トライアンフのネオクラシックモデル「スピードツイン1200」に、世界限定800台の特別仕様「カフェレーサーエディション」が登場。セパレートハンドルやシングルシートを採用し、1960年代の英国カフェレーサー文化を現代的に表現。1200㏄並列2気筒エンジンによる力強い走りと最新電子制御を備えつつ、専用カラーリングで所有欲も刺激する1台だ。
文:小川 勤 写真:南 孝幸
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トライアンフ「Speed Twin 1200 Cafe Racer Edition」インプレ(小川 勤)

画像: TRIUMPH Speed Twin 1200 Cafe Racer Edition 総排気量:1200cc エンジン形式:水冷4ストOHC4バルブ並列2気筒 シート高:810mm 車両重量:217kg 価格:251万9000円 発売:2026年2月(世界800台限定)

TRIUMPH
Speed Twin 1200 Cafe Racer Edition

総排気量:1200cc
エンジン形式:水冷4ストOHC4バルブ並列2気筒
シート高:810mm
車両重量:217kg

価格:251万9000円
発売:2026年2月(世界800台限定)

トライアンフが改めてカフェレーサーと対峙

カフェレーサーは終わっていなかった—。スラクストン1200のファイナルエディションの発表からわずか2年の時を経て、トライアンフは改めてカフェレーサーに向き合った。そして、モダンクラシックシリーズの中で最もパワフルかつスポーティなスピードツイン1200RSをベースに誕生したのが、スピードツイン1200カフェレーサーエディションである。

ベースのスピードツイン1200RSは、モダンクラシックとは思えないほど運動性が高いモデル。足まわりや電子制御、ポジションも完全にスポーツに振り切った設定を持つ。

そしてカフェレーサーエディションでは、その資質をさらに先鋭化。ポジションをより低く設定することで“カフェレーサーらしさ”を追求したのだ。そもそもスピードツイン1200の純正アクセサリーにはクリップオンハンドルが存在していた。つまりこのスタイルはカスタムでも可能だったのだ。それでもなお、メーカーがあえてカフェレーサーを再定義してきた意味は大きいだろう。

画像1: トライアンフ「Speed Twin 1200 Cafe Racer Edition」インプレ(小川 勤)

跨ると前傾だが、ポジションはスーパースポーツほどキツくはないし、1200㏄の割にはコンパクト。走り出すとスピードツイン1200RSよりもスラクストン1200シリーズを思い出す懐かしさがあり、カフェレーサーの復活に心が躍る。

モードはレイン、ロード、スポーツを用意し、アップ&ダウン対応のクイックシフターも装備。トラクションコントロールやABSといった制御も充実している。市街地と高速道路はロードモードを選択。高いギヤ、低い回転で流す。1200㏄のトルクが余裕の走りを約束する。

画像2: トライアンフ「Speed Twin 1200 Cafe Racer Edition」インプレ(小川 勤)

峠では市販車として最高峰のハイグリップタイヤである、メッツラー製レーステックRR K3を慎重に温める。モダンクラシックカテゴリーでこのタイヤを選択するのはトライアンフだけ。寒い時期は特に注意が必要だが、その性能を使える走りの性能が与えられているということだ。

穏やかなエンジン特性のロードモードでタイヤを温めてから、スポーツモードに。すると途端にエンジンに鋭いレスポンスと速さが加わる。

画像3: トライアンフ「Speed Twin 1200 Cafe Racer Edition」インプレ(小川 勤)

シートの後側に座り、クリップオンハンドルの乗り方に合わせる。次々と現れるコーナーに備えて、少しだけ腰をズラしてリズムを取る。アップハンドルのバイクよりも意識して曲げる必要がある難しさがある一方で、積極的に乗るときちんと応えてくれる、スポーツライディングの醍醐味を存分に楽しめる。

メリハリのある走りを心がけるとフロントフォークの動きが少し柔らかく感じたが、前後サスペンションは高性能なフルアジャスタブル。好みに調整すればいい。もし、ハンドリングに難しさを感じるのであれば、さらに柔らかい方向に振ると馴染みやすくすることもできる。

画像4: トライアンフ「Speed Twin 1200 Cafe Racer Edition」インプレ(小川 勤)

トライアンフは、カフェレーサーという文化をもう一度現代に接続させた。それは雰囲気だけで終わらない、走りそのものがライダーを誘惑する、現代のカフェレーサーだった。

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