今年のホンダワークスチームは勢いが違う!
今回で42回目を迎える「ダカールラリー」が、2020年1月5日からサウジアラビアのジッダでスタートしました。
早朝にジッダをスタートした137人のライダーたちは、紅海沿いの195㎞のリエゾン(移動区間)を経て、今大会最初となるスペシャルステージに挑みました。
このスペシャルステージは複数のコース選択が可能なルートだったため、ライディングスキルはもちろん、ナビゲーションスキルが強く求められ、石の多いガレ場や砂地での走行もあるなど、序盤からダカールらしいタフなルートが続きました。
しかし、レース序盤で早くも「KTM vs Honda」の構図になってきました。18連覇中の絶対王者KTMをホンダワークスチームが食い止めることができるのでしょうか?
それでは、これまでの各ステージのハイライトを見て行きましょう。
<ステージ1〜4>前半戦ハイライト
Stage 1 ジッダ→アル・ワジュ
昨年の覇者がトラブルに見舞われるもファーストステージを制す
リエゾン | 433km |
SS | 319km |
トータル | 752km |
サウジアラビアのジッダで1月5日にスタートしたステージ1。中東サウジアラビアで初めての開催となったこのステージは、ジッダからアル・ワジュへ752kmを走破する長いルートとなりました。
この第1ステージでホンダワークスチームは、エースのリッキー・ブラベック選手がスタートから快調なペースを刻み2位、同じくホンダワークスチームのケビン・ベナバイズ選手も好走し4位でゴールしました。
ファーストステージを制したのは昨年の王者トビープライス。このステージでコマ図のロールマップが壊れると言うトラブルに見舞われるも、チームメイトのマティアス・ウォークナーに先導してもらいながら好タイムをマークしました。
Stage 2 アル・ワジュ→ネオム
今年のダカールラリーから始まった初の“スーパー”マラソンステージ
リエゾン | 34km |
SS | 367km |
トータル | 401km |
第2ステージは最初のスーパーマラソンステージが行われました。
スーパーマラソンステージとは、タイムを競うのはマラソンステージと同じですが、チームメートを含め、スタッフも野外でのマシン整備を受けることができないコースとなります。
スタージ2ではBAS DAKAR KTM RACING TEAM のロス・ブランチ選手が総合1位、KTMファクトリーチームのサム・サンダーランド選手が2位、ホンダワークスチームのケビン・ベナバイズ選手が3位につけています。
Stage 3 ネオム→ネオム
ステージ3でトップ3をホンダワークスチームが独占!
リエゾン | 77km |
SS | 427km |
トータル | 504km |
ステージ3は、ステージ2に続いて今大会2回目のスーパーマラソンステージが行われました。
スペシャルステージが427kmの長距離に及ぶコースは、滑りやすい小石や砂丘の多い山道が続きました。
このステージでホンダワークスチームが頭角を現し、リッキー・ブラベック、ホセ・イグナシオ・コルネホ、ケビン・ベナバイズが好タイムを記録。そのまま安定した走りでステージ3をクリアします。
この時点で総合トップ5のうち4人がホンダワークスチームが占めるという快進撃が続いています。
Stage 4 ネオム→アル・ウラー
ホンダ勢いが更に加速! 総合トップ3をホンダチームがマーク
リエゾン | 223km |
SS | 453km |
トータル | 676km |
ステージ4は、ネオムからアル・ウラーまで走るトータル676kmの、砂と岩の多い高速コースの中で行なわれました。
このステージでホンダワークスチームのホセ・イグナシオ・コルネホがステージ初優勝を飾り、リッキー・ブラバック、ケヴィン・ベナヴィデスと共に難しいナビゲーションの地形を走りきりました。
ダカールラリー2020の前半戦が終了し、総合順位はホンダワークスチームが絶対王者のKTMチームを抑えてトップスリーを独占しています。
ステージ4が終了した時点での総合順位は、開催前から予想されていた「Honda vs KTM」の構図になってきました。
【ステージ4までの暫定総合順位】
1 リッキー・ブラベック Honda 15:06'43
2 ケビン・ベナバイズ Honda 15:09'13 +00:02'30
3 ホセ・イグナシオ・コルネホ Honda 15:15'14 +00:08'31
4 T.プライス KTM 15:18'52 +00:12'09
5 P.クインタニラ ハスクバーナ 15:24'35 +00:17'52
6 S.サンダーランド KTM 15:25'54 +00:19'11
残りのステージは8ステージ。後半戦に強いKTMファクトリーチームの快進撃は見られるのでしょうか?
第5ステージからの中盤戦に向けてますます目が離せません!