幾多の名車・ヴィンテージが生まれた昭和と
技術革新でオートバイが急速に進化を遂げた平成。
しかし、もうすぐ新元号。新しい時代に突入する前に
歴史に残る名車烈伝をお送りします。
いつまでも忘れない、今でも乗りたい珠玉の名車たち。

バイク選びのスタイルを変えた「等身大」の空冷スポーツ

後に名車と呼ばれるバイクの多くは逆風が吹く中から産声を上げているが、このゼファーもそんな1台だった。

開発当時はまだ昭和真っただ中。世の中はまだレプリカブームを引きずっている最中で、当時のヨンヒャクは自主規制いっぱいの59PSが当たり前の時代だった。そんな中、空冷エンジン好きな技術者有志が集まって造っていたバイクはと言えば、旧GPZ400Fのエンジンで、パワーはわずか46PS。スタイルも懐古基調のものだった。

画像: ダブルクレードルフレームにツインショック、空冷直4エンジン、集合マフラーといったメカニズムも、70年代的なネイキッドスタイルも、レプリカブームを経た1989年には新鮮だった。

ダブルクレードルフレームにツインショック、空冷直4エンジン、集合マフラーといったメカニズムも、70年代的なネイキッドスタイルも、レプリカブームを経た1989年には新鮮だった。

当時のカワサキはTTーF3レプリカ・ZXR400という花形モデルが出たばかり。販促活動のメインはこのZXRで、ゼファーにスポットが当たることは少なかった。

しかし、当初の予想とは大きく異なり、ゼファーは着々と売り上げを伸ばしていった。どんどん過激なスペックになっていくレプリカではなく、肩肘張らずに付き合える「等身大」のバイクを市場は求めていたのだ。

デカールだったロゴ類は全て立体エンブレムに。異形メーターは美しい砲弾型に。予想以上の大ヒットを飛ばした「伏兵」は、直後からその仕様を充実させ、のべ7年間も好セールスを記録するロングセラーとなった。

SPECIFICATION
全長×全幅×全高 2100×755×1095㎜
ホイールベース 1440㎜
シート高 800㎜
車両重量 202㎏
エンジン形式 空冷4ストDOHC2バルブ並列4気筒
総排気量 399㏄
ボア×ストローク/圧縮比 55×42㎜/9.7
最高出力 46PS/11000rpm
最大トルク 3.1㎏-m/10500rpm
燃料供給方式/燃料タンク容量 キャブレター/15L
キャスター角/トレール 27度/104㎜
変速機形式 6速リターン
ブレーキ形式 前・後 ダブルディスク・ディスク
タイヤサイズ 前・後 110/80-17・140/70-18

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