1986年10月にファイティングレッド/ロスホワイトの1カラーのみでスタートしたNSR250Rは即大ヒットモデルとなる。それを受けて1987年3月には新しいカラーリングの特別仕様が追加された。この年の全日本選手権に参戦するファクトリーNSR250をイメージしたテラブルー×ロスホワイト。これによってMC16はファクトリーの2カラーが選択可能となった。

まとめ:webオートバイ編集部
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ホンダ「NSR250R(MC16)」(1987)解説

画像: HONDA NSR250R(MC16) 1987年

HONDA
NSR250R(MC16)
1987年

1987全日本シーズンインに合わせて追加されたテラブルー×ロスホワイトの特別仕様

初期型登場から約半年後の1987年3月28日(一部資料では4月1日ともあったが、後に3月に修正された)に発売された「NSR250R」。当時の発表資料から引用すると“2サイクル・スーパースポーツ「ホンダ NSR250R」カラーリング追加のお知らせ”とある。

以下引用。
“昭和61年10月発売以来、ワークスマシンNSR250のチャンピオンスピリットをダイレクトに継承した新時代の2サイクルスポーツとして、エキスパートライダーに大変好評の「ホンダ・NSR250R」に、今シーズン全日本選手権シリーズに参戦する「AJINOMOTO HONDA RACING TEAM」のカラーリング・デザインをイメージした「テラブルー/ロスホワイト」のニュー・カラーリングモデルを追加し、発売します。これにより、販売色は、従来のHRC・ワークス・カラーリングをイメージした「ファイティングレッド/ロスホワイト」と合わせ、2種類となります”。

1986年型の初代はスポンサーを持たないHRCワークスカラー、これに1987年シーズンはファクトリーチームにスポンサーが付き、そのイメージカラーを追加。レギュラーラインナップではあるが、1987年型は特別仕様という扱い、違いは色名のみとなっている。

価格は変わらぬ55万9000円。1987年全日本選手権ロードレースは3月8日の鈴鹿BIG2&4で開幕しているが、これは500ccとTTF-1のみで、250とTTF-3は4月12日の第2戦・筑波ロードレース大会が開幕。その直前を狙うという大胆な手法だった。


画像1: ホンダ「NSR250R(MC16)」(1987)解説

カラーリングは1987年カタログに載ったファクトリーNSR250でも分かるように配色はファクトリーそのもの。スポンサーロゴを貼り付ければよりレプリカ度、近似度が増すという様相だった。

そのスポンサーはAJINOMOTO(味の素株式会社)で、同社が当時急成長していたアイソトニックドリンク(今で言うスポーツドリンク)市場に「TERRA」(テラ。ラテン語で地球などを指す)ブランドで参入。

そのスポーツイメージを当時人気のモータースポーツに結び付ける意味もあってHRCをスポンサードし味の素ホンダ・レーシングが結成された。

画像2: ホンダ「NSR250R(MC16)」(1987)解説

TERRAは当時250ml入り缶、350ml入りボトルで販売され、缶の色がまさにこのブルーだった(余談ながらテラの缶は当初青一色にTERRAなどの文字が白抜きで入り、後にこの1987NSR250R同様のストライプパターンになり、ファクトリー車の走行写真を入れたものなども登場した)。

画像3: ホンダ「NSR250R(MC16)」(1987)解説

そんな経緯もあって塗色名にテラ(前述のように一般名詞でもある)を入れたこのテラブルー×ロスホワイトは市場で“青テラ”と呼ばれて親しまれた。

ホンダ「NSR250R(MC16)」(1987)各部装備解説

画像1: ホンダ「NSR250R(MC16)」(1987)各部装備解説
画像2: ホンダ「NSR250R(MC16)」(1987)各部装備解説

一般的には赤×白が1986年型、この青×白が1987年型という認識だが、両車はともにMC16として同じと考えていい。撮影車はホイールのバルブキャップが変更されタイヤを履き替え、ナンバーホルダーに荷掛けフックが追加される以外は「テラブルー/ロスホワイト」のノーマル状態を保っている。

画像3: ホンダ「NSR250R(MC16)」(1987)各部装備解説

ぱっと見には既存の赤×白をベースに赤の部分を青に変えただけに思えるが、アッパーカウルとガソリンタンクは赤×白の赤部分を白、白部分を青としラジエーター下も白としており、ヘッドライト両脇から後方に向かう部分の塗り分けパターンも変更されている。

画像4: ホンダ「NSR250R(MC16)」(1987)各部装備解説
画像5: ホンダ「NSR250R(MC16)」(1987)各部装備解説

HONDAやNSR、250R、RC VAVLEなどのロゴの配置は同じだが、フロントと両サイドの「NSR」が白文字から赤文字になるなど一部の色調が変更されている。なお各部分について写真を掲載したが、詳細については1986年型と同じのため省略する。

画像6: ホンダ「NSR250R(MC16)」(1987)各部装備解説
画像7: ホンダ「NSR250R(MC16)」(1987)各部装備解説
画像8: ホンダ「NSR250R(MC16)」(1987)各部装備解説
画像9: ホンダ「NSR250R(MC16)」(1987)各部装備解説

画像10: ホンダ「NSR250R(MC16)」(1987)各部装備解説

1987年型のカタログ裏表紙。HRC(味の素ホンダ)所属の清水雅広選手(#3)と小林 大選手(#4)と彼らが乗るNSR250を掲載。この年、清水選手は全日本タイトルを獲得する。


ホンダ「NSR250R」(MC16)(1987)主なスペック・当時価格

全長×全幅×全高2035×705×1105mm
ホイールベース1360mm
最低地上高135mm
シート高750mm
車両重量141kg
エンジン形式水冷2ストケースリードバルブ90度V型2気筒
総排気量249cc
ボア×ストローク54.0×54.5mm
圧縮比6.2
最高出力45PS/9500rpm
最大トルク3.6kgf・m/8500rpm
燃料タンク容量16L
変速機形式6速リターン
タイヤサイズ(前・後)100/80-17 52H・130/70-18 63H
ブレーキ形式(前・後)ダブルディスク・シングルディスク
当時価格55万9000円

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