進化のポイント

排ガス規制に合わせたさらなる高回転化適正へ

画像1: YAMAHA YZF-R1 発売日:2020年8月20日(9月30までの期間限定で予約受付) メーカー希望小売価格(税込):236万5000円 総排気量:998cc 最高出力:200PS/13500rpm・最大トルク:11.5㎏-m/11500rpm

YAMAHA YZF-R1

発売日:2020年8月20日(9月30までの期間限定で予約受付)
メーカー希望小売価格(税込):236万5000円
総排気量:998cc 
最高出力:200PS/13500rpm・最大トルク:11.5㎏-m/11500rpm

画像1: YAMAHA YZF-R1M 発売日:2020年8月20日(9月30までの期間限定で予約受付) メーカー希望小売価格(税込):319万円 総排気量:997cc 最高出力:200PS/13500rpm・最大トルク:11.5㎏-m/11500rpm

YAMAHA YZF-R1M

発売日:2020年8月20日(9月30までの期間限定で予約受付)
メーカー希望小売価格(税込):319万円
総排気量:997cc 
最高出力:200PS/13500rpm・最大トルク:11.5㎏-m/11500rpm

1998年に誕生、幾度のモデルチェンジを重ね、2015年に8世代目と言われる現行モデルにフルチェンジしていたYZF‐R1がビッグマイナーチェンジ。新ユーロ排ガス規制に合致させるとともに、さらに戦闘力を向上。同時にニュールックとなった新デザインのカウルを採用した。

デビューイヤーの2015年からの5シーズンで鈴鹿8耐を4連覇、さらに全日本ロードレースでも4回のチャンピオンを獲得したYZF‐R1は、ワールドスーパーバイクでも常に優勝争いを展開する最強マシンのひとつ。

しかし、並み居るライバルの猛追を受け、今では4メーカー、いやドゥカティやBMWを含む世界のスーパースポーツの中で、一番古いマシンとなってしまっていたのだ。

YZF-R1の新排気ガス規制に合わせたアップデートは、シリンダーヘッドを新設計し、ハイパワーエンジンのトレンドと言えるフィンガフォロワーロッカーアーム形状を新作。レースユースでのさらなる高回転化を見据え、潤滑系もリファインされている。

最高出力は200PSのまま、「より扱いやすい出力」を目指したのだ。

画像1: ヤマハ「YZF-R1」「YZF-R1M」2020年モデル進化のポイント

従来の「逆輸入」モデルが日本正規販売となった!

年々進化する電子制御技術もアップデート。それは、従来型にも採用されていたYCC‐T(電子制御スロットル)にAPSG(アクセル開度センサーつきグリップ)を採用することで、ついにアクセルワイヤーを撤廃。YCC‐Tによる吸入空気量制御が、さらにケーブルレスでレスポンスを上げ、ライダーの思い通りの出力特性に、より近づけているといえる。

さらに電子制御にはエンジンブレーキマネジメントとブレーキコントロールの制御システムを追加。これで、サーキット性能だけでなく、一般道やワインディングでの走りでも、よりリニアに、ドライバビリティのいいマシンを目指したというわけだ。

ニューR1の証として、カウルデザインも一新。ルックスをYZF‐R6やYZF‐R25/3同様のデザインに一新したのに加え、エアロダイナミクス効果も向上。これぞ、ストリートバイクとしてもサーキット向けバイクとしても魅力を向上させた内容だ。

ラインアップも従来通り、YZF‐R1とYZF-R1Mの2バリエーション。R1Mにはカーボンカウル&テールカウルを採用し、電子制御サスペンションにガスシリンダーを追加、データロガー機能を追加した。

国産モデルでいち早く6軸IMUを採用し、スーパースポーツの電脳化を実用化させたトップランナーが、ついに日本正規販売モデルとして、再びライバルとの差をつけ始める!

