前年のEICMAで発表された限定車ファウンダーズエディション777台が僅か46分で完売したイタルジェットの「ロードスター400」。EICMA 2026にて待望の量産モデル4色が世界初公開された。露出したメカニズムと先進のDLAS機構を備え、2027年春の生産開始に向けて始動した注目の1台に迫る。

まとめ:吉岡直矢
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瞬殺の777台完売劇から量産モデルの初公開へ

イタルジェットの「ROADSTER 400」は、EICMA 2025にて世界初公開された注目作。クラシックスクーターの魅力を現代的なデザインで再解釈しており、スチールやアルミニウム、そして露出したメカニカルコンポーネントを隠すのではなく魅せる要素として昇華させ、他に真似のできないクールな世界観を具現化した。単に過去を再現するのではなく、機械そのものに個性を語らせることで過去を再発明する設計思想が貫かれている。

『マットアントラシート』と『ブリティッシュレーシンググリーン』の2色が用意された限定車ファウンダーズエディションは、アクラポヴィッチ製の専用ハニカムエキゾーストなどを備え、シリアルナンバー入りの777台すべてが僅か46分で完売するという快挙を成し遂げた。そしてEICMA 2026において、ついに量産モデルのカラーリングが世界初公開されたのだ。登場したのは、ネロ・ステラート(星空のブラック)、アヴォーリオ(アイボリー/象牙色)、ヴェルデ・メンタ(ミントグリーン)、ロッソ・ボローニャ(ボローニャ・レッド)の全4色だ。ちなみにではあるが、レッドについてのみ未公開となっている。

42馬力の400cc水冷単気筒と先進のDLAS機構を搭載

パワーユニットには、最高出力31kW(42HP)、最大トルク41.2Nmを発揮する400cc水冷単気筒エンジンを採用。車体は公称乾燥重量151kgに抑えられ、骨格にはスチール製トレリスフレームが組み合わされる。

独自の足回りや電子制御も充実しており、ABSを備えたブレンボ製ブレーキシステム、マルゾッキ製の前後ショックユニット、トラクションコントロール、TFTディスプレイが標準装備される。

さらにプロジェクトの中核として、イタルジェットが特許を取得したアーティキュレーテッド・ステアリング・システムであるDLAS(Dynamic Linkage Articulated Steering)を搭載。精度の高いハンドリングと優れた快適性の両立を標榜する。また、さらなるパフォーマンスを求めるライダー向けには、オーリンズ製サスペンションやアクラポヴィッチ製エキゾーストがオプション設定される。

2027年春に生産開始予定! 価格は7995ユーロ

タイムレスなデザインと先進技術によりメカニカルなエレガンスを表現する「ROADSTER 400」は、2027年春に生産開始が予定されている。気になる価格は、ディーラー出荷価格で税込み7995ユーロと発表された。日本への導入はどうなるのか、注視していきたい。

イタルジェット「ロードスター400」の主要スペック/価格

全長×全幅×全高──
ホイールベース1540mm
最低地上高──
シート高790mm
車両重量151kg(乾)
エンジン形式水冷4ストローク4バルブ単気筒
総排気量400cc
ボア×ストローク83×72.8mm
最高出力31kW(41.5HP)/7500rpm
最大トルク41.2N・m(4.20kgf・m)/6000rpm
燃料タンク容量12L
変速機形式Vベルト無段変速
ブレーキ形式(前・後)Φ280mmダブルディスク・Φ260mmディスク
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR13・150/70ZR13
製造地イタリア
参考価格7995ユーロ

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