2026年2月20日から22日にかけて、スーパーバイク世界選手権(SBK)の開幕戦が、オーストラリアのフィリップ・アイランド・サーキットで行われた。多くのライダーが移籍し、体制が大きく変わったオフシーズンを経て、開幕戦を迎えた2026年シーズン。チャンピオン経験者2名がグリッドから姿を消し、新世代の幕開けとなった今年の初戦はニッコロ・ブレガが圧巻の走りを披露した。

高速フィリップアイランドではドゥカティ勢に軍配

SBKは1大会3レース制であり、まずは土曜日にスーパーポール(予選)と決勝レース1が行われる。グリッドを決めるスーパーポールでは、タイトル本命のニッコロ・ブレガ(ARUBA.IT RACING - DUCATI)が2番手にコンマ4秒の差をつける圧巻の走りでポールポジションを獲得。

SBK2年目のヤリ・モンテッラ(Barni Spark Racing Team)が自己最高となる2番グリッド、サム・ロウズ(ELF Marc VDS Racing Team)が3番グリッドに入り、ドゥカティ勢がフロントロウを独占してみせた。

今季からソムキャット・チャントラとジェイク・ディクソンという新たな体制となったHonda HRCだったが、両者とも怪我により開幕戦を欠場。チームは代役として長島哲太を起用し、ライアン・ビッカーズをワイルドカードとして参戦させる。

画像: テストから常にトップタイムをマークしていたニッコロ・ブレガ。

テストから常にトップタイムをマークしていたニッコロ・ブレガ。

気温21度、路面温度42度のドライコンディションのなか、22周で争われるレース1がスタート。上位勢が順当にスタートを切るなか、注目を集めたのは7番グリッドスタートのロレンツォ・バルダッサーリ(Team Goeleven)だった。

スタートで6番手に浮上すると、2周目にアクセル・バッサーニ(bimota by Kawasaki Racing Team)を、3周目にサム・ロウズをオーバーテイク。そして5周目にはアレックス・ロウズ(bimota by Kawasaki Racing Team)をもパスし、表彰台圏内に入ってきた。

後方から怒涛の追い上げを見せていたのはMotoGPから転向してきたミゲル・オリベイラ(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)。

スーパーポールでは転倒を喫するなど精彩を欠き、21番グリッドからのスタートとなったが、レース1では周回数を重ねるごとにポジションを上げていく。

チームメイトのダニロ・ペトルッチ(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)やギャレット・ガーロフ(Kawasaki WorldSBK Team)、アルベルト・スーラ(Motocorsa Racing)らと8番手争いを繰り広げた。

トップのブレガは一度も首位の座を明け渡すことなくトップチェッカー。テストから見せた速さそのままに今季初勝利を挙げた。

モンテッラが自己最高位となる2位、3位にはバッサーニを防ぎ切ったバルダッサーリが入り表彰台を獲得した。

以下バッサーニ、サム・ロウズ、イケル・レクオナ(ARUBA.IT RACING - DUCATI)、アレックス・ロウズと続き、最後尾から追い上げたオリベイラが8位でフィニッシュ。チャントラの代役を務めた長島は17番手スタートからポジションを上げ14位でフィニッシュし、入賞を果たしている。

2026 スーパーバイク世界選手権開幕戦 レース1 結果

画像: ドゥカティ勢がトップ3を独占。3位には2年ぶりのSBK復帰となったL.バルダッサーリが入った。

ドゥカティ勢がトップ3を独占。3位には2年ぶりのSBK復帰となったL.バルダッサーリが入った。

画像1: resources.worldsbk.com
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日曜日もブレガが完勝しハットトリック達成

現地日曜日の11時にスタートした10周のスーパーポールレースは、2番グリッドスタートのモンテッラがホールショットを奪い、ポールシッターのブレガは4番手に後退する。

しかし、ブレガは4周目にトップに再浮上するとその後はトップを快走。途中雨が降り難しいコンディションになるも、トップを譲ることなくトップチェッカーを受けた。2位にバッサーニ、3位にはアレックス・ロウズが入り、ビモータ勢が2台揃って表彰台を獲得している。

最終の決勝レース2は雨が続き完全なウエットに。気温・路面温度とも21度のウエットコンディションのなかスタートすると、ブレガ、アレックス・ロウズ、モンテッラ、バッサーニと続く。

序盤から4番手につけるバッサーニのペースがよく、オープニングラップでいきなり2番手に浮上する。しかし、モンテッラがバッサーニを抜き返し集団から抜け出したことにより、アレックス・ロウズ、バッサーニ、サム・ロウズの3番手争いが繰り広げられることになった。

画像: 日曜日になるとバッサーニが力強い走りを見せた。

日曜日になるとバッサーニが力強い走りを見せた。

サム・ロウズはアレックス・ロウズとモンテッラとのバトルを制したものの、8周目のターン4で転倒。これでバッサーニが3番手、アレックス・ロウズが4番手となった。

その後方ではアルバロ・バウティスタ(Barni Spark Racing Team)がタラン・マッケンジー(MGM Racing Performance)をパスし5番手に。さらにバウティスタはアレックス・ロウズもオーバーテイクし4番手まで浮上した。

画像: 表彰台争いの後ろでは熾烈なバトルが繰り広げられた。

表彰台争いの後ろでは熾烈なバトルが繰り広げられた。

ブレガがトップを単独走行するなか、2番手を走行していたモンテッラだったが、残り7周の9コーナーで転倒。アレックス・ロウズも残り4周となったタイミングで転倒し、上位2台が立て続けにし鵜方を消す事態となった。

ウエットコンディションになってもブレガの速さは揺るぐことなく完勝。開幕戦オーストラリアでハットトリックを飾った。

2位にバッサーニが入り連続表彰台を獲得、3位に今季からサテライトチームに移ったバウティスタが入った。

長島はウエットレースを冷静に走り切り、11位でチェッカー。決勝レース1に続きポイントを獲得している。

次戦は3月27日から29日にかけて行われるポルトガルラウンド。舞台は高低差の激しいアウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェだ。

他のサーキットとは特徴が違うため、フィリップアイランドの結果がそのまま今季のリザルトに当てはまるわけではないが、ブレガ、そしてドゥカティ勢が今季も選手権をリードすることは間違いないだろう。

そんななか、予選の転倒から追い上げを見せたオリベイラ、揃って表彰台を獲得したビモータ勢の走りを見ると、今季も行方はまだまだわからない。今年の勢力図がよりわかりやすくなる次戦は見逃せない1戦だ。

2026 スーパーバイク世界選手権開幕戦 スーパーポール・レース 結果

画像: スーパーポール・レースではビモータ勢が躍進。

スーパーポール・レースではビモータ勢が躍進。

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2026 スーパーバイク世界選手権開幕戦 レース2 結果

画像: 決勝レース2ではバッサーニがスーパーポール・レースに続き2位、3位には最年長のバウティスタが入った。

決勝レース2ではバッサーニがスーパーポール・レースに続き2位、3位には最年長のバウティスタが入った。

画像3: resources.worldsbk.com
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