ここ数年、夏の暑さは笑えるものではなくなり、夏の渋滞路では命の危機を感じることも。だからこそ活用したいのが冷感アイテムだ。電気の力で涼を得るペルチェ素子内蔵のものから、水を使ったシンプルなものまで、最旬冷却アイテムの実力を実際に着用してチェック、その効果のほどをサーモカメラで見てみた。

文:丸山淳大、オートバイ編集部 写真:関野 温
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最新クールギアでキンキン大作戦

ペルチェ素子ってなんだ?

ペルチェ素子は、電流を流すと片面が冷たくなり、反対側が熱くなる半導体デバイス。冷媒を使わずコンパクトに冷却できるため、近年はネッククーラーや冷感ベストなどのバイク用アイテムにも広く採用されている。スイッチを入れるとすぐに冷たさを感じられるのが特徴で、発生した熱をファンなどで効率よく逃がすことで、高い冷却効果を発揮する。夏のライディングを快適にする注目技術だ。

画像1: 最新クールギアでキンキン大作戦|ツラい酷暑は“ギア”で乗り切れ!【新橋モーター商会】

サーモカメラを使ってガチテスト!

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超高精度サーモカメラをレンタルし、撮影温度範囲を20℃から35℃にセット。体温が赤く表示される状態だ。それぞれ5分着用し、どれだけ温度変化が現れるかチェックしてみた。

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猛暑に対抗するため対策はマストに

昭和生まれ中高年世代の身からすると、現代は若かりし頃からは想像もできないことばかりだ。死者が出るほど夏が厳しい暑さになるとは想像もできなかったし、中年になると汗はサラッとさわやかなものではなく、チャンバーから滴る2ストオイルのようにネバっとオイリーで悪臭を放つものになるとも知らなかった。

ただし、そんな暑さに対抗する『ペルチェ素子』なる救世主が現れたのは僥倖である。

中高年ライダーにしてみると、夏の暑さは気合と根性で耐えしのぐものだったが、昨今の最高気温40℃超の酷暑日に衰えた体力で立ち向かうのは無謀以外の何物でもない。ここはおとなしく冷感&冷却アイテムに頼るのが得策だ。

そこで今回は最新のペルチェ素子を内蔵したものから、水を利用したお手軽なものまで、ライダーのための冷却アイテムを用意し、実際に使用するだけでなく、サーモカメラを使ってその実力をチェックしてみた。結果、どれも確実な冷却効果を確認することができた。

酷暑が続く気候は歓迎すべきものではないが、最新の冷却アイテムを効果的に使って、これからの夏を乗り切りたいものだ。

1.“ペルチェ素子”で血流をキンキンに!

おたふく手袋「JW-698 マルチペルチェベスト BT ABILITY バッテリーセット」

画像: おたふく手袋 JW-698 マルチペルチェベスト BT ABILITY バッテリーセット 税込価格:3万2780円 サイズ:フリー 連続使用時間:8時間(ノーマルモード) 問い合わせ:おたふく手袋 付属5基に別売3基を追加し、計8基のペルチェで最大-29℃の冷却効果を発揮。首のみ、ベストのみといった使い方も可能。冷・暖両対応なので用途の幅が広いのも特徴だ。20000mAhのバッテリーが付属する。

おたふく手袋
JW-698 マルチペルチェベスト BT ABILITY バッテリーセット

税込価格:3万2780円
サイズ:フリー
連続使用時間:8時間(ノーマルモード)
問い合わせ:おたふく手袋

付属5基に別売3基を追加し、計8基のペルチェで最大-29℃の冷却効果を発揮。首のみ、ベストのみといった使い方も可能。冷・暖両対応なので用途の幅が広いのも特徴だ。20000mAhのバッテリーが付属する。

広範囲&パワフル冷却可能でしっかり涼しい

付属5基のペルチェデバイスと専用バッテリーを含むと重量感があるが、首&体の同時冷却とハイパワーで電源オン即ひんやり実感。最大出力にすると5分程度でペルチェが直に肌に触れた首はキンキン状態に。

サイズがフリーのみなので、オートバイ編集部・八橋のわがままボディにはややタイトに見えるが、その分ペルチェの密着には好都合だし、ストレッチ素材なので動きづらくはない。高性能の分、価格はやや高めだ。


