ホンダが誇る最新技術と高価な素材を惜しみなく投入
![画像: ホンダが誇る最新技術と高価な素材を惜しみなく投入](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/11/04/db7888781a2516675ae705dc6338fea94745e545_xlarge.jpg)
とてつもないスペックを引っさげて登場した新型CBR1000RR-Rですが、誕生の目的は一つ、最強スーパースポーツの座を奪還すること。惜しくもチャンピオンは逃しましたが、最近は高橋巧選手が操るCBR1000RRも目覚ましい速さを見せてくれました。でも、強力スペックのライバルにうち勝つには、ライバルを圧倒する内容で登場する必要があったのです。
ボアxストロークはなんとRC213V-S譲り!
![画像1: ボアxストロークはなんとRC213V-S譲り!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/11/04/9fd63dfb5e52afcf77609821806a36d699d894c3_xlarge.jpg)
![画像2: ボアxストロークはなんとRC213V-S譲り!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/11/05/7887c1da0aa69a3e012719924910a4e1cb538d7e_xlarge.jpg)
ボア・ストロークのサイズをRC213V-Sと同じものとした新設計エンジンは、最新のスーパースポーツがこぞって採用しているフィンガーフォロワー型のロッカーアームを採用。高回転化に有利とされるこの方式の採用で、最高出力の217.6PSは、なんと1万4500回転で発生させています。
センターラムエアには工夫が満載!
![画像1: センターラムエアには工夫が満載!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/11/05/0242bc1eecf8b1c7d241407bf93ad9bb50c82741_xlarge.jpg)
![画像2: センターラムエアには工夫が満載!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/11/05/7f1f1821d69634953c97629b0597494f1c22a6fa_xlarge.jpg)
センターラムエアのダクトの左右には、赤いラインで描かれた「タービュレーター」なるものがついています。これは、流入する走行風をあえて段差のあるところに当てることで、意図的に空気の「渦」を発生させて、フロントノーズまわりの空気の流れをコントロールするものと思われます。
![画像3: センターラムエアには工夫が満載!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/11/05/485c226b0586c59d07efd0315e4c253388b9f90d_xlarge.jpg)
画像はステアリングダンパーなのですが、その少し上にも注目してください。センターラムエアダクトから吸入した空気をフレーム内を通してエアクリーナーボックス内に導くための通路がみえます。ここもステアリングポストを上手に避けながら、空気の流れを考えて、考えて造った形状だと思われます。
マフラーはアクラポビッチとの共同開発!
![画像1: マフラーはアクラポビッチとの共同開発!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/11/05/086318c8369325b741262beed62a73a7fb17ae94_xlarge.jpg)
![画像2: マフラーはアクラポビッチとの共同開発!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/11/05/969e284db2c99d18711cab2b75c4cded8350d5a9_xlarge.jpg)
パワーアップにはエンジンだけでなく、吸排気のセッティングも非常に重要。新型CBRはツインインジェクターの「PGM-DSFI」を採用していますが、排気系はあのアクラポビッチと共同開発という、ホンダとしては思い切った方法を採用しました。スラッシュカットデザインのチタンサイレンサーは、国内仕様でも標準装備となるのでしょうか? 今から楽しみです。
短いテールカウルにも意味があった?
![画像1: 短いテールカウルにも意味があった?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/11/05/fa0a0f1d55ea8a03c2020c4e0eac863b5708e239_xlarge.jpg)
![画像2: 短いテールカウルにも意味があった?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/11/05/a0ac812e3d65bdc32d7fb656f9a9598f8d8ad906_xlarge.jpg)
![画像3: 短いテールカウルにも意味があった?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/11/05/008c9c6343679bd64ef85dcb68db6e8d5fc0ae33_xlarge.jpg)
スパッと切ったかのようにコンパクトなカウルで、テールランプは申し訳程度の小さなもの。とことん割り切った新型CBRのテールセクションですが、その理由がこの図版に現れています。このように、サイドのダクトウイングで整流された空気が、短いテールの隙間をキレイに抜けているのです。
いくらフロント側でキレイに整流したとしても、リアで乱流を起こしてしまっては意味がありません。しかも、レースシーンで活躍することが義務付けられているRR-Rでは、スリップストリームに簡単につかせないための後方の空気の流れも重要なわけです。
車体関係も工夫のカタマリ!
![画像1: 車体関係も工夫のカタマリ!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/11/05/88f5f509b85e2bf22602f573f58d6e569eedd4bd_xlarge.jpg)
![画像2: 車体関係も工夫のカタマリ!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/11/05/9ebdfbf7f2c311e7b35839dead3a5497a30dc671_xlarge.jpg)
![画像3: 車体関係も工夫のカタマリ!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/11/05/bc9d4c9155a108e75428523a7b49ed89cd1ad292_xlarge.jpg)
フレーム、スイングアームも新設計。3枚目の写真は、リアショックの取り付け位置を撮ったものなのですが、エンジン後部にショックマウントを追加して、そこにマウントしているようにも見えます。諸元では「プロリンク」とだけ記されていますが、これは従来のユニットプロリンクではないような気も…。もう少し取材を進めて、再びご報告します!
他にも気になるパーツがたくさん!
![画像1: 他にも気になるパーツがたくさん!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/11/05/3683c6edfd4a87fe9a41b1ec5f67ae18f11dfd12_xlarge.jpg)
![画像2: 他にも気になるパーツがたくさん!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/11/05/70c0f7b47e388b4b5de8c2cb5442185339f36d78_xlarge.jpg)
スタンダードのBPFフォーク+ニッシンキャリパーに対して、SPはオーリンズの電子制御サス+ブレンボキャリパーの組み合わせ。他にも書きたいことがいっぱいあるのですが、続きは月刊オートバイ1月号でもたっぷりご紹介しますので、そちらもお楽しみに!
マルク・マルケスが試乗したCBR1000RR-Rの感想は?注目動画です!
Marc Marquez rides the new 2020 CBR1000RR-R Fireblade SP
www.youtube.comCBR1000RR-R SP 主要諸元
全長x全幅x全高 2100x745x1140mm
ホイールベース 1455mm
最低地上高 115mm
シート高 830mm
車重 201kg
タンク容量 16.1L
エンジン形式 水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量 1000cc
ボアxストローク 81x48.5mm
圧縮比 13.0:1
最高出力 217.6PS/14500rpm
最大トルク 11.52kg-m/12500rpm
ブレーキ前・後 φ330mmダブルディスク・φ220mmディスク
タイヤサイズ前・後 120/70ZR17・200/55ZR17
ホンダ「CBR1000RR-R」のスタイリングについてはこちら!
世界初公開された瞬間の映像もぜひご覧ください。
世界初公開! 2020年型「CBR1000RR-R FIREBLADE」がEICMA2019に登場!
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