ヤマハのサーキット専用機「R1 RACE」が2027年モデルで新色アイコンブルーを纏って登場した。今回の変更はカラーリング中心だが、カーボン製ウイングやKYB足まわり、ブレンボ製ブレーキなどの中身はサーキット最速を狙う本格仕様のままだ。

まとめ:吉岡直矢
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MotoGP譲りのカーボンウイングが生み出す強力ダウンフォース

ヤマハが欧州でリリースする「R1 RACE」は、市販モデルYZF-R1をベースとしたサーキット専用モデル。保安部品を取っ払い、最新ユーロ5+規制による制約を受けないマシンとして販売されている。残念ながら欧州現地では公道仕様の販売が終了しているものの、クロスプレーンクランク並列4気筒という唯一無二のスーパースポーツはこうして生き残っているわけだ。

もちろん性能や装備は最新モデルらしくレベルの高いもの。メインカウルの上部に装備された空力ウイングレットは、MotoGPファクトリーマシンYZR-M1の技術フィードバックを受けて開発された本格派だ。カーボンファイバー素材を採用することで重量増加を極小に抑えつつ高い剛性を確保。走行時に強力なダウンフォースを発生させることでウイリー制御の効果を高め、ブレーキングやコーナリング時におけるフロントタイヤの接地感とフィーリングを飛躍的に向上させている。

KYB製倒立フォークとブレンボ製ブレーキが誇るハイレベルな足まわり

走りを足元から支えるサスペンションには、左右独立で減衰調整が可能なKYB製Φ43mm倒立フロントフォークを採用している。フォーク脚内部に圧力を最適化するベースバルブを組み込むことでオイルの過剰な流動を防ぎ、優れた減衰レスポンスと走行安定性を両立した。

画像: KYB製倒立フォークとブレンボ製ブレーキが誇るハイレベルな足まわり

さらにブレーキシステムにはブレンボ製ラジアルマスターシリンダーと軽量なStylemaキャリパーを投入。リニアな操作感と高い冷却性能による耐フェード性を兼ね備え、サーキット走行に求められる強烈な制動力と高いコントロール性を与えている。

サーキット走行に特化した割り切りと新素材シート

R1 RACEはピットインした瞬間から走行を楽しめるよう、ミラーやライセンスプレートブラケット、テールランプ類が排され、タンデムシートも専用のカバーに変更されている。

画像: サーキット走行に特化した割り切りと新素材シート

また、シート表皮には高いグリップ力を持つ新質感の素材が使われており、激しいコーナリングでの確実なホールド感とスムーズな体重移動を強力にサポートする。

998ccクロスプレーンエンジンと6軸IMU電子制御

パワーユニットには、不等間隔爆発により滑らかで強力なトルクを発揮する998ccクロスプレーン直列4気筒エンジンを搭載。吸気効率を向上させたシステムと組み合わせることで全回転域で鋭いパフォーマンスを発揮する。

画像1: 998ccクロスプレーンエンジンと6軸IMU電子制御

さらに6軸IMUを核とする高度な電子制御パッケージを備え、トラクションコントロールやスライドコントロール、ウイリー制御などを統合制御。軽量なAPSGスロットルによる自然でダイレクトな操作感とともに、サーキットでの潜在能力をフルに引き出せる仕上がりだ。

2027年モデルでは、車体色が従来のテックブラックからアイコンブルーに変更された。その他のスペックはそのまま継承する。価格は英国の場合で1万8950ポンドに設定されている。

画像2: 998ccクロスプレーンエンジンと6軸IMU電子制御

ヤマハ「R1 RACE」の主要スペック/価格

全長×全幅×全高2055×690×1165mm
ホイールベース1405mm
最低地上高130mm
シート高855mm
車両重量201kg
エンジン形式水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量998cc
ボア×ストローク79.0×50.9mm
圧縮比13.0:1
最高出力──
最大トルク──
燃料タンク容量17.0L
変速機形式常時噛合式6段
ブレーキ形式(前・後)Φ320mmダブルディスク+ブレンボ製Stylemaキャリパー
・Φ220ディスク
タイヤサイズ(前・後)記載なし
乗車定員1名(サーキット専用・シングルシートカバー仕様)
燃料消費率(WMTCモード値)120/70 ZR17M/C (58W)・190/55 ZR17M/C (75W)
参考価格(英国の場合)1万8950ポンド

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