排気量1340cc/188馬力の『隼』で1速を使って峠を走る!?
初のマイナーチェンジを受けた2026モデルの『隼』はエリーパワー製のリチウムイオンバッテリーを採用することで2kgの軽量化に成功!
しているのですが……実際に乗ってみて思ったのは軽量化の恩恵というより『やっぱり隼は格が違うなぁ』という根本的なスゴさの再確認に終わってしまいました。
ところで今回、隼に乗るにあたって真冬のワインディングへ赴いたわけですが、実を言うと私(北岡)はそのシチュエーションでもほとんどローギア/1速で走っています。
私自身、それほどライディングテクニックに自信があるわけじゃないんですが3型の『隼』はそれがわりと普通にできちゃうことをご存じでしょうか? もちろん『腕前』とかじゃありません。

とはいえ『隼』は排気量1340ccで最高出力188馬力というメガトン級バイクです。
そんなバイクで1速を使ってワインディングを走るなんて、ギクシャクして走れたものじゃない……と思う人もいるかもしれません。だけど私は何度か乗るうちに気付きました……3型の隼ならば比較的簡単に“ソレ”はできてしまうのです!
その方法とは……

これです。わかるかな?
自分で好みの走行モードをセットできる『ユーザーモード』での話なのですが……
まず注目して頂きたいのは『EB』の表示が“1”になっていること。つまりエンジンブレーキコントロールを使っているんです。ぶっちゃけますが私はひと昔前まで「エンジンブレーキコントロールっていつ使うの?」と思っていました。

隼は超大パワーのバイクで排気量も大きいのでローギアや2速といった「低いギア」では強めにエンジンブレーキが掛かります。なので普通に乗ると、低いギアの場合はアクセルオフでガクンと後輪に引っ張られるような感覚になる。当然、ギクシャクします。
だが最先端バイクの恩恵である「エンジンブレーキコントロール」を使えば……

アクセルオフの際の強いエンジンブレーキが驚くほどに緩和されるんです。介入度の低い“1”でもけっこう変わる。いきなり最大介入度の“3”とかにするとエンジンブレーキが効かなすぎて逆に驚くことになります。最初は“1”から試してください。
これをするとアクセルオフの際のガクンッ!がびっくりするほど抑えられます。
ちなみに隼のSDMS-α(スズキドライブモードセレクター)のプリセット状態ではエンジンブレーキコントロールはA・B・Cモードすべてで「OFF」になっています。普通あんまり使わないもんね。

そこからさらに、アクセルオンでの強烈な加速によるギクシャク感はパワーモード(PW)を“2”にすることで打ち消す。パワーモード“2”はBモードのデフォルトで中間のスロットル開度まで、モード1よりスロットルレスポンスがマイルドな特性というモードです。
パワーモード“1”でローギアを使うと容赦無くすっ飛んでいこうとするので要注意。最初はパワーが最も抑えられる“3”で試してみても良いと思います。
そうやってエンジンブレーキコントロールとパワーモードを自分好みにブレンドさせると……峠を1速で走れる扱いやすい隼が爆誕するのです!

とはいえパワーモード“2”でも1速の場合、後輪に掛かる駆動力は相当なもの。今回のような冷えた路面では恐怖感が勝る……はずなのですが。
3型『隼』にはトラクションコントロールがある!!!
過信はいけませんが、万が一タイヤが滑ってもトラクションコントロールがサポートしてくれるという安心感は大きいです。ちなみにビビりの私は介入度“5”くらいの安心セッティングが好き(笑)
電子制御万歳!

そしてこれは私が所有する『2型』では真似できない部分でもあるんです。2型の隼も扱いやすいエンジン特性なので1速でワインディングを走ること自体はできます。でもかなり緊張する。わりと強めに心身が擦り減ることになる(笑)
これは本当に現行『3型』のアドバンテージのひとつ。走ることが好きな人は、よろしければ参考にしてみてください。でも無法なことはしちゃダメよ?
(下に続きます)
隼くらいのバイクになると、ワインディングってローギア『1速』だけで事足りちゃう……相変わらずとんでもない……
って、今回はここでちょっと『隼のギア1速』に対して色気が出ました。
隼って、もしかして1速だけでも高速道路を走れるのでは? もちろん、それをすることに意味はありません。単なる興味! だけど帰りにちょっと実験してみようかナァ……








