2026年5月より注文受付中のBMW「F450GS」は2026年大注目の1台。新開発の420cc並列2気筒エンジンを178kgの軽量な車体に搭載し、オンロードから本格的なオフロード走行まで幅広く対応。クラッチ操作の負担を軽減する「イージー・ライド・クラッチ」採用車も用意され、先進のメカニズムを誇るが、一方で価格設定は非常にリーズナブル。いよいよデリバリーも間近に迫った今、改めて実車をチェックしながら、その魅力をおさらいしていこう。

まとめ:松本正雅
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178kgの軽量ボディに新開発の並列2気筒エンジンを搭載

画像: BMW F450GS 2026年モデル 総排気量:420cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒 シート高:845mm 車両重量:178kg 価格:96万1000円~103万3000円

BMW
F450GS
2026年モデル

総排気量:420cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
シート高:845mm
車両重量:178kg

価格:96万1000円~103万3000円

画像1: 178kgの軽量ボディに新開発の並列2気筒エンジンを搭載

BMW MotorradのGSシリーズに、新たなミドルクラスモデル「F 450 GS」が登場した。メーカー希望小売価格は消費税込96万1000円からで、2026年5月19日に注文受付が開始されている。

画像2: 178kgの軽量ボディに新開発の並列2気筒エンジンを搭載

心臓部には、完全新設計となる水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒エンジンを搭載。排気量は420ccで、最高出力48PS/8750rpm、最大トルク43N・m/6750rpmを発揮する。

特徴的なのが、各気筒のクランクピンを135度オフセットした設計だ。バランサーシャフトとの組み合わせにより、不快な振動を抑えながら、並列2気筒らしい心地よいパルス感と力強いサウンドを生み出すという。

トランスミッションは6速で、駆動方式にはチェーンドライブを採用。燃料消費率はWMTCモード値で26.3km/L、燃料タンク容量は約14Lとなっている。

画像3: 178kgの軽量ボディに新開発の並列2気筒エンジンを搭載

車両重量は178kgに抑えられ、乾燥重量は165kg。大型のGSシリーズと共通するアドベンチャースタイルを備えながら、日常での扱いやすさとオフロードにおける軽快なコントロール性を追求したモデルに仕上げられているのも魅力のひとつだ。

車体にはスチール製チューブラーフレームを採用し、フロントにはΦ43mm倒立フォーク、リアにはアルミニウム製ダブルスイングアームと調整式サスペンションを組み合わせる。サスペンションストロークは前後とも180mmを確保した。

リアサスペンションには、ストローク量に応じて減衰特性を変化させる「WAD(ストローク依存型ダンピング)」を採用。リアへの荷重が増した際には圧側の減衰力を高め、荒れた路面での底付き抑制と安定したコントロール性に貢献する。

ホイールサイズはフロント19インチ、リア17インチで、日本仕様の標準装備はアルミキャストホイールとなる。ブレーキにはフロント4ピストン固定キャリパーとシングルディスク、リア1ピストンフローティングキャリパーを採用。コーナリング中の制動をサポートする「ABS Pro」も備える。

画像4: 178kgの軽量ボディに新開発の並列2気筒エンジンを搭載
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シート高は845mm。GSシリーズを象徴する“くちばし”形状や独自の「GSフライライン」を取り入れ、X字型のデイタイム・ライディングライトを備えたフルLEDヘッドライトによって、R 1300 GSにも通じる表情をつくり上げている。

画像7: 178kgの軽量ボディに新開発の並列2気筒エンジンを搭載

F 450 GSには、Rain、Road、Enduroの各ライディングモードをはじめ、DTC(ダイナミック・トラクション・コントロール)、MSR(エンジンドラッグコントロール)、グリップヒーター、6.5インチTFTディスプレイ、USBポートなどを標準装備する。

上位モデルのGSと同様、左グリップ部には“ワンダーホイール”と呼ばれるマルチコントローラーを装備。メニュー選択を素早く行えるこの機構の導入で、利便性も大きく向上し、また上位モデルと同等の装備を手にしたことで“GSらしさ”も一層高められている。

GSトロフィーにはクラッチ操作不要の「ERC」を装備

さらに「GSトロフィー」仕様には、遠心式クラッチを用いた「ERC(イージー・ライド・クラッチ)」を搭載。発進、停止、変速時にクラッチレバーを操作する必要がなく、渋滞路や転倒・エンストのリスクが高まる低速オフロードでライダーの負担を軽減する。

一方で、減速時には通常のクラッチと同様にエンジンブレーキを利用可能。ギアシフトアシスタント・プロと組み合わせることで、クラッチ操作を行なわずに発進から変速、停止までこなせるのが大きな特徴だ。

国内仕様はカラーの異なる3タイプをラインアップ

そんなF450GSの国内仕様は「エクスクルーシブ」「スポーツ」「GSトロフィー」の3グレードが用意される。

コスミック・ブラックを採用するエクスクルーシブは、ギアシフトアシスタント・プロやライディングモード・プロ、ハンドプロテクターなどを標準装備。レーシング・レッドのスポーツには、そこからさらにスポーツサスペンションが加わる。

