ホンダの新基準原付で最初にデビューを果たしたのがこのディオ110 Lite。軽快な車体に前後14インチホイールが生み出す乗り心地の良さが魅力のシティコミューターだ。手頃な価格も見逃せない注目の1台を試乗チェックする。
文:青木タカオ、オートバイ編集部 写真:南 孝幸
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ホンダ「Dio110 Lite」インプレ(青木タカオ)

画像: HONDA Dio110 Lite 2026年モデル 総排気量:109cc エンジン形式:空冷4ストSOHC2バルブ単気筒 シート高:745mm 車両重量:95kg 価格:23万9800円 発売日:2025年11月20日

HONDA
Dio110 Lite
2026年モデル

総排気量:109cc
エンジン形式:空冷4ストSOHC2バルブ単気筒
シート高:745mm
車両重量:95kg

価格:23万9800円
発売日:2025年11月20日

ゆとりある走りと快適な乗り心地で申し分なし!

イタリア語で「神」を意味する名を冠したホンダのディオは、1988年に初代が登場して以来、高い人気を博してきたロングセラー。今回登場したディオ110Liteのベースであるディオ110は、空冷4ストSOHC2バルブ単気筒エンジンを搭載し、2011年にデビュー、幅広い層から根強く支持されてきた。

昨今、激戦区となっている原2クラスで最も低価格(25万800円~)であることもディオ110の強みだが、ディオ110Liteの23万9800円という価格は新基準原付の中でも最安値で、大きな武器であることは変わらない。

実車を目の当たりにすると、リーズナブルな価格でありながらチープさは感じられず、14インチの大径ホイールを採用した車体は、むしろ立派な印象すら受ける。外観上でディオ110と異なる点は、原付2種に義務付けられている前後フェンダーのステッカーを除けば、フロントに貼られたLiteシリーズのステッカー、専用のローシート、そしてタンデムステップが省略されていることだけだ。

画像1: ホンダ「Dio110 Lite」インプレ(青木タカオ)

乗り降りは抜群にしやすい。足もとはディオが一貫して採用し続ける真っ平なフロアステップ。自由度があり快適性に優れ、長い時間乗り続けても疲れにくい。

専用シートで座面は15mm下がり、足つき性に不安はない。トランクルームの容量は17Lに減ったが、シート高を下げ、より身近な乗り物になることを考えれば英断と言える。

肝心な走りは、排気量アップの恩恵が絶大で余裕を感じる。ロングストロークの空冷eSPエンジンはもともと低中速トルクが太い。

最高出力こそ抑えられているものの、発進加速でもたつくことはないし、アクセルをもうひと開けした時や登坂路で力強い。幹線道路でもクルマの流れに容易く乗れ、制限速度を守るのに気を遣うほどキビキビ走る。

どっしりと落ち着きのある車体は安心感を生み、ダッシュ力のあるエンジンでも華奢で心許ないと感じることはない。高張力鋼板を用いたeSAFフレームはプレス成型で縦方向からの外力に強く、大きな衝撃を受けても前後サスはしっかりと踏ん張りが効くし、大径ホイールの走破力はクラスを超えたものがあり、じつに頼もしい。

アイドリングストップはストレスなくエンジンを再始動させ、フロントをディスクにしたコンビブレーキは制動力とコントロール性ともに申し分ない。ホンダ最後の50ccスクーター・タクトが前後ドラムだったことを思えば、車体だけでなく足まわりもまた飛躍的にグレードアップしているとも言える。

画像2: ホンダ「Dio110 Lite」インプレ(青木タカオ)

制限速度内であれば、原2クラスと比べても遜色のない走行性能を持ちながら、価格が低く抑えられたことはまさに「神ワザ」。ホンダLiteシリーズの先陣を切って発売されたことを考えても、ラインアップに欠かすことのできないベーシックスクーターという立ち位置を担い、今後も多くの人に愛されていくことは間違いないだろう。

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