旗艦の良さをオーナーに合わせ込み、より好きにさせる

ZZR1100/1200やZX-12R/14/Rといったカワサキ・フラッグシップは多く集まるK-2 プロジェクト。軽さやオーナーに合わせた使い勝手に操作性の向上、定期整備による好調の維持というところに力を入れるのもひとつの特徴だ。このZX-9RフェイスのZZR1100も、そんなK-2の手が入る。

ZZR1100はフラッグシップのひとつの完成形と言えるモデルだが、もう現役からは25~30年経ってもいる。そんな年季の中でこの車両からはよく乗り込まれただろう印象も伝わってくる。

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「ベースは’95年型のD3で、当店では10数年面倒を見させていただいている車両です。オーナーさんはとにかく長距離を走る方で、気が付くと今日は北海道にいらっしゃる。かと思えば今度は九州に行かれているという具合。タイヤもスポーツタイヤを選んでそんな具合に乗り込んで、走行距離も軽く10万km以上です。

その一方でこだわりもしっかり持っておられて、スイングアームはバフの光を維持したい、ポジションや車高をしっかり合わせて操作しやすくする、フロントディスクインナーとリヤスプロケットの色を合わせるなどのカラーバランスなどはその反映なんです。キャブレターも1度FCRを使った上で、過渡特性を考えた上で純正に戻したり、究極の乗りやすさをZZRで求めるという感じです。もちろん消耗品の定期交換もしっかりしてエンジンも足まわりもオーバーホールを受けています」とK-2北村さんは車両作業の履歴と傾向を教えてくれる。

長距離走行をメインとするオーナーのためにライディングポジションや車高を細かく調整、操作性や軽さ、扱いやすさを高めるように配慮したということだ。

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そうして距離を重ねる一方で都度のリフレッシュを行い、好みの状態を維持するからもっと走りたくなる。そんな、ライダーなら1度は想像するような内容で作り込みが進んでいる。前述した年季と乗り込まれた感はそのいい表れだった。その上にフロントフェイス変更や各部パーツや全体のカラーの合わせ込みなど、個性も十分に発揮しているという作り込みにも注目したい。

長距離走行を楽にし、所有感も高いフラッグシップモデルがもっと自分の考えるような形になり、もっと思うように扱えるように(軽く、操作性良く、乗り心地も良いなどか)なればもっと気に入る。しかも北村さんがするような助言や作業を生かせば、長く乗れる。K-2に車両を持ち込み、どんな使い方や走り方で何が好きかをディスカッションすれば、そんな好みがきちんと盛り込める。フラッグシップならなおさらその良さが出てくるというわけだ。

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ZX-9R・B用を加工装着したフロントフェイス。純正のサイドに入るラインをライトの上下に加えるのもポイントだ。このフロントカウルとフェンダーの塗装はJOKERで施した(サイドとテールは純正)という。

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オーナーの体格に合うようにハンドルバーを手前でマウントできるトップブリッジをウイリーに特注。フロントブレーキとクラッチのマスターはゲイルスピード・エラボレートをセットしてコントロール性や操作性を高めている。

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シートもK-2を通じてオーナーに合わせて製作。フレームにはカーボンカバーも備えられるのが見える。

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アグラス製バックステップはバーを同じくアグラスのMFJ-Aタイプ(ローレット加工され先端がジュラコン)に変更して使う。クラッチシリンダーはウイリーのタイプIII。各部にはベータチタニウム製64チタンボルトも多用されている。

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キャブレターはFCRに変更していた時期もあったが、その後、乗りやすさも考えて純正のCVKD40に戻した。

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マフラーはノジマエンジニアリング×K-2プロジェクトのコラボ専売モデル、SC(スパイラルコレクター)チタンDLCだ。

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水冷直4エンジンは1052ccの排気量ほかノーマルだが、定期整備と消耗品の交換をしっかり行ってでに10万km超え。フレームスライダーはレディバード。カウルは撮影後に下側後端にZX-14Rのようなディフューザーもオリジナルで加えられたという。

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フロントフォークはオーリンズ正立で、フロントブレーキはブレンボHPKビレットキャリパー+ウイリー製サポート+サンスター×K-2コラボによるワークスエキスパンドディスク“レゾン”。

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リヤブレーキもブレンボHPKキャリパー+ウイリー製キャリパーサポート+K-2トルクロッドに、サンスター・ワークスエキスパンドディスクの組み合わせ。

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リヤサスはアドバンテージスイングアーム+スタビにオーリンズショック。ホイールはマルケジーニM10S Kompe-Evoのブルーメタリックで3.50-17/5.50-17サイズを履き、アクスルシャフトはクレバーライト製チタンだ。

取材協力:K-2 PROJECT

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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