最上位グレードとなるトロフィーは、レーシング・ブルー・メタリックの車体に、ERC、スポーツサスペンション、アルミ製エンジンアンダーガード、ラリースモーク・ウインドシールドなどを採用する。

画像: 国内仕様はカラーの異なる3タイプをラインアップ

軽量な車体、新開発の2気筒エンジン、充実した電子制御を組み合わせたF 450 GS。通勤や街乗りからロングツーリング、林道まで、日常の延長線上でGSらしい冒険を楽しめる注目のニューモデルである。

BMW「F450GS」カラー・人気投票

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    コスミック・ブラック
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    レーシング・レッド
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    レーシング・ブルー・メタリック
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    コスミック・ブラック
    7
    3
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    レーシング・レッド
    22
    9
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    レーシング・ブルー・メタリック
    71
    29

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BMW「F450GS」関係者VOICE

平野 司さん(BMWモトラッドジャパン テクニカルマネージャー)

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「皆さんに注目いただいているERC(イージー・ライド・クラッチ)ですが、発信から停止までクラッチ操作は不要ですが、R1300GSなどに搭載されているASA(オートメイテッド・シフト・アシスタント)がシフト操作を自動的に行う、ボクサーエンジンに合わせた機構なのに対し、ERCはクラッチ操作をアシストする機構となっており、シフトチェンジはライダー自身が行なう、という違いがあります」

「ERCの遠心クラッチがつながるのは、発進時はおおよそ2700rpmぐらいで、減速時は1500rpmくらいまで駆動力がつながっています。数字を聞くと意識してしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、この回転数は実際の使用状況を考慮して設定されたものですので、実際に乗ってもフィーリングはとても自然なものとなっています。ただ、クラッチレバー操作は不要になりましたが、単にイージーになったわけではなく、その分運転操作に集中できますので、ライダーはもっとスポーティな走りを楽しむことができますし、従来のクラッチレバーもそのまま残されていますので、必要に応じて使い分けていただくこともできます」

「エンジンは135度というクランクピン・オフセットを採用したことで、F450GSは他のメーカーのモデルとは違うサウンドと鼓動感を実現しています。マフラーから聞こえるサウンドも独特なものですが、例えるなら“ボクサーエンジンに近いサウンド”という印象です。ぜひ実車のサウンドを体感してください」

マルティン・シュライペンさん(BMWモトラッド グローバル・マーケティング・ダイレクター)

画像13: 【納車目前】BMW「F450GS」を実車チェック! 充実装備と戦略的な価格設定で大ヒットの予感がするミドルGS!

「ASAやERCといった最新メカニズムの採用は、おかげ様で世界中のライダーから好評をいただいております。ただ、BMWモトラッドとしては、こうした機構をより多くのモデルに搭載していきたい、と考えておりますが、すぐにすべてのモデルに搭載していくわけではありません」

「S1000やM1000などの“RR”シリーズや、R1300GSなどのGSシリーズは、常に最先端のテクノロジーが求められるモデルですから、いち早く最新機構を搭載していく必要がありますが、その一方で、BMWにはR12シリーズなどのヘリテイジ・ファミリーもラインアップしています。こうしたモデルたちは、BMWというブランドが長い歴史の中で培ってきた魅力が詰まっているバイクで、全身を使ってマニュアルで操作し、乗りこなしていくという“本来のバイク感”を楽しむことも醍醐味のひとつですから、最新機構の採用もさることながら、まずはバイクの“素”の魅力を楽しんでいただきたいと考えています」

「私たちは、日本はアジアの中でも最重要マーケットだと考えています。ライダーの皆さんの熱意が非常に大きく、本社も驚くほど、技術やメカニズムに関する造詣も深い。日本のライダーの皆さんは、ジャーナリスト顔負けの知識と情熱をお持ちなのだと、いつも感心させられます」

「毎年白馬で開催されるモトラッドデイズが大いに盛り上がっていることも存じています。あいにく今年は参加できないのですが、来年はぜひ参加して、日本のライダーの皆さんとお話したいと楽しみにしています。その時は3機種ほどニューモデルをお披露目できると思いますので、ぜひ楽しみにしていてください!」

BMW「F450GS」主なスペック・燃費・価格

全長×全幅×全高2161×869×1210mm
ホイールベース1465mm
シート高845mm
車両重量178kg
エンジン形式水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒
総排気量420cc
ボア×ストローク72×51.6mm
圧縮比13.0
最高出力35kW(48HP)/8750rpm
最大トルク43Nm(4.38kgf・m)/6750rpm
燃料タンク容量約14L
変速機形式6速リターン
キャスター角61.9°
トレール量115mm
ブレーキ形式(前・後)Φ310mmシングルディスク・Φ240mmシングルディスク
タイヤサイズ(前・後)100/90-19・130/80-17
燃料消費量(WMTC)26.3km/L
乗車定員2名
メーカー希望小売価格96万1000円~103万3000円(消費税10%込)

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