ネオクラシックからさらに踏み出た造形美を見せるプレジャーのZ900RSカスタム“SAMURAI”
「Z900RSに適度な高さに収まるセパレートハンドルとカウルのついた車両として作りました。RSはネオクラシックですけど、時代を後戻りしないように、新しさを織り込んだデザインとしています。名付けて“SAMURAI”。
日本の武士が持つ独特の繊細な心遣いや、刀を抜かずして勝敗を決めてしまうほどの威圧感、捨て身で主君に仕える等の印象にインスピレーションを受けたものです」(プレジャー店長・生駒久喜さん)。

造形を担当する生駒好拡チーフも「風圧を避けられて軽快感を損なわないハーフカウルデザイン。質感を出すためにインナーカウルも製作し、左側には12V電源(シガーソケット)も備えました。ミラーも衝撃が加わった際に後方に倒れるようにしてます。このフロント側に合わせて、シングルシートカウルも作りました」と続ける。
カウルステーから作ったフルオリジナルだが、セパレートハンドル化して純正ヘッドライトはやや前に出し、メーターも少し立てるなどで成立する全体バランスは純正以上のクオリティとも言える。

そしてこのSAMURAI、カウリングキットとしても用意されるが、プレジャーではむしろコンプリート車両としての販売を軸にしている。その方が取り付け、また書類記載手続き等の手間も省ける利点がある。
税別価格は純正火の玉カラーベースなら98万円、同ブラックベースで195万円。写真のデモ車のようにカラーリングをオーダー(別料金)もできる。興味があればぜひお勧めしたい。
Pleasure Z900RS“SAMURAI” 詳細説明

プレジャーオリジナル製作のフロントカウルは純正LEDヘッドライトともマッチングは写真の通り、良好だ。
ライト両横はダクトのようにレイヤード処理され、カウル全体の形状も元のタンクがもっさりしないようにと工夫されている。

ミラーはナポレオン・リュートミラーで、前から力が加わると後方に倒れる。
このカウリングキットはFRPフロントカウル/カウリングステー/セパハン/バックミラー/スクリーン/FRPシートカウルシングルシートをすべて含んで、フルキット価格は45万円。シングルシートカウルなしのキットで税別43万円となっている。
FRPパーツは黒ゲルコートでの供給。プレジャーではキット購入の場合は熟練メカニックによる装着、カウル類の塗装を行った上での装着を推奨している。

マットで純正ABS樹脂のように見えるインナーカウルもFRPによる造形品で、左に12V・DCソケットを備える。

ハンドルはアルミ製セパレートタイプで、フロントカウルとの干渉も避けるようにセットされている。またメーターはノーマルよりわずかに起こされて装着されてもいる。

これにともなってワイヤ類の取り回しも変更されることになるが、コンプリート車を購入するなら問題はまったくない。

緩やかなラウンドを持たせつつエンド部を少し上げることですっきりした印象のSAMURAIオリジナルシートカウルは、純正テールカウルを外した上で装着。

このためCAFEのシートおよびオプションのハイシートには対応しない。写真はいずれもプレジャーによるデモ車で、塗装は参考例。SAMURAIカウルキットやハンドル以外の部分は、すべてZ900RSノーマルな点にも注目だ。
