世界初。下半身不随でダカールラリーのモト部門に挑戦する超人、現る
ダカールラリーのモト部門は、排気量450ccの制限を敷いてから競技として先鋭化してきた。安全面や、レースとしての魅力を増強させる一方で、ダカールの大きな魅力の一つであった「冒険味」が失われてしまったという見方もある。だが、本来冒険などというものは、未開の地を行くものだけを指すのではないだろう…冒険は自分の中に、ある。車椅子ライダーのニコラ・デュットのダカール挑戦は、そんな想いを思い出させてくれるはずだ。
ダカールを、あきらめない
ピエモンテに生まれ3歳からスポーツに慣れ親しんできたイタリア人、ニコラ・デュッティ。山岳地方でスキーに明け暮れた幼年時代だったと言う。「スキーのバランス感覚と、...