2026年5月8日から10日にフランスのル・マン-ブガッティ・グランプリサーキットでMotoGP2026年シーズン第5戦フランスGPが行われた。昨年雨がドラマティックなレースに昇華させたフランスGPだが、今年は我々日本人にとって忘れられない1戦となった。

抜群のスタートを決めたマルティンがスプリント優勝!

天候が崩れやすいルマンだが、土曜日の天気は晴れ。予選ではフランチェスコ・バニャイア(Ducati Lenovo Team)が今季初のポールポジションを獲得した。

2番手にはバニャイアのチームメイトであるマルク・マルケス(Ducati Lenovo Team)、3番手にポイントリーダーのマルコ・ベッツェッキ(Aprilia Racing)が続いた。

気温23度、路面温度37度のドライコンディションで行われたスプリントでは、8番グリッドスタートのホルヘ・マルティン(Aprilia Racing)が好スタート。ターン3ではアウト側から上位勢を一気に抜き去りトップに浮上してみせた。

トップに立ったマルティンのペースがよく、2番手のベッツェッキに付け入る隙を与えない。マルティンに離されたベッツェッキの背後にはバニャイアが迫り、3周目には2番手に浮上する。

ベッツェッキを攻略したバニャイアだったが、トップのマルティンとの差はすでに1秒まで開いてしまった。その後も両者の差は埋まらず、こう着状態が続く。

レース終盤に6番手に後退していたマルク・マルケスがターン13でハイサイドを喫し転倒。激しい転倒で、マルク・マルケスは右足を引きずりながらピットに戻る。

その後メディカルセンターで検査を受けた結果、右足の第5中足骨の骨折が判明。手術のため、マルク・マルケスはスペイン・マドリードへ移動している。

これにより、マルク・マルケスはフランスGPの決勝、そして次戦カタルニアGPも欠場することになってしまった。

トップ争いに動きはなく、マルティンが1秒のマージンを守りトップチェッカー。2位にバニャイア、3位にベッツェッキが続いた。

9番グリッドスタートの小椋藍(Trackhouse MotoGP Team)はヨハン・ザルコ(Castrol Honda LCR)とアレックス・マルケス(BK8 Gresini Racing MotoGP)とのバトルを制し、マルク・マルケスが転倒したことで7位でフィニッシュ。スプリントでも入賞を果たしている。

2026 MotoGP 第5戦フランスGP スプリント結果

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14年ぶりの快挙!小椋藍が最高峰クラス2年目で初の表彰台獲得!

決勝日は雨に見舞われ、Moto3クラスはウエットでのレースとなるも、その後は路面が回復。MotoGPクラスはウエットタイヤを装着した乗り換え用のマシンを用意するも、ドライでのレースとなった。

27周の決勝レースはベッツェッキがホールショットを奪うなか、バニャイアが5番手まで後退。スプリントではロケットスタートを決めたマルティンも、今回はスタートでポジションを上げることは叶わなかった。

ベッツェッキが先頭を走るなか、2番手には地元ライダーのファビオ・クアルタラロ(Monster Energy Yamaha MotoGP Team)がつけ、ペドロ・アコスタ(Red Bull KTM Factory Racing)を抑え込んでいく。しかし、2周目にアコスタがクアルタラロを抜き2番手に浮上し、ベッツェッキを追う。

クアルタラロはレースペースが不足しており徐々に後退。3番手までポジションを回復したバニャイアは、7周目のターン3でアコスタも捕らえ2番手に浮上した。

ベッツェッキを追ったバニャイアだったが、16周目のターン3でフロントを失い転倒。これにより優勝の希望と表彰台を失ってしまった。

このバニャイアの転倒で3番手に浮上したのがマルティンだった。マルティンのレースペースは非常によく、18周目にアコスタをオーバーテイク。さらに先頭のベッツェッキとの差を一気に詰めていった。

そして残り3周のターン3でついにベッツェッキを抜いたマルティンがトップに浮上。アプリリアのワークス2台が優勝争いを繰り広げるなか、その後ろでは小椋が圧巻の走りを披露していた。

8番グリッドからレースをスタートした小椋は、課題となるレース序盤でポジションをキープ。中盤以降はペースを上げていき、終盤にはファビオ・ディ・ジャナントニオ、アコスタ(Pertamina Enduro VR46 Racing Team)をオーバーテイクし3番手に浮上。アプリリアが最高峰クラスで初となる1-2-3体制となった。

マルティンはベッツェッキを引き離しそのままトップチェッカー。アプリリア加入後初となる優勝を飾った。ベッツェッキは2位でフィニッシュし、ランキング首位を死守。しかし、両者のポイント差はわずか1ポイント差となっている。

画像: 14年の空白期間をストップさせた小椋藍。 www.flickr.com

14年の空白期間をストップさせた小椋藍。

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そして小椋が3位に入り、最高峰クラス2年目で初となる表彰台を獲得。MotoGPクラスでの日本人ライダーの表彰台は2012年バレンシアGPの中須賀克行以来、実に14年ぶり。また、非メーカーチームで表彰台を獲得したのは、1999年のドニントン・パークでの原田哲也以来の快挙となった。 

画像: ベッツェッキがおめでとうと祝福し、マルティンも続く。表彰台裏ではマルティンとベッツェッキがイタリア語でやりとりされていたため、小椋が「スペイン語かイタリア語を学ばないといけないね」と一言。悪気がなかった2人が謝るというほっこりする一幕も。

ベッツェッキがおめでとうと祝福し、マルティンも続く。表彰台裏ではマルティンとベッツェッキがイタリア語でやりとりされていたため、小椋が「スペイン語かイタリア語を学ばないといけないね」と一言。悪気がなかった2人が謝るというほっこりする一幕も。

2026 MotoGP 第5戦フランスGP 決勝結果

画像: 最高峰クラスで表彰台を独占したアプリリア。今年の強さを象徴する瞬間となった。 www.flickr.com

最高峰クラスで表彰台を独占したアプリリア。今年の強さを象徴する瞬間となった。

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