レポート:河村大志
復帰2戦目のマルク・マルケスがスプリント優勝
土曜日の予選では、前戦イタリアGPで復帰したばかりのマルク・マルケス(Ducati Lenovo Team)がポールポジションを獲得。ペドロ・アコスタ(Red Bull KTM Factory Racing)が2番グリッド、フェルミン・アルデゲル(BK8 Gresini Racing MotoGP)が3番グリッドを獲得した。
13周のスプリントレースはポールシッターのマルケスがホールショットを奪い、アコスタ、そして好スタートを決めたマルコ・ベッツェッキ(Aprilia Racing)が3番手に浮上。オープニングラップからマルケスのペースが良く、3周目には早くも2番手のアコスタに対し1秒差をつけた。
一方、3番手のベッツェッキのペースが上がらず、序盤はアルデゲルのプレッシャーにさらされることに。しかし、序盤の追撃を振り切ったベッツェッキが単独で3番手を走行することになった。

好調アコスタがマルケスを追うも、昨年のハンガリーGPウィナーの好走を止めることはできなかった。
レースは大きな動きはなく、トップのマルケスが安全なマージンを築きペースをコントロール。最終的に2番手のアコスタに1.5秒差をつけて余裕のフィニッシュし、今季スプリント3勝目を挙げた。2位にアコスタ、3位にベッツェッキが入っている。

フランスGPでの怪我を乗り越えたマルケスが復帰2戦目で早くのスプリント優勝を果たした。
小椋藍(SuperFile Trackhouse MotoGP Team)は10番グリッドからのスタート。スタートで14番手までポジションを落としてしまい、最終的には11位でフィニッシュ。追い上げを見せるも、ポイント獲得には至らなかった。
2026 MotoGP 第8戦ハンガリーGP スプリント結果

決勝レースもマルケスが今季初優勝を飾る
決勝日も晴天に恵まれ、気温29度、路面温度50度に迫るコンディションに。上位勢は前後ミディアムという選択をするなか、アコスタのみがフロントにミディアム、リアにソフトを選択しており、長丁場での決勝でどのような影響をもたらすのかに注目が集まった。
26周の決勝レースは波乱の幕開けに。マルケスがアコスタを抑えホールショットを奪う一方で、イン側からターン1に進入するも、体勢を乱したマルティンがベッツェッキ、アルデゲル、ラウル・フェルナンデス(SuperFile Trackhouse MotoGP Team)に追突。ランキングトップ2を含む4台がいきなり姿を消す事態となった。
レースはマルケスとアコスタが一騎打ちの状況となり、3番手にはフランチェスコ・バニャイア(Ducati Lenovo Team)が続く。

GPでも屈指の才能を持つ2人が火花をひらす。
アコスタは2周目にマルケスを抜きトップに立つと、ソフトタイヤの優位性を活かし序盤からペースを上げ、マルケスとの差を広げにかかる。その差は1.5秒差までつくも、マルケスもペースを掴み、両者は僅差のまま周回を重ねていくことになった。
レースが折り返しに差し掛かると、マルケスは一気にアコスタとの距離を縮め、その差は0.2秒ほどとなる。14周目のターン9でマルケスは仕掛けるもアコスタが抜き返し順位は変わらず。しかし、翌15周目に同じくターン9でマルケスがアコスタを抜き切りトップに浮上。トップにたったマルケスは一気にその差を広げにかかった。
アコスタとの差を1秒前後まで広げたマルケスはその後ペースをコントロール。余裕を持った走りを披露し、トップチェッカーを受けた。マルケスにとって待望の今シーズン初優勝であり、この勝利は全クラス通算100勝目という記念すべき1勝となった。
2位はアコスタ、3位はバニャイアが続き、好調アプリリアが表彰台を逃す結果に終わっている。
アプリリア勢で唯一生き残った小椋は、序盤は11番手を走行。そこからは持ち前の追い上げを見せ、終盤には5番手にまでポジションを上げる。
小椋は4番手のルカ・マリーニ(Honda HRC Castrol)とのバトルで時間を要してしまうも、マリーニを抜き、バニャイアに次いで4位でフィニッシュ。前戦イタリアに続き、表彰台まであと一歩であった。
2026 MotoGP 第8戦ハンガリーGP 決勝結果


