CG:白圡 学
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ワールドスーパースポーツで勝つための最強ウェポン

HONDA
V3R 900RR
予想登場時期:2027年中盤以降
CG:白圡 学
スーパーバイク世界選手権(SBK)と併催され、欧州を中心に高い人気を誇るのがスーパースポーツ世界選手権(SSP)。原則として4気筒600cc以下、3気筒675cc以下、2気筒750cc以下の4ストロークエンジンを搭載する市販車をベースとしたマシンで争われ、改造範囲はスーパーバイクより狭い。
このSSPだが、近年はベースとなる市販車の生産終了が相次いだこともあって、参加車両が減少。その対策として、2022年から「ネクストジェネレーション」規格が導入された。
これは本来の既定排気量にとらわれず、スロットル開度やレブリミット、最低重量、改造範囲、燃料マップなどを調整、性能の均衡を図ることで、幅広く参戦車両を募ったもので、TCSやABSといった電子制御は2017年から禁止され、2019年からはECUもワンメイク化されている。
近年はドゥカティのパニガーレV2やMVアグスタのF3 800RRなど、このネクストジェネレーション車両が大活躍。最近はZXMOTOの820RRが優勝を飾ったことも話題となったし、ヤマハもこのカテゴリーにYZF-R9を投入、熱戦を展開している。

HONDA
CBR600RR
一方、ホンダはこのSSPカテゴリーを本来のレギュレーションに準拠したCBR600RRで戦っているわけだが、ベースマシンの設計年次がいかんせん古く、最新鋭のネクストジェネレーション車両を相手に苦しい戦いを強いられている。
欧州ではこのSSPでのレース結果がベース車両の販売に直結していることもあって、ホンダとしてもこの苦境を打開すべく、最新鋭兵器の投入を決断。そんな待望のニューマシンが、このV3R 900RRというわけだ。
軽量・コンパクトな車体とV3ユニットのコンビで俊敏な走りを実現

HONDA
ICE CONCEPT(2024)
搭載されるエンジンはその名の通りV3。バンク角75度の前2気筒、後1気筒で、E-コンプレッサー搭載モデルは、900ccという排気量から1200ccクラスに匹敵するパワーを絞り出す…と言われているが、今回のスーパースポーツに搭載されるのは、電動過給機を持たない自然吸気版。
とは言え、単に過給機を外しただけのバージョンではなさそうで、過給圧がかからない分、圧縮比も見直されるだろうし、エンジンパーツやECUの仕様が異なる可能性もある。パワーはライバルを凌駕する、120~130PSあたりを狙ってくる、と欧州では噂されており、どんなパフォーマンスを見せてくれるか、今から楽しみだ。

これを搭載する車体も、V3ユニットのスリムさを最大限活かしたもの。900ccのアッパーミドルクラスのバイクとは思えないコンパクトなシャシーを武器に、俊敏なハンドリングでライバルを圧倒することだろう。
ちなみにこのコンセプト、Eコンプレッサーモデルはトレリスフレームに片持ち式のプロアームという車体構成だが、スーパースポーツのV3R 900RRでは、リアのスイングアームが両持ち式になる可能性も十分に考えられる。そのあたりも気になるところだ。
ホンダ製スーパースポーツ復権の起爆剤となるか。登場は2027年中盤か?

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近年のホンダ車はレースシーンで苦戦を強いられており、ホンダファンにとっては悔しい思いをすることも多いが、2027年に850cc化されるMotoGPでは、ホンダのニューマシンがテストで上々の仕上がりを見せていると聞く。
そこに加えて、ワールドSSPでこのV3R 900RRが大暴れしてくれれば、ホンダのスポーツバイク復権の大きな契機となるはずだ。V3R 900RRの登場は2027年後半と噂されているが、早ければ2026年11月のミラノショー(EICMA)で何らかの追加情報が出るかもしれない。今後の展開に大いに期待しよう。
Eコンプレッサーモデルは超高級車路線!?

2025年のミラノショー(EICMA)でプロトタイプが公開された「V3R 900 E-Compressor」は、二輪車初の電子制御過給機を搭載する驚異のハイテクスポーツ。こちらはストリートファイタースタイルで市販も間近と言われているが、欧州からの最新情報によれば、どうやらこちらはプレミアムモデルとしての販売となるのでは、と欧州では噂されている。
1200cc相当の大パワーを誇る一方で、驚異的なスリムさとコンパクトさを誇る車体により、ミドルクラス並みの俊敏なフットワークが期待できる1台。2027年には市販される可能性が高く、国内導入も含め、今後の展開が非常に楽しみな1台だ。
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