イタリアの至宝MVアグスタが、ドイツの名門ABT(アプト)と電撃提携した。ABT創業130周年を祝う「ブルターレ1000 ABT」は、世界限定わずか130台の超希少モデルだ。最高出力208HPの暴力的なパワーに、四輪の空力技術を注入。イタリアの芸術性とドイツの精密工学が火花を散らす、究極のハイパーネイキッドの全貌に迫る。

まとめ:ヨ(webオートバイ編集部)
▶▶▶写真はこちら|MVアグスタ「ブルターレ1000 ABT」(画像17枚)

二輪界“イタリアの宝石”×四輪界“ハイパフォーマンスエンジニアリング”の邂逅

イタリアの至宝、MVアグスタがドイツの四輪ハイパフォーマンスエンジニアリングの象徴であるABT(アプト)スポーツラインとの戦略的パートナーシップを発表した。2026年4月30日にその協力関係が明らかにされると、間もなくして世界同時公開したのが今回紹介する「ブルターレ1000 ABT」だ。

この特別なマシンは、単なるカラーチェンジモデルではない。MVアグスタが誇る「モーターサイクル・アート」の哲学と、ABTの「サーキットから公道へ」という信念が、高次元で融合を果たした野心作である。

画像: 先行公開されたティーザー画像。

先行公開されたティーザー画像。

このプロジェクトが発足した背景には、ABTスポーツラインの創業130周年という大きな節目がある。そのため、世界限定わずか130台という極めて希少なシリアルナンバー付きモデルとして生産されることが決定した。両ブランドに共通するのは、革新への飽くなき追求と、妥協のないクラフトマンシップ、そしてエンジニアリングの粋を感情を揺さぶるライディング体験へと昇華させる情熱である。

外観でまず目を引くのは、「ネロ・カルボニオ・メタラッツァート(メタリックカーボンブラック)」と「ロッソ・フォッコ(ファイアレッド)」を組み合わせた、アグレッシブかつ洗練された専用のカラーコーディネート。すべてのグラフィックはプレミアムなウォーターデカール技術で施され、クリアコートの下に完璧に封じ込められている。さらに車体の両サイドには、ドイツとイタリアの国旗とともに両社のスローガンが刻まれる。

画像: MV AGUSTA BRUTALE 1000 ABT 2026年モデル 総排気量:998cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 シート高:845mm 車両重量:200kg 2026年第4四半期に生産開始 参考価格:4万990ユーロ

MV AGUSTA
BRUTALE 1000 ABT
2026年モデル

総排気量:998cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:845mm
車両重量:200kg

2026年第4四半期に生産開始
参考価格:4万990ユーロ

四輪ハイパフォーマンスカーの流儀を継承。空力を司る「ターボファン」風カーボンリムカバーの衝撃

その設計には、ABTの得意分野である四輪ハイパフォーマンスカーの意匠が色濃く反映されている。象徴的なのが鍛造リアホイールに装着されたカーボン製リムカバーで、これはレーシングカーのターボファンスタイルのホイールから着想を得たものだ。単なる装飾ではなく、ホイール周辺の空気の乱れを抑え、空力効率を向上させるという実利も兼ね備えている。また、シートには高級スポーツカーのインテリアを彷彿とさせるハニカム構造のテクスチャーが施されたアルカンターラを採用し、所有感を高めている。

画像1: 四輪ハイパフォーマンスカーの流儀を継承。空力を司る「ターボファン」風カーボンリムカバーの衝撃

心臓部には、ユーロ5+規制に適合しながらも驚異的なパフォーマンスを維持する998cc並列4気筒エンジンが搭載されている。カムシャフトの刷新やスロットル感度の向上、さらには加速性能を重視した最終減速比の最適化が行われた。最高出力は標準状態で201HPを発揮し、専用キットのレーシングECUマップとアロー製チタン・スリップオン・エキゾーストを装着すれば、そのパワーは208HPにまで跳ね上がる。最高速度は300km/hを超え、0-100km/h加速はわずか3.15秒という、ネイキッドの枠を超越した加速性能を誇る。

画像2: 四輪ハイパフォーマンスカーの流儀を継承。空力を司る「ターボファン」風カーボンリムカバーの衝撃

足まわりも隙がない。前後サスペンションにはオーリンズ製の電子制御システム(Nix ECフロントフォークおよびTTXリアショック)、さらに同じくオーリンズ製のECステアリングダンパーを採用し、走行状況に応じた緻密なコントロールを可能にしている。

画像3: 四輪ハイパフォーマンスカーの流儀を継承。空力を司る「ターボファン」風カーボンリムカバーの衝撃

ギョッとするような見た目のブレーキシステムには、放熱性とセルフクリーニング機能に優れたΦ320mmの「Braking Batfly(ブレーキング・バットフライ)」フロントディスクと、ブラックに塗装されたブレンボ製Stylemaモノブロックキャリパーを組み合わせ、サーキットレベルの制動力を確保した。

さらに、エアボックスカバーや燃料タンクのサイドパネルなど、計19箇所に及ぶパーツに高品質なカーボンファイバーが奢られており、軽量化とプレミアムな質感の両立が図られている。

画像4: 四輪ハイパフォーマンスカーの流儀を継承。空力を司る「ターボファン」風カーボンリムカバーの衝撃

この「ブルターレ1000 ABT」は、2026年第4四半期から生産が開始される予定で、イタリアでの価格は4万990ユーロ(日本円換算約760万円@7/8現在の為替レート)と発表されている。専用のレーシングキットや証明書、バイクカバーなどが同梱されるこのマシンは、まさにコレクターズアイテムと呼ぶにふさわしい、二輪と四輪のエンジニアリングが交差する歴史的な1台と言えるだろう。

画像5: 四輪ハイパフォーマンスカーの流儀を継承。空力を司る「ターボファン」風カーボンリムカバーの衝撃

カーボンファイバー製コンポーネンツ

  • フロントフェンダーサポート
  • エアボックスカバー
  • ダッシュボードカバー
  • インナーエアダクト
  • 燃料タンクサイドパネル
  • アンダーシートパネル(新デザイン)
  • プロジェクターヘッドライトカバー
  • フロントスポイラー
  • ヒートシールド
  • リアホイールリムカバー
  • エンジンカバー(クラッチ側/ギアボックス側)
  • 塗装済みピリオンシートカバー
  • アンダーパネル

付属アイテム(装着していない状態で納車される)

  • アロー製チタンスリップオンサイレンサー&専用ECUマップ
  • ブレーキングバットフライディスク
  • 塗装済みピリオンシートカバー
  • スイングアームピボット調整用カバー
  • 専用バイクカバー
  • ウェルカムキット
  • 専用小物&インストラクションボックス

MVアグスタ「ブルターレ1000 ABT」の主要スペック/燃費/価格/生産国

全長×全幅×全高2080×805×─mm
ホイールベース1415mm
最低地上高141mm
シート高845mm
車両重量200kg
エンジン形式水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量998cc
ボア×ストローク79.0×50.9mm
圧縮比13.4
最高出力148.0kW(201PS)/13500rpm
最大トルク116N・m(11.8kgf・m)/11000rpm
燃料タンク容量16L
変速機形式常時噛合式6段リターン
ブレーキ形式(前・後)油圧式ダブルディスク・油圧式ディスク
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17M/C(58W)・200/55ZR17M/C(78W)
製造地イタリア
参考価格4万990ユーロ

おすすめ関連記事

This article is a sponsored article by
''.