首への直接接触を防いで冷たさを和らげる「ネックカバー」や、ネッククーラー使用時にバッテリーを収納する「専用サコッシュ」など付属品も手厚い。

画像1: おたふく手袋「JW-698 マルチペルチェベスト BT ABILITY バッテリーセット」

ペルチェユニットは、40mmの丸型。ベスト5カ所、ネック部3カ所の取り付け部の中で好みの場所を選んで設置できる。冷却は5段階、温熱は1段階の出力調整が可能。

画像2: おたふく手袋「JW-698 マルチペルチェベスト BT ABILITY バッテリーセット」

首2カ所、背中&両脇3カ所のペルチェのセット位置で5分着用後にサーモカメラで撮影。直接肌に触れる首はもちろん、シャツの部分も20℃以下に低下しており、ハイパワーな冷却性能が確認できた。

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コミネ「KK-925 ペルチェ素子ウェアラブル ブレインクーラー G2」

画像: コミネ KK-925 ペルチェ素子ウェアラブル ブレインクーラー G2 税込価格:6930円 サイズ:首回り30〜50cm ※別途モバイルバッテリーが必要 問い合わせ:コミネ ヘルメット着用を考慮し、コンパクトなペルチェユニットを採用した首用のウエラブルクーラー。3段階の出力調整が可能。安全のため、万が一の際にはあえて首から外れる構造のベルトなどバイク用品メーカーならではの気遣いが光る。

コミネ
KK-925 ペルチェ素子ウェアラブル ブレインクーラー G2

税込価格:6930円
サイズ:首回り30〜50cm
※別途モバイルバッテリーが必要
問い合わせ:コミネ

ヘルメット着用を考慮し、コンパクトなペルチェユニットを採用した首用のウエラブルクーラー。3段階の出力調整が可能。安全のため、万が一の際にはあえて首から外れる構造のベルトなどバイク用品メーカーならではの気遣いが光る。

ヘルメットと干渉しづらいコンパクトサイズ

シンプルで使い勝手に優れた頸部用冷却アイテム。電源を入れるとすぐに冷たさが実感でき、そのまま「HIGH」モードを維持すると強力に冷却し続けてくれる。重さを感じさせない小型軽量設計だが、細めのベルトは締め具合によってフィット感が変わるため、ペルチェがしっかり肌に密着するポジションを見つけるのが快適に使うコツ。バックル式でスマートに着脱でき、汚れたベルトは手軽に洗える。


ペルチェと接した頸部の2つの丸部分がきっちり20℃以下となっており、冷却効果が可視化されている。欲を言えばペルチェ位置の調整範囲が広ければなおうれしい。

画像: コミネ「KK-925 ペルチェ素子ウェアラブル ブレインクーラー G2」

LINKS「Thermo Neck(サーモネック)」

画像: LINKS Thermo Neck(サーモネック) 税込価格:7700円(バッテリー付き)/6930円(バッテリーなし) サイズ:首回り約35~48cm 連続使用時間:[冷却]約6~9時間/[温熱]約25~29時間 問い合わせ:LINKS 首に巻き付けることで、2個のペルチェユニットが首の血管をピンポイントで冷却し、暑さを抑えるThermo Neck。温冷両方に対応でき、それぞれ3段階の出力調整が可能。10000mAhのバッテリーが付属する。リーズナブルな価格も魅力だ。

LINKS
Thermo Neck(サーモネック)

税込価格:7700円(バッテリー付き)/6930円(バッテリーなし)
サイズ:首回り約35~48cm
連続使用時間:[冷却]約6~9時間/[温熱]約25~29時間
問い合わせ:LINKS

首に巻き付けることで、2個のペルチェユニットが首の血管をピンポイントで冷却し、暑さを抑えるThermo Neck。温冷両方に対応でき、それぞれ3段階の出力調整が可能。10000mAhのバッテリーが付属する。リーズナブルな価格も魅力だ。

コスパと高い冷却性能を両立!

電源オンで一瞬にして冷たくなる、ペルチェ素子のメリットをしっかり体感することができた「Thermo Neck」。バンドが幅広かつストレッチ素材なので首への締め付け感が少なく、ペルチェが頸部にぴったりしっかりフィット。

さらに肌触りが良く装着感に優れるので長時間の着用でも違和感が出ることはなさそうだ。ペルチェのファンの音も許容範囲で、バイクで走っている分には全く気にならないだろう。


5分の装着で、ペルチェ接触部の肌が20℃以下に下がっているのを確認。またストレッチ素材のバンドということもあり、ピンポイントで頸部の血管にフィットしていることがわかる。

画像: LINKS「Thermo Neck(サーモネック)」

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