完結30周年を迎えた不朽の名作『あいつとララバイ』(楠みちはる)。その作中で登場するオートバイを紹介していきます。
 
©楠みちはる/講談社 ※全ての写真及び記事の無断転載を硬く禁じます。

第6回/早川まりなのヤマハ「FZ400R」

1984年5月にデビューしたFZ400Rは初代全日本TT-F3チャンピオンとなったワークスマシン・FZR400と同時開発され、スチール製角パイプフレームにセミエアフォーク、ニューリンク式モノクロスサスを装着。

搭載されるエンジンはXJ400Zをベースに改良し、クラス最高の59PSを発揮した。将来を嘱望されたレーサーを父に持つ早川まりなの愛車として登場し、研二は苦戦を強いられた。

画像: ヤマハ FZ400R シャープなハンドリングとパワフルなエンジンを高いレベルでバランスさせることでポテンシャルを発揮し、ストリートからサーキットまで幅広く人気を集めたFZ400R。86年にFZR400が発売された後も併売された。

ヤマハ FZ400R
シャープなハンドリングとパワフルなエンジンを高いレベルでバランスさせることでポテンシャルを発揮し、ストリートからサーキットまで幅広く人気を集めたFZ400R。86年にFZR400が発売された後も併売された。

原宿テディボーイズのまりなが駆るFZ400Rはサーキット仕様でタイトなワインディングに滅法強く、エキパイやクランクケースを削るほどの深いバンクを見せる。

サーキット仕込みの理にかなったテクニックと同時に、通行止めのバリケードをスライドさせたリアタイヤで跳ね飛ばす強引な走りも見せた。

画像: 第6回/早川まりなのヤマハ「FZ400R」

まりなFZ400Rの改造ポイントは、排気系をRPMのフルエキにしてハンドルを換え、前後ウインカーを埋め込みタイプにしている。

リアウインカーをテールカウルに移設したためステーを兼ねるリアフェンダーをレスとするが、カウルとシートはノーマル。

(次回はマキオ・モトギのカワサキZ750FXを解説します。お楽しみに!)

過去の回はこちらからご覧いただけます。

楠みちはる先生の「僕のバイク道・漫画道」もおすすめです。

「あいつとララバイ ファンブック」(モーターマガジン社)好評発売中

画像: 「あいつとララバイ ファンブック」(モーターマガジン社)好評発売中

研二とバトルとなった四輪も紹介する「実車アルバム」や書き下ろしの自叙伝「僕のバイク道・漫画道」完全版など盛り沢山の内容です。

■A4変型ワイド版・オールカラー164ページ
■定価:1527円+税

Amazonでもお買い求めいただけます。

あいつとララバイ ファンブック (Motor Magazine Mook)

モーターマガジン社 (2019-10-30)
売り上げランキング: 261

This article is a sponsored article by
''.