伊藤真一さんがCB1000Rを2年ぶりに試乗! 前回の試乗時は非常に高評価でした。久々の乗車に印象は変わっているのか? あらためて最新のインプレッションを語ってくれました!
語り:伊藤真一/まとめ:宮﨑健太郎/写真:松川忍/モデル:大関さおり
画像1: 伊藤真一さんがお気に入りのバイクを2年ぶりにチェック! ホンダ CB1000R(2020年)試乗インプレ【ロングラン研究所】

伊藤真一(いとうしんいち)

1966年、宮城県生まれ。88年ジュニアから国際A級に昇格と同時にHRCワークスチームに抜擢される。以降、WGP500クラスの参戦や、全日本ロードレース選手権、鈴鹿8耐で長年活躍。2020年から監督として「ケーヒン ホンダ ドリーム エス・アイ レーシング」を率いてJSB1000などに参戦!

CB1000Rの走行モードの使い分けは?

トラコンなど電子制御の仕上がりは極めて良好。あらゆるライダーがその高性能ぶりを満喫できる!

画像: Honda CB1000R 総排気量:998cc 2020年モデルの発売日:2020年2月14日 メーカー希望小売価格:167万900円

Honda CB1000R

総排気量:998cc
2020年モデルの発売日:2020年2月14日
メーカー希望小売価格:167万900円

この連載でCB1000Rを取り上げるのは2018年以来ですが、このモデルは非常に気に入っている1台なので、再び取り上げることを楽しみにしていました。

今年に入っての変更は、カラーバリエーションの追加ということで、今回の試乗車の「白」がラインアップに加わりました。

白の追加とともに、足まわりやトップとボトムブリッジがブラックアウトされ、燃料タンク上面にストライプが各色共通仕様として採用されましたけど、この白は艶が抑えられていて上品で、全体の質感的にもとても良い仕上がりだと思いました。

画像1: CB1000Rの走行モードの使い分けは?

近年、ホンダ車は発売前のリリースにニューフィーチャーとして特筆されていなくても、細部の仕上がりがブラッシュアップされていることがあるので、今回のCB1000Rもそれを期待(?)していたのですが、このCB1000Rについては格別そういうことはありませんでした。

ただ、エンジンは若干以前の型よりもスムーズな印象になった気がしますが、それは大きな差ではないですね。元々エンジンの完成度は高いので、大きく改めるところはなかったのだと思います。

画像2: CB1000Rの走行モードの使い分けは?

CBR1000RR(SC57)のエンジンを元に、中低速のトルクをアップしたエンジンをCB1000Rは採用しています。最高出力はSC57からかなり下げた145馬力ですが、一般道でのスポーツモードではパワフルすぎるくらいです。まぁサーキットを走らせたりするときは、馬力があった方が楽しめますけど、一般道を走るならばスタンダードモードで十分ですね。

そのほか、スタンダードよりマイルドなレインモード、そして任意の設定が可能なユーザーモードが選択できますが、基本的には常にスタンダードを選択すれば、街乗り、ツーリング、そしてワインディングと、あらゆるシチュエーションで走りを楽しむことができます。

スポーツ、スタンダード、レインそれぞれのモードでの、エンブレやトラクションコントロールの効き方は適切で、電子スロットル含め電子制御の仕上がりは非常に良いです。

ライディングポジションはちょっと前傾ですが、スーパースポーツよりははるかにアップライトなポジションなので、万人が高性能をリラックスして楽しめるバイクだと思います。

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