国内にない発想やこだわりのパーツ群
バイク用パーツを幅広く扱うプロト。自社ブランドのEFFEX(エフェックス)をはじめとしてオリジナル製品の企画開発・製造販売を行う一方で、世界各地のアフターマーケットパーツの輸入販売も手がける。写真のスズキKATANAはそのプロトが扱う各種製品を装着したデモ車両だ。
順に見ていけば、まず目を引くのは排気系。今やMotoGPをはじめ多くの車両が装着する世界標準と言え、純正採用品も製造するスロベニアのアクラポヴィッチ製スリップオン・チタンマフラーがマウントされる。これはJMCA適合/政府認証品で車検に対応し、ノーマルの特性を生かしたままで軽量化やリヤまわりのイメージ変更を行える。カーボンヒートガードも同梱品だ。
そしてフロントブレーキも変更される。純正でもブレンボ・ラジアルマウント4ピストンキャリパーがおごられるのだが、ここでは一歩進めてのニッケルコートボディ、GP4RXに変更。マスターシリンダーもブレンボ・ラジアルポンプRCSの新型コルサコルタに。ブレーキラインもプロトオリジナルのテフロン+ステンレスメッシュ、スウェッジライン(前後とも)となる。これらによってブレーキのタッチがより良くなり、制動力も高まるのはカスタムファンなら十分分かるだろう。
一方、プロトこだわりのEFFEXブランドからは、20㎜ダウンのローダウンキット。これでシート位置で20㎜のローダウンを行い、衝撃緩衝材のゲルザブS/SSを埋め込んだマルナオ製スペシャル加工シートとで、足着き性とともに座り心地も高めている。下がった車高に対してはローダウン用サイドスタンドも用意して、車体の傾きを抑える点にも注目したい。またフロントシートサイドに赤が入るのはカタナ・プロトタイプだったED1=GS650Gを彷彿させてもくれる。
ほかにも先頃発売されたリヤ・フェンダーレスキットやリップ形状で防風効果を期待させるドイツMRA製スクリーンも装備して、長距離も含めたツーリングユースでの使い勝手を高めている。今後の展開にも注目だ。