まとめ:Heritage&Legends編集部
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迫力がありつつイージーな街中トラッカーを作り出す
毎年車種が指定され、EU圏の各国を代表したディーラーやカスタムビルダーが腕を振るう。エンジンそのものとフレームは手を入れてはいけないけれど外観塗装などはOK……というレギュレーションの元で競われるカスタムコンテスト「hondacusto-ms.com」。

毎年6月にフランスのホンダが同国ビアリッツでのイベント、「Wheels and Waves」(今年は6月10~14日)内で開催しているのだが、第7回を迎えた今年は、750ccの並列2気筒エンジンを積んだCB750ホーネットとXL750トランザルプが指定車となった。これまで通りに現場とネット両方の投票でエントリーからのナンバー1を決めるのだが、今回は「オンロード対オフロード」コンテストが加わった。それは指定2機種が5台ずつ、オンとオフの2チームに分かれて競い合うこと。チーム優勝も決めるということだ。同じ2気筒エンジンというプラットフォームで戦うことから“ホンダ・バトル・オブ・ザ・ツインズ”とも呼ばれてより盛り上がりを見せる今大会。
そこにホンダドイツ(Honda Germany)がエントリーさせたのがモトクルー(Motocrew)の手になる「ホワイトベノム」(White Venom)。モダンなアーバンストリートトラッカーで、CB750 HORNETがベースだと匂わせるようにHonda E-Clutchを右側に備える(ベースは’25年型だ)エンジンやフレームをぐっと見せながら、モダンでスポーティな個性を際立たせる。

アグレッシブに3Dプリントによるテールランプを備えたカットダウンテールや隠し文字のようにHONDA文字を入れたフロントゼッケンスペースを持ったボディには名称のようにホワイトの塗装を行い、グレーの不規則曲線ラインを入れて見る角度によって印象を変化させる。ヴェノムの名のように毒が刺さってくる感じか。それでマットブラックのフレームと、ダンロップ・スリックタイヤを履いたカーボン製のロトボックス・ブレット・ホイールと好対比を作る。
CNC加工されたトリプルツリーで大径のウィルバース倒立フォークをクランプし、リヤはアルミ角型のカスタムスイングアームにウイルバースショックをセット。2本のエキパイをX字クロスとした上でフルに耐熱ラップ加工されたワンオフ排気系もトラッカーの雰囲気を強めている。2気筒エンジンからダートトラックスタイルを想像し、ベースをロードモデルのCB750ホーネットとしたことでアーバン=都市型であることにアクセントを置く。
もしかするとこれをベースに市販型もできるのでは? とさえ思わせる仕上がりの1台だ。
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Detailed Description 詳細説明

フロントカウルは取り外し、ゼッケンプレート状の小型バイザーを装着。そこに車体同色でHONDAロゴなどを配置。カウル下のエアダクト状の部分にLEDヘッドライトが仕込まれる。メーターは純正を前側に寝かせ、フロントマスターにはイギリスのHEL製ラジアルを使った。

タンデムシート以降を省略しシートレールを太いグリップで覆うテールセクション。中に収まるのは2本のバー状パーツを発光させるウインカーで、その奥の赤い部分がテール/ブレーキライトと思われる。

排気系は2本のエキパイをX字クロスとした上でフルに耐熱ラップ加工したワンオフ品。ここからエンジン両サイド下をまっすぐ後ろにパイプを走らせ、ステップ直後でぐっと立ち上げる左右出しだ。

ホイールはチョップドカーボンと織りカーボンをワンピースモノコックでシームレスに仕立てたカーボン製のロトボックス・ブレット。ブレーキはブレンボ・ラジアルキャスティングキャリパーをブラックアウトしたものにモトマスター・フレイムディスクを組み合わせる。フロントフォークはウィルバース製の倒立で、ストロークを詰めてセットしている。
取材協力:Honda Customs
レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部







