アメリカ生まれの「スポーツマックスQ4 」、その実力は…!?

ダンロップから発売されて間もない、ハイパースポーツラジアルタイヤ「SPORTMAX Q4」。アメリカを拠点に開発され、日本国内に導入されるダンロップのバイク用タイヤは、この「Q4」が初めてとのことだが、その実力、国内開発タイヤとのキャラクターの違いは気になるところ。

サーキット走行や、ジムカーナ競技用に使用するライダーも多く見かけるようになってきたが、「ツーリングも楽しめる」なんて声も聞こえてくるし…。ここらで改めて、プロライダーの分析に耳を傾けてみましょう! 元GPライダーの八代俊二 氏に、Q4のポテンシャルについて話を聞いてみました!

画像: アメリカ生まれの「スポーツマックスQ4 」、その実力は…!?

ーーーQ4で峠を走るのは初めてですか?

「街乗りとか、峠をガッツリ走ったのは、今日が初めてなんですよ。路面荒れてたねぇ〜(笑)。新品タイヤで気温も低かったから、ちょっと緊張していたんだけど、峠をちょっと走ったら一皮むけて、ちゃんとグリップし始めた。そこから先は、走れば走るほどグリップが上がっていく感じ。暖かい時期だったら全然心配ないけど、冬はちょっとだけ入念にというか、慎重に走り出した方が良いでしょうね。温まったらもう全然大丈夫で、バンク角がどんどん深くなります」

画像: ーーーQ4で峠を走るのは初めてですか?

ーーーもっとサーキット中心のタイヤかと思いましたが

「実際、開発陣もスリックタイヤに寄せたって言ってましたけど、実際にそういうタイヤですよね。グリップ力は強くて、タイヤの剛性感というか、踏ん張る感じは、やっぱりスリックに近い。スリック独特の剛性感ってあるんだけど、それに近いものがある」

画像: ### <発売サイズ、フロント/リア、タイプ>

### <発売サイズ、フロント/リア、タイプ>

■設定サイズ
120/70ZR17 (58W)、フロント、TL
180/55ZR17 (73W)、リア、TL
180/60ZR17 (75W)、リア、TL
190/50ZR17 (73W)、リア、TL
190/55ZR17 (75W)、リア、TL
200/55ZR17 (78W)、リア、TL

ーーースリック独特の剛性感?

「加重をガンガンかけて行ってもヘコタレない強さって言うのかな。ストリート用タイヤでハイグリップをウリにしている物は、やっぱり乗り心地のことも考えているから、傾向としては柔らかいタイヤになる。その点、Q4は(ハイグリップ最優先で)割り切っているから、乗り心地が良いか悪いかって聞かると、硬い側に評価せざるを得ないけど、その分、ガンガンにゴリゴリに行っても大丈夫。妥協していないんだな、って感じがしますね」

画像: ーーースリック独特の剛性感?

ーーー使いこなすには、ライダーにも技量が必要ということ?

「正直、誰に対しても優しいっていうタイヤではない。加重をかけてタイヤを路面に押し付ける技量が無いと、ライダーがタイヤに負けちゃう。乗っている人が浮いちゃう感じ? タイヤをグリグリと路面に押し付けながら走るイメージだね。しっかり揉んであげれば発熱してくるし、市販タイヤだからレーシングタイヤみたいに、速度を落とすとタイヤが冷えてグリップしなくなる、ってほど極端な話では無いんだけど。用心しながら走っていくうちにタイヤの温度が上がっていって、走りがフラフラしなくなっていくのが分かるんですよね。車重が重いバイクだと、ある程度バイクの重さでタイヤを潰してくれるから温まりやすいし、そこから加重をかけていっても、どこまでも踏ん張ってくれる。逆にスーパースポーツみたいに軽いバイクになるほど、路面インフォメーションもレスポンスもシャープに返ってくる。グリップはするんだけど、キッチリ走って、早く走ろうとすると技量がいる。というか、技量がある人ほど楽しめるよ」

ーーーどんな車両に合うタイヤなんでしょう?

以前、サーキットメインにホンダのCB1300SFとか、ヤマハのMT-10、MT-09、カワサキのZX-10R、ZX-6Rとかで走ったけどネガティブな感じはなかったね。クオリティの高いサスペンションが付いている車両とは、特に相性が良いと思う。Q4のグリップ性能に負けちゃうサスペンションだと、バネ下がバタバタするかもしれない。

画像: ーーーどんな車両に合うタイヤなんでしょう?

ーーーダンロップには「α-13sp」というタイヤもありますが…

「印象としては、α-13spの方がタイヤなりに曲がってくれるというか、スムーズに綺麗なRを描いて曲がっていくんだけど、Q4はコーナーの入口で自分の思ったように向きを変えられる。タイヤを押し付けてグリップさせる感じ。でも、そう言うとQ4は中級者を相手にしないようなイメージがあるけど、そうでもなくて、タイヤの潰し方を学べたり、乗っていく内にライダーが上手くなっていくタイヤだと思う。エッジグリップもすごくイイです。あと、(温まると)割とねっちり路面に吸い付くフィーリングで、直進安定性も高いんですよ。スポーツタイヤって軽快に走るイメージがあるかもしれませんけど、Q4はガッツリ路面に引っ付いて走っている感じがする。だから(ハンドリングに)手応えを感じる人がいるかもしれませんね」

ーーーサーキットでの走行はいかがでした?

「今回は鈴鹿サーキットの南コースで、サスペンションのセッティングなんかもしながら走っていたけど(車両はBMWのS1000RR)、効果がハッキリでるからサスセッティングが分かりやすいタイヤですよね。あとは、アクセル操作でリアを滑らせようとしたんだけど、全然何も起こらない。ビクともしない。グリップするだけで。それに、内側に引っ張り込むような、レーシングマシンみたいな乗り方をしても全然なんともない。これでミゾがあるんだよなぁ〜って思いながら走ってましたよ。サーキットでは大胆に乗れるし、思いっきり走れるタイヤですよ」

画像1: ーーーサーキットでの走行はいかがでした?
画像2: ーーーサーキットでの走行はいかがでした?

ライダーを甘やかさない、性能を引き出すことを楽しもう!

八代さんによれば、「誰でもそれなりのハイグリップ」というよりも、「タイヤを温められれば、物凄いハイグリップ」というのがSPORTMAX Q4の魅力だと言う。「夏場だったら、普通に走っているだけでもタイヤはどんどん温まっていくし、見る見るグリップ力が高まっていくのを体感できると思うよ」とのこと。これまでのハイグリップタイヤに物足りなさを感じているようなライダーなら、この「玄人向けタイヤ」を楽しんでみては。

モデルの大関さおりさんも試乗に挑戦!

撮影日、大関さおりさんもSPORTMAX Q4を装着したS1000RRに試乗してみました。「私の技量だと、全然タイヤを温められている感じはしませんけど、それでもワインディングを楽しく走ることが出来ましたよ。駐車場内でのUターンも不安はありませんでした!」とのこと。

画像1: モデルの大関さおりさんも試乗に挑戦!
画像2: モデルの大関さおりさんも試乗に挑戦!
画像: 今回の試乗担当は元WGPライダーの八代俊二 氏。スーパーバイク世界選手権のテレビ解説でもお馴染み!

今回の試乗担当は元WGPライダーの八代俊二 氏。スーパーバイク世界選手権のテレビ解説でもお馴染み!

「SPORTMAX Q4」の発表会に様子はコチラ!

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