まとめ:webオートバイ編集部
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仲間とのツーリング用にと目標を決めて仕立てられた

“プロジェクトBIG1”によるマッスルボディに前後18インチを組み合わせて’92年に登場したCB1000SF。この車両はそのSFにルートMが手を入れたもの。17インチ化やモノサス化が図られているが、その背景は何だろうか?

画像1: 仲間とのツーリング用にと目標を決めて仕立てられた

「当店のお客さんたちでツーリングクラブを作ってて、その中に大先輩がいらしたんです。速く走れる方でした。その方が“ゆっくり乗りたい”ということで作ったんです」とルートMの友田さん。なぜ“ゆっくり乗りたい”かというと、その大先輩は癌で入退院を繰り返し、余命も宣告されたとのことで、その中でもツーリングを楽しめるように体力的、また年齢的にきつくない=重さや大きさを排する方向を考えていったということだ。

フロントにCBR1100XXのホイールを組みリヤはCBR1000RRをごっそりコンバートして前後17インチ化&ユニットプロリンク化して車体全体の大きさを抑え、軽量化を図る。

エンジンはCB1000SFのベースとなったCBR1000Fのピストン&カムを組みパワーを上げ、同じくCBRミッションで6速化。CB-SF現役当時にも使われた手堅い手法でスープアップして、車体をスムーズに動かせるためのパワーと適度な回転域を使えるようにするわけだ。吸排気はTMR+ミズノモータースマフラーを組み合わせる。

画像2: 仲間とのツーリング用にと目標を決めて仕立てられた

「押し回しするのもできるだけ軽くできるようにとステムにも低フリクションベアリングを入れたり、アクスルシャフトにちょっとでも回りが軽くなるようなグリスを塗ったりと考えて実践したんです」

こう、友田さんは常々行っているようにお客さんのオーダーを生かすための工夫を細かく凝らす。時間が限られてはいたが皆でツーリングに行こうという思いで作業のピッチを詰めていく。友田さんは「突貫でしたからちょっと粗いですけど」とは言うが、車両を見る限り、それは気にはならない。

こうして完成に至ったのだが、惜しくもオーナーは亡くなる。ただ車両の完成を見て跨がるまではできたという。そんな思い入れと背景もあって、その後は友田さんが登録してクラブの皆で乗れるようにした。“速くはないけど使い回しのいいバイク”(友田さん)ということだが、そこにはしっかりとしたコンセプトと気遣いがあった。オーナーが走れていたら、存分に楽しめただろうなと思えてくる。

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Detailed Description 詳細説明

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CB1000SF(SC30)の特徴でもある純正3連メーターにはハーディー・ハンドルバーを組み合わせる。ステアリングステム(ベアリングは低フリクション化)やフロントフォークはCB1000SF純正でフロントマスターはブレンボRCSとしてしっかりタッチや操作性を向上させてある。

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シートもタックロールタイプに加工される。前半部の跨ぎやすさにも配慮している。

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エンジンはCB1000SFのベースとなったフルカウルスポーツ、CBR1000Fのピストンやカムを組みミッションもCBR1000Fの6速を組んだ。「今のZX-14RやFI車などと比べれば遅いんですけど、しっかりエンジンを回し切れるし車体もしっかり止まって気持ちよく走れます」とも友田さんは全体感を説明してくれた。

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キャブレターはヨシムラTMR-MJNΦ40mmをショートファンネル仕様で装着。

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クイックリリースアクスルを備えるフロントフォークはΦ43mmのCB1000SF用でニッシン4ピストンキャリパーやディスクもCB1000SF純正。フロントホイールは3.50-18のCB1000SF純正からCBR1100XX純正の3.50-17に変わっている。

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リヤブレーキはコンバートされたCBR1000RRのもの。マフラーはミズノモータース製メガホンだ。

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リヤサスはショックユニット/スイングアーム/6.00-17(CB1000SF純正は5.50-18)ホイールごとごっそりCBR1000RRとなってモノサス(ユニットプロリンク)化している。前後17インチ化しパーツ点数省略などで軽量化され、取り回しの軽さも作れたと考えていいだろう。

取材協力:ROUTE M motorcycle laboratory

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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