画像2: ヤマハ「YZF-R1」「YZF-R1M」2020年モデル進化のポイント

戦闘力アップに直結する電子制御のアップデート

2020年式YZF‐R1の狙いはひとつ。もちろん新ユーロ排気ガス規制対応はもちろん、2015年モデルのR1に採用した、6軸IMUを搭載しての電子制御技術のアップデートだ。

電子制御技術は、R1の完成度を追うように各ライバルメーカーとも同等の仕様に仕上げ、モデルによってはR1を越える制御を搭載していただけに、特にレースユーザーにとっては、このアップデートは待望のものだろう。

電子制御メニューは、従来のパワーモード4種/トラクション9種&ローンチ3種&スライド4種&リフトコントロール3種/クイックシフト3種のメニューがあったが、2020年モデルから新たにエンジンブレーキマネジメント/ブレーキコントロールを追加。R1Mには引き続きエレクトリックサスペンションモードが装備される。

現在では各国のスーパーバイクレースで、ノーマル制御を使用しなければならないレギュレーションが増えているため、ベースモデルのアップデートは、そのまま戦闘力向上につながる。そこを見越しての変更というわけだ。これで、いち早く電脳化を果たしたR1に迫りくるライバルを引き離す!

ヤマハ「YZF-R1」2019年モデルと2020年モデルの比較

【2020モデルで追加された装備】
★BCとEBMの表示を追加したTFT液晶メーター
★スロットルバイワイヤ式YCC-T
★LEDデュアルヘッドランプ
★次世代“R”デザインのポジションランプ
★ブリヂストン製前後タイヤ
★コントロール性に優れた摩擦材を採⽤したフロントブレーキパッド
★チタン製プロテクター
★信頼性に優れたフィンガーロッカーアーム
★新シリンダーヘッド
★斜流噴射するインジェクター
★ロス低減に貢献するオイルポンプローター
★EU5 対応の新ECU
★新搭載の電⼦制御システムBC、EBM
★カーボン製カウル&テールカウル(YZF-R1M)

画像: ヤマハ「YZF-R1」2019年モデルと2020年モデルの比較
画像: (左)2020年モデル、(右)2019年モデル 全体のスタイリングは変わらず、ヘッドライト回りのフェイスデザインを一新。兄弟モデルYZF‐R6やR25/R3とイメージを統一、ヘッドライトをコンパクトに、アッパーカウルのゼッケンスペースを強調した印象。

(左)2020年モデル、(右)2019年モデル

全体のスタイリングは変わらず、ヘッドライト回りのフェイスデザインを一新。兄弟モデルYZF‐R6やR25/R3とイメージを統一、ヘッドライトをコンパクトに、アッパーカウルのゼッケンスペースを強調した印象。

2020年モデル

画像1: 新型ヤマハ「YZF-R1/R1M」を解説! ビッグマイナーチェンジを遂げた初の国内仕様車はどう進化したのか?

デザインだけでなく、形状も一新したカウル。特に上体を伏せた状態でライダーがカウル内に収まるようエアフローをコントロール。空気抵抗特性は現行モデル比5.3%向上。

2019年モデル

画像2: 新型ヤマハ「YZF-R1/R1M」を解説! ビッグマイナーチェンジを遂げた初の国内仕様車はどう進化したのか?

従来モデルも、MotoGPマシンYZR‐M1の形状を参考したと言われたスタイルで、ハイスクリーンで空力特性、さらにウィンドプロテクション性の良さが好評だった。

ヤマハ「YZF-R1」「YZF-R1M」主なスペックと価格

※《 》内はYZF-R1M

全長×全幅×全高2055×690×1165mm
ホイールベース1405mm
最低地上高130mm
シート高860mm《855mm》
車両重量202kg《201kg》
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量997cc
ボア×ストローク79.0mm×50.9mm
圧縮比13.0
最高出力147kW(200PS)/13500rpm
最大トルク113N・m(11.5kgf・m)/11500rpm
燃料タンク容量17L(ハイオク指定)
変速機形式6速リターン
キャスター角24゜
トレール量102mm
タイヤサイズ(前・後)120/70 ZR 17・200《190》/55 ZR 17
ブレーキ形式(前・後)ダブルディスク・シングルディスク
発売日2020年8月20日
車両価格(税込)236万5000円《319万円